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島田紳助流 自分の生き方

どうもみなさん、カンガエルです。今日はご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、かの大巨匠 島田紳助さんのお話です。島田紳助さんをご存じない方や今一度基本情報を確認したいひとのためにザクっと紹介します。

島田紳助さんは京都で育ち、相方の松本竜介と「紳助・竜介」というコンビで芸能活動を始めました。2011年まで吉本興業に所属し、「開運!なんでも鑑定団」「クイズ!ヘキサゴン||」「行列のできる法律相談所」などの数多くの名番組の司会をつとめます。現在は芸能界を引退。同期はオール巨人、明石家さんま、関根勤など。ちなみに僕が幼いころはよく番組で見ていたのでとてもなじみ深く、よく笑わせてもらっていたのをよく覚えています。印象は極道のお偉いさんだが、身内にはめちゃくちゃ