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1話無料公開!ペットボトルへのリーチ獲得に向けて編「セミナー動画・レポート付き」【サロンVIP無料】

<ペットボトルへのリーチ獲得に向けて編>

病院ではPTとOTではPTの人数が多く経験年数が増えるともに、後輩PTが下肢をみて先輩PTが上肢を診るということが多いところもあるかと思います。私自身は自費リハビリにてお客様を診ているので「全人間的復権」を目指し、全身を診ますが、上肢のリーチではパターンの問題や手指のリハビリは神経支配比の問題もあり難しいと感じることがあります。皆様はどうでしょうか。

病院では、廃用手、補助手、実用手、利き手交換どれにするといった話が出てくるかと思いますが、目指すは実用手でありたいですよね。では、どのようなポイントに着目したら早期にADLで麻痺側の手が。感覚障害のある手が。参加してもらえるのでしょうか。

<概要>

運動麻痺や痙性・感覚障害の方を対象に、機能改善を目的としたリーチ動作練習を多くされるのでは無いでしょうか?肘が伸ばすことや手指を伸展するなど運動を出すのも難しいですが、運動できるにもかかわらず、実際動作になると急にできなくなることなどを経験したことはありませんか?できるADLはいいのにしているADLができないのも同じです。

<セミナーレポート>

[症例提示]

左片麻痺の症例が座位で机上のペットボトルへどうリーチするのかを分析

[そもそもリーチ動作とは何か]

リーチ動作とは、人間が生まれてから今までずっと行なっている動作。リーチ動作と一括りにまとめても多種多様であり、個別性が強いため、目の前の患者のゴールに合わせたリーチ動作を考えなければいけない。リーチ動作での肩、肘、手、手指のそれぞれの役割については、肩関節は、リーチする際の方向性と重さを保持する役割があり、肘関節は対象物との距離に関与して、手・手指は対象物への構えや操作性に関与する。

[リーチ動作で起きやすい代償はそもそもなぜ起きるのか]

肩・肘・手・手指のそれぞれの役割のどれかが果たせてない時、患者はどのような代償動作をとるのか。
肩関節の方向性という役割が障害された場合は、体幹の回旋が起きる。肩関節の重さという役割が障害された場合は、体幹の伸展が起きる。肘関節の距離の役割が障害された場合は体幹前傾が起きる。手・手指の構えや操作性が障害された場合は持つことができない。


[症例の問題点の抽出]

症例は、どうのような動作を行なっていたかもう一度評価すると、まずリーチ動作の初期に体幹伸展動作が起き、その後体幹前傾動作が起きる。そして、ペットボトルを持つことができない。
ということは、この症例は肩関節の重さと肘関節の距離と、手・手指の構えの障害が考えられ、肩関節の方向性という役割は自分で行うことができているため強みとして考えられる。

[症例の評価→介入]

※肩関節の重さに関して
①座位で腕の重さを介助してリーチ動作を行い、その際に体幹伸展が出ないかどうかみる。
②リーチ動作の開始時にどの筋肉から収縮するかを触診で評価する。

これらの評価の結果、肩甲帯の収縮が弱いことや筋連結の問題が原因ではないかと考えられる。
肩甲帯の弱さを評価する際の触診する筋肉は、菱形筋と極下筋、僧帽筋下部中部。
筋連結は、僧帽筋前部、三角筋前部、二頭筋が連結しており、また僧帽筋中部下部、三角筋下部、三頭筋が連結している。

※肘関節の距離に関して
①可動域が保たれているか他動的に評価。肘屈曲30°から伸展できるかどうかが重要。なぜなら、肘屈曲30°で上腕筋が最も伸長されており、上腕筋は短縮しやすいため、一度短縮してしまうと伸長されることに難渋し、なおかつひじが伸びなくなるため。
②三頭筋の随意収縮を自動収縮で評価する。
停止部付近の収縮が最も起こりやすいためそこを触診。

①であれば、上腕筋の触診を行い、伸長性を引き出すように筋腹から触診していく。
②であれば、三頭筋の随意収縮をいれる運動をする。
痙性が強い場合は、伸長反射を防ぐためにまずはα運動ニューロンを賦活化するために肘屈曲運動を行う。
(肩の要素は排除した状態で評価。)

◉触診部位や触り方など慎重に吟味して評価する。

※手指に関して
手の機能と、対象物(ペットボトル)の特性を理解した上で、全党連合野、頭頂連合野、側頭連合野でどう解釈しているかを評価する。
▷ペットボトルの特性:手の形に合わせてくれる。何回も使える。壊れない。
物体の特性を理解した上で何が患者に適した物品か評価すべき。

[セミナー受講の感想]

今まで臨床でADLを観察して、そのADLが遂行できていない理由や代償動作が起きている原因を分析して評価し、運動学レベルでの段階付けをした介入を行うことができず、悩むことが多かったです。OTとして、リーチ動作はよく考えなければいけない分野であり、今回のセミナーを聞いて、ADL観察場面から着目する点、その動作の起きている原因の追求、運動の評価を行い、統合と解釈を考え、介入に繋げる一連の流れが理解できました。
まだ評価や介入に関しては、勉強不足であり、聞いた知識を自分のものにするためにもう一度調べてみようと思ってます。

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