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防衛省が「グーグルアース」使って報告書作ってたって、日本の国防は大丈夫か?

陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田市への配備を巡り、防衛省が作成した調査報告書に誤りがあった問題。なんと、同省幹部は8日、実地調査をせずに、デジタル地球儀「グーグルアース」を使用していたことを明らかにしました。。マジか。。

山の仰角を計算する際、「高さ」と「距離」の縮尺が異なっていることに気付かないまま、定規で測り三角関数を用いて計算。。。

岩屋毅防衛相は6日の衆院安全保障委員会で、結果を修正しても陸上自衛隊新屋演習場が適地だとする判断に変わりはないと説明していることから結果ありきだったのかもしれません。だから適当になった、と。

実地しないで理論だけで数値を作り上げるという行為自体は、悪いことではない、と思います。そうでなければ宇宙の研究なんて全くできません。紙とペンがあれば理論を作れることは、逆にいえば相当に頭の出来が違う、ということです。

ただ、、何が怖いって、ベースとなる「地図」という防衛の超重要な部分を「グーグルアース」に頼っていたんだということ。だって、地図って防衛の要ですから。

このことは歴史を振り返ればわかることでしょう。例えば、日本地図を作成したことで知られる伊能忠敬。『大日本沿海輿地全図』、別名『伊能図』とも呼ばれるこの地図は、1816年の全測量終了後、5年をかけて1821年にようやく完成しました。

この『伊能図』に関しては、シーボルトが国外に持ち出そうとして発覚、国外追放になったことが有名ですね。当時は、欧米列強の使節が相次いで日本を訪れ、鎖国が揺らいでいた時代。なぜ地図を持ち出そうとしたのか、理由は推して測るべし、です。そう、正確な地図を持っていれば、正確に攻撃ができる、ということです。

ところで、伊能忠敬は当初は純粋に日本の形を知りたかっただけだったのでしょう。というのも、彼は幕府の役人でもなければ学者でもなかったわけですから。しかも、当時は測量や地図の作成は禁止されていました。だから、伊能忠敬は、歩幅を69cmと一定に保ち、歩数で距離を測ったと言います。そうまでして日本の形を知りたかった。

ちょうどその頃、ロシアが蝦夷界隈に戦艦を送り込んでいることから、状況把握を兼ねて、測量隊を派遣するべきという意見が出始めたことで、伊能忠敬に白羽の矢が立ち、以降幕府からの手厚い支援が受けられた訳です。

伊能忠敬が測量を元に計算した地球の円周は、現在の距離にして、39,960km。なお、現代の技術をもって測定した地球の円周は40,075kmです。ほとんど、、誤差。凄すぎます。どれだけ地味な労力を積み重ねてきたかに想いを馳せると、とても常人ではできない偉業、といえます。

一つの歴史を振り返るだけでも、地図がいかに防衛に、ひいては攻撃に重要かがわかります。地形の差を利用することで、劣勢を挽回した戦も多数あります。それほど地図は重要なはず。

それを国防の要が海外製の「グーグルアース」に頼り、しかもしっかりした検証をせず角度を間違えていたというニュースは、日本の防衛は根本的な部分で大丈夫なのだろうか、と不安が掻き立てられてしまいます。(N)

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ラジオ日経にて企画、制作、パーソナリティを担当。子育てと地方創生を両立すべく地方移住してから、コミュニティFM各局で番組制作に携わっています。ラジオパーソナリティを発掘、育成しています。noteではメディア全般について思うまま書いていこうと思います。

コメント1件

日本人として不安になります。
そして、私たちみんながGoogleのために働いているかのようで、国がGoogleにお墨付きまで与えている現状を恐ろしいと思いました
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