アルゼンチンのフットサル#1 2022/7
1.まずはプレーの動画から
アルゼンチンに来て一番の変化は「人を使う」ことが出来てきたこと。言葉が(半分くらいは)理解できて、いい意味でコミュニケーションが取れてきているという証拠と捉えている。
お互いがお互いの動きを予測する。日本語で言う「阿吽の呼吸」って事だと思うけど、人を理解しないことには辿り着かない領域だから。確認してからパスを出しても遅い、その時に何が視界に入っているのかが重要だと感じる動画になっている。
2.会場の紹介
CDMoronというプロサッカーチームのスタジアム。ここでサッカーが出来れば良いとは思ったけど、今日はフットサルの試合なので雰囲気だけを感じるだけで、会場は隣接のフットサルコート。
集合時間に誰もいないアルゼンチンあるある。こういう時間の感覚に慣れるのに最初は本当に苦労する。会場が違うのかと不安になることが日常。設営スタッフに質問してここが正しいって確認できた。ってことは、仲間は何時に来るんだろうっていう次の不安。
3.試合開始
小学生世代(アルゼンチンは13歳まで小学生)はフットサルが盛んなのがアルゼンチン。国民のほとんどがフットサルの経験者だったりするのもすごい話で、サッカー熱の違いを感じる話。
みんな集まってくれて良かった。このコンクリートで舗装もないグランド、ここで走り回ることが結構ハードであることが伝わるだろうか。ちょっと転んだだけでケガするんじゃないかって思ってしまう。
4.久しぶりの勝利の顔
何でも勝てばいい顔になる。アルゼンチンでフットサルに初めて参加しているが、小さなコートの5人制にこそ学ぶことが詰まっているように思う。サッカーとどう向き合うかなんて関係ない、好きだからやるというだけの育成のスタート地点。
日本の小学生は8人制。ボールに関わるという目的だとは思うけど、「攻めと守り」の両方に対応する運動量がないといけない世界。するとフィジカル(身長)があって、且つスピードがあれば独壇場ということにもなる。
フットサルなら、技術がなくてもカラダで止めるというサッカーを覚える。技術じゃない、カラダをぶつけ合いながら覚えるスポーツだということを、小さな頃から身を持って経験することができる。
5.フットサルで身につくこと
5人制だからフィールドには4人。自分以外の3人がどこにいるかを意識してボールを運ぶ。小学生ならこの感覚で十分で、11人制の広さに行っても同じ感覚でサッカーができるというところに育成のヒントを感じている。
このフットサルから、どういうサッカーの道を歩んでいくのか。ジュニア世代(小学生)のレベルで言えば、日本の小学生の方がテクニックは上かもしれないと思うことが多い。でも、これが高校世代になるとレベルが逆転するという仕組み、この違い(分岐点)にすごく興味がある。ヨーロッパでも同じことを言う人がいるということは、日本の育成で、何かが世界と違うという現実を時間をかけて可視化していきたいと思っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?