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失語症リハにおいて知っておきたい概念(意味)と言語の関係

脳外ブログ 臨床BATON

皆さんこんにちは😄♫♬
臨床BATON 360日目を担当します、訪問リハビリでスーパーSTを目指すyuccoです。
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《はじめに》

ある失語症患者さんから、「覚えられない」「忘れてしまっている」「言いたい言葉が出てこない」などと、話されることがあります。

この言葉を鵜呑みにしてしまい、下記のように決めつけてしまっていました。
「覚えられない」「忘れてしまっている」=記憶障害!?
「言いたい言葉が出てこない」=喚語困難=言葉の概念の問題!?

しかし、実際に日常会話場面や生活を見てみると記憶障害を裏付けるエピソードはなく、1度しか伝えていないことも理解し覚えておられます。
記憶障害ではありません。

日常会話場面にて、「靴は出てくるんだけど、ビーチサンダルが出てこなくて、あれーあのーこう分かれてて…言葉が出てこない」と、詳細の説明をしたい時にそれに合う言葉が出てこないとおっしゃっていました。

100単語呼称検査レベルでは全問正答、語想起課題では40%正答。
訓練の中では低頻度ではあるものの、音韻性錯語を浮動的に認め、概念には辿り着いているが構音の求心感覚が不十分でした。この患者さんの「言葉が出てこない」という訴えの中心問題はは、概念の障害ではありませんでした。

患者さんの主観や反応が臨床での答えではあるけれど、それを鵜呑みにした評価をしてしまわないよう気をつける必要があります。
このことから、言葉の概念段階を紐解くことで、より失語症患者さんへの再獲得したい言葉への介入が可能となります。
今回は、言葉の概念段階をまとめていきたいと思います。

《言葉の概念の段階》

伝えたい意図した言葉に到達する時の概念にはどのような言語段階があるのか!?
発達過程や回復過程において、人はどのように概念を獲得、再獲得していくのかをヴィゴツキーによる「思考と言語」道関による「失語症リハビリテーション」からの学びを整理します。

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