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1話無料公開!「シーティング」を目的に セミナー動画【サロンVIP無料】

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摂食嚥下ST講師 柳本友紀子


ADL セミナー(2020 年7月 24 日)
座位保持だけでなく、A D L で生きるポジショニングを目的に 
講師:山本秀一朗 小西弘晃


【症例の座位写真共有】


右脚に装具をつけて普通車椅子座位で廊下を自走中に体幹は後傾している写真と食事場面 にて抗重力伸展位はとれているが足底はフットレストにのっていて自己摂取している写真。 ●このシーティングは良いか、悪いか? →シーティングは1つではない。目的に応じて後傾がいいのか、前傾がいいのか変わってく
る。麻痺のある患者さんにとって車椅子で後傾の姿勢は漕ぎやすいし休憩するのにも良 いが、食事で後傾はよくない。食事は椅子で機能的な座位をとる必要があるのでは?機器 選択に問題?どちらのシーティングも問題あり。


【シーティングって何なのか?】


自分のシーティングをしていますか?パソコンするとき、運転するとき、食事の時、ゆっく り休息するときに椅子や座り方変えているか?
シーティングとは、
椅子、車椅子を利用して生活する人を対象に、座位に関する評価と対応(機器の選定、調整、 マネジメントなどを含む)を行うこと。
その人の生活スタイルの座位の評価が必要
●シッティング
人が座った状態 A D L 上で必要な座位姿勢の評価 ●チェア
椅子(車椅子)車椅子の選定・調整・物品調整
シーティングの目的は、
対象者等と共有した目標を達成できる適切な座位姿勢を実現することにより、二次的障害 の予防、活動と参加の促進、心身機能、構造の改善を促すこと。
< 対象者 >
椅子、車椅子を利用して生活する人。
<何をするの?>
座位に対する評価と対応をする

<対応って何?>
機器の選定、調整、マネジメント(管理していくこと)
<何のために?>
1対象者等と共有した目標を達成できる適切な座位姿勢を実現するために 2二次的障害の予防、活動と参加の促進、心身機能・構造の改善を促すため

【座位の目的って何?】


座位を取る目的 移乗、移動動作、セルフケア、認知機能全てに関わってくる。目的に応じた座位のバリエー ションが必要
目的1 移動、セルフケア、認知など動作に応じた姿勢変化ができること リクライニング車椅子で生活したことある?輸送にはいいけど動きが取れない。普通車椅 子は自由度が高すぎて痛くなってくる 長時間座るにはリクライニング、活動するには普 通車椅子。
目的2 座位は活動と活動の合間にある休憩 休息→していたことをやめて心身を休める。臥位 休憩→仕事や運動を一時やめて休む。座位
●この2つの機能が達成できているか?そのための座位評価がシーティングには必要。 症例は機能アップのための車椅子座位ではなく、楽に移動するための車椅子。骨盤後傾位で もいい。動作をしていくときに動作(姿勢変化)を阻害している場合の後傾位はよくない。


【椅子の評価】


肘のない食卓のダイニングテーブルはご飯食べるときに使用。出入りがしやすい。休息はソ ファ。病院には肘掛椅子が多いのは、重く安定していて安楽だから。 普通車椅子、休憩するにはちょっとしにくい、動くにも少し動きにくい、搬送するにもしに くい、どれにも特化していない。リクライニングは完全なる休憩仕様、安定はしているけど 重たさと動かしにくさがある。


