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「夫婦で育休」がもっと当たり前になるべきだ

「育休とるよ」と夫が言った。

そんな一言から、夫婦で育休を取得した。

そりゃ休業中は収入は減るが、私は大賛成。
結果いいことづくしだった。

夫は家事への抵抗がなく、育休も本人の意思で取得しているので「こんな育児もあるんだなあ」くらいに見てほしい。

■夫の母性

「私一人で産んだらぁ、」

くらいに思ってたけど、夫が「立ち合いたい」と言ってくれた。

私の無防備で必死な姿を見られるのは勇気がいったが、結果良かったと思ってる。

夫曰く、立ち会ったことで母性が出てきたらしい笑

痛い思いして産むのは結局自分だったけれど、大変な時に近くで励ましてくれて安心するのはパートナーの夫だった。
意外と出産中ヘラヘラしてた。

■里帰りしない出産

里帰りをすると、実親のサポートが受けられて産後ケアに良いかもしれない。

しかし、それは実家である必要があるのか?

むしろパートナーと過ごすべきでは?と考えた。産後、大変な時に支え合うのはパートナーなのでは、と。

おむつの変え方、ミルクのあげ方や時間、身体のダメージ、着替え、時間配分…

里帰りすると夫の育児合流までに2、3ヶ月のラグが発生する。

私が夫に育児方法を一から教えるのも時間がもったいないし、ストレスになると思った。
だったら初めから夫婦と一緒に出来るようになったほうが効率が良い。

なにより、新生児時期から夫婦で子どもとコミュニケーションがとれる。

これにより、初めから当事者意識を夫婦間で共有できた。

■母乳神話は信仰してない

私は母乳神話は進行してないので、助産師外来では「あ、混合で」って即決。

全力で企業努力に頼ろうと思う。

ありがとう、企業の方。

私にとってのミルクのメリットは、
私が仕事復帰を見据えての搾乳ストレス軽減。そして夫も授乳できて、娘のコミュニケーション機会が増える

(ありがたいことに)母乳は出る方だけれど、くたびれた時はミルクで、なんてやり方をしている。

色々な事情もあるだろうけれど、母乳が少ない人や、完全ミルク(完ミ)、シングルファザーの人もいるわけだし、絶対に母乳中心じゃなくて良いと思ってる。

余計なストレスは不要だ。

■ 育児を理由に自分を犠牲にしない

自分を犠牲にするストレスが少ないのが、夫婦育休の良さの一つ。

夫婦の約束として、「育児を理由に自分の楽しみを犠牲にしない」がある。

お互いサポートしつつ、趣味は楽しもうということ。

私は夫を信頼している。だから新生児の時から娘を預けられた。

ゆっくりお風呂にはいり、産前と変わらないスキンケアができる。

身体づくりのためのジムにも行ける。

夫も定期的にテニスをしてリフレッシュしているようだ。

■手続きや買い出しに行きやすい

産後は出生届やマイナンバーなど、各種役所手続きがあるが2人なので行きやすかった。

私は娘と家にいながら、夫が役所手続きに。

私も気分転換にスーパーに一人で買い出しに行ったりできた。

1人だと絶対億劫になっていた。

■ 趣味の料理と家事の料理

育休中の料理は夫担当になった。

夫はもともと料理好きなのだが、今回を機に腕を上げたようだ。確実に美味しくなっている。

私は「趣味の料理」と「家事の料理」があると思う。

「趣味の料理」は効率なんて考えられていない。一方、「家事の料理」は効率やコスパ重視。料理しながら彼はそれに気づいたみたいで、夜ご飯に豚の角煮を作った際は

「手間暇の割に量が見合わないな…」

とぽつりと、呟いていたのが印象的だった。

■シフト制の夜

21時ごろに授乳。
可能なら寝かしつけてから4時間ほど寝る。

24〜25時くらいまで夫に任せる。

私は25時ごろに授乳の為起床。

夫は私とシフト交代して就寝。

このやり方のおかげで、睡眠は取れたため、日中は精神的に随分と楽だった。

■育休は当たり前か

「育休とってくれて本当に助かるよ。ありがとう」

って夫に言ったら

「さおりも育休とってるんだよ?なにもすごくない、一緒だよ。ありがとう」

と言ってくれた。

夫が育休をとった事に周囲は「すごいね」「えらいね」のオンパレードだった。

そりゃ男性の育休はまだ少数派。
私は助かるし、ありがたい。
今があるのは夫の支えのおかげだと思う。

でも、私が出産しても、育児をしても周囲は褒めてくれなかった。

きっと母親はこうやって孤独になっていって、心が穏やかじゃなくなって、なにもうまくいかなくなる時があるのだ。

夫の「なにもすごくない」の言葉に父親としての当事者意識を感じて「ああ、この人と育休をとって良かったな」と思った。

こういう考えがもっと普及していったら良いのにな。

■一生の思い出になるだろう

「ミルクは何ミリ飲んだ?」「なんで泣いてるんだろう」「おふろ入れようか」なんて夫婦の会話も自然と生んでくれた。

私の入浴が解禁されて、3人で入ったけど段取り悪くてワタワタした事。
娘が気持ちよく寝てたと思ったら、いきなりゲボってびっくりしたこと。
夜中、娘が息しているか気になって耳をすましたこと。
夫の寝かしつけが上手で少し悔しかったこと。
私の抱っこで泣き止んで、夫が悔しがったこと。
娘が目を覚さないようにそーっと2人でご飯作って食べたこと。
夫と朝起きて夜眠るまで「かわいいね」と言えたこと。

「夫婦で育休をとった」事は
私が死ぬまでずっと、一生忘れない大切な思い出になると思う。

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