「自分の限界に挑戦」というテーマを掲げた女の子

これは私が小学生頃、もう30年近く前の話です。

当時好きだった女の子が、学年集会で作文を発表するということになりました。

その作文の題名が「自分の限界に挑戦」でした。
その子は、勉強はもちろん運動もできて、バドミントンクラブでも優秀でした。
そういうことから、勉強もバドミントンも限界に挑戦するという内容でした。
私も、好きな子が頑張るというなら頑張ろうと思いました。

その後中学に進学した私は、あの子のように勉強も部活も頑張りました。
勉強では、学年で250人中200番くらいだった成績を二桁まで上げました。時々一桁になるくらい頑張りました。
受験勉強もかなり頑張りました。
頑張った結果、滑り止めの高校に進学しました。

部活は、私は小学校から野球部だったのですが、中学校では県内でそこそこ強いチームでレギュラーでした。
滑り止めの高校に進学して、硬式野球部に入部したのですが、かなり厳しい部だったので、早々に辞めて、軟式野球部に入部しました。
軟式野球部は遊びのような部活だったので、とても楽しくできました。
そんな軟式野球部ですが、県内では準優勝、北信越大会でベスト8まで勝ち進みました。
ちなみに県内の軟式野球部の数は2校で、準優勝。北信越大会は7校でベスト8でした。

限界に挑戦しようとしたあの子と一緒に、勉強も部活も頑張ろうと思いましたが、結果的には思い描いたようにはいきませんでした。

30年近く前は「限界に挑戦する」というストイックなテーマは、先生方から好評を博したのかもしれませんが、現代社会において、このようなテーマはあまり好かれないのではないでしょうか。
今は、無理をしない、楽しみながら成長する、そんな時代です。
そう考えると、私は思いがけず、30年ほど時代を先取っていたことになります。

30年の間に人間の思想が変わっていくのであるとしたら、今否定的に思われていることでも30年後、当たり前のように肯定される時代が来るのでしょうか。
私たちは広い心でいないと時代に取り残されるかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?