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神秘学ポエジー【風遊戯】mediopos

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本を中心としたメディアを神秘学的な視点で読みながら「遊戯」していくシリーズ。
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2021年7月の記事一覧

アイニッサ・ラミレズ『発明は改造する、人類を。』

☆mediopos-2449  2021.7.31 生物はみずからの樹状進化のなかで みずからを作り変えていく…

KAZE
2年前
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実重重実『感覚が生物を進化させた』・『生物に世界はどう見えるか』

☆mediopos-2448  2021.7.30 生物は遺伝子の乗物であり 進化は遺伝子の突然変異からはじま…

KAZE
2年前
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谷川俊太郎・田原・山田兼士 『詩活の死活/この時代に詩を語るということ』

☆mediopos-2447  2021.7.29 語り得ないものについては 沈黙しなければならない のに 言葉…

KAZE
2年前
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ジェイムズ・ヒルマン『魂のコード』

☆mediopos-2446  2021.7.28 ジェイムズ・ヒルマンは 河合隼雄や井筒俊彦とも近しい ユング…

KAZE
2年前
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ボクの学校は山と川 Coyote 特別編 矢口高雄 最後の授業(Coyote No.74)

☆mediopos-2445  2021.7.27 道草ばかりして 生きてきた すべては 道草から学んできた い…

KAZE
2年前
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川本皓嗣『俳諧の詩学』

☆mediopos-2444  2021.7.26 芭蕉の句と俳論を読み解くための キーワードとして 「不易流行…

KAZE
2年前
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今福龍太『ぼくの昆虫学の先生たちへ』

☆mediopos-2443  2021.7.25 かつての「昆虫少年」は 少年の心を失わずにいられる (と勝手に想っている) 「北杜夫先生へ」の手紙にもあるように それは「虫を追いかけることの、 その徹底的な「無用」さ」ゆえの 無心で幸福な体験から生まれるのだろう 虫を追いかけることは なんの役にも立たず 人のためになどならず 偉くもなく 科学に貢献しようというのでもなく サトリをひらくわけでもなく 蘊蓄を傾けて人に語るべきことなどなく ただただ好奇心から 「まっさら

安田登『三流のすすめ』

☆mediopos-2442  2021.7.24 「三流」というのは ぼくのような人間のことだと 勝手に思うこ…

KAZE
2年前
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山内志朗 『自分探しの倫理学』

☆mediopos-2441  2021.7.23 「自分探し」をして 「自分はXだ」という「自分」を 見つける…

KAZE
2年前
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高取正男 『日本的思考の原型 ――民俗学の視角』

☆mediopos-2440  2021.7.22 本書は最初に 「ワタシの茶わん」の話ではじまる 家族にはそ…

KAZE
2年前
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植木朝子 『虫たちの日本中世史/『梁塵秘抄』からの風景』

☆mediopos-2439  2021.7.21 日本人はよく虫好きだといわれ 古くから虫に対して 嫌悪と同時…

KAZE
2年前
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『ジェイムズ『多元的宇宙』のプラグマティズム』  ・『ジェイムズの多元的宇宙論』

☆mediopos-2438  2021.7.20 ウィリアム・ジェイムズのことを はじめて知ったのは 『善の研…

KAZE
2年前
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『リターンズ――二十一世紀に先住民になること』  ・ 『イシ―北米最後の野生イン…

☆mediopos-2437  2021.7.19 「先住民」という言葉は かつては未開とローカル性 ときにはジ…

KAZE
2年前
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森本恭正×南博『音楽の黙示録/クラシックとジャズの対話』

☆mediopos-2436  2021.7.18 『音楽の黙示録』は 権威だらけの音楽の世界への リゼントメント(憤激)であるとともに 音楽の生きた現場での 格闘のなかからしか生まれない 生みの苦しみゆえの叫びでもあるだろう 「音楽の世界に蔓延する 権威と常識を問いなおす」とあるが 南博が「一定数の方々は、不愉快な思いをし、 お怒りになるかもしれません」としているのは 「権威」を信じて疑わない方だろうし 「俎上に挙げられたさまざまな事象とその論考に瞠目し、 心の裡で喝