【座位の構成要素は?】


座位姿勢:構え アライメント 体位 支持基底面、重心

不動とともに呼吸機能低下、褥瘡、便秘内臓圧迫、拘縮といった二次障害が出てくる
【A D L に必要な座位姿勢の評価】
休憩から前傾座位の構成要素
1 可動域(股関節&骨盤、足関節)
2 体幹筋(背筋群・腹圧)・股関節屈筋群の筋活動
3 下腿筋群の筋活動(下腿の前傾) 治療は休憩からスタートし、抗重力位をとり前傾座位をとる。座位での支持基底面、重心の 位置をみて、どうゆうふうに移動できているかをみていく。重心の移動の軌跡は大きい。 症例の重心と重心線、支持基底面をとり、抗重力が問題か、従重力が問題かを判断する。
【A D L 上で必要な関節角度】
股関節屈曲:100〜0度、膝関節屈曲:80から0度、足関節背屈:20から0度 <股関節屈曲の角度>
寛骨大腿関節の角度は70度:柔軟性
軟部組織の影響は93度:厚さ柔軟性
骨盤後傾などが関与は133度


【休憩からどこから運動が始まるのか?】


動作開始は股関節屈曲と足関節背屈トルク、加えてごくわずかに頸部の屈曲。まずは腰椎前 弯、骨盤前傾、股関節屈曲から腰椎伸展が出るか、背筋群の求心性収縮、股関節の求心性収 縮。下腿筋群の筋活動。
【従重力】臨床で見るポイント
1 背筋群の遠心性収縮 2 腹圧キープ
3 下腿前傾
【臥位での評価・治療のポイント】
臥位で前傾座位の姿勢を取れるのか。 膝を曲げて足をクローズにして頸部あげられるか。手を伸ばしたときに腹圧どうか。


【車椅子の選定・調整・物品調整】


股関節角度に応じた車椅子角度調整 バックサポート角度:バックレストと座面の角度 シート角度:実際に座っている座面の角度 フットレストの高さ、角度調整

モジュール車椅子の検討
【座位の評価の体験と実技】
シーティングには、低反発クッションのような薄い板を重ねて使う。タオルとゆう素材自体 が一定の形をしていない、捻れるし、動いてしまい使い勝手が悪い。タオルは使うのであれ ばセラバンドで巻いて使うとよい。
椅子はそもそも休憩するもの、たいてい後傾するように作られている。 骨盤が後傾するように押してみるのと前に押してきたときの重心の移動をどっちに動きや すいか。まず後方に移動して欲しい。
後ろ側に低反発クッション入れると、押した時は倒れ込む様にもたれてしまう、いざってく る。ずり落ちる人の原因は後傾した時に重心が上がってしまっているからずり落ちる。前傾 の方がしやすい、後方は倒れていくから止めたくなる 重心が下がらないから休憩しにく い。座るのは重心が落ちることが必要。
前側に低反発クッション入れると、前にいかないけど後ろにいきやすい。休息する時は座面 の前をあげて重心を下げるのが大事。 下腿をあげることは問題。そうするとずり落ちていく。下腿はあげてはいけない。下腿あげ ると重さが後ろに行ってしまう。下腿の質量中心はさげ、重心を下げる。股関節は90度を 超えないように。シート角度が重要!! 休憩座位で下腿の高さを変えると、前傾はあまり変わらないけど、戻ったときのズレが変わ ってくる。下腿を下げると後傾の制御が出来やすくなる。
どのポジションにおいても下腿は低い方がいい。後傾してほしい場合は足をあげてしまう が、これをするとずり落ちがひどくなる。下腿はなるべく下げて足底接地することが大事。 座面のシート高と下腿の要素が大事 フットプレートは移動のためだけにある。
下腿の接地面が多ければ多いほどリラックスしたくなるし、少なければ前方へ移動したく なる、安定するために。この距離感も大事。 後ろにクッションを入れるのも、下腿の接地面を少なくして重心移動しやすくする。
左右がどれくらい安定するか。一番大事なのは重心がどれだけ移動できるか、止まり続けら れるか、動作練習において頭が動いてはいけない、ただの外乱になる。
シーティングは一つじゃない!!どの運動でも同じ一つのシーティングのパターンを患者さんに提供していることは問題。座位のための座位のシーティングではなく、生活を構築し ていくための座位。1つじゃない!!

有料エリアにPart2〜Part3が掲載されています。

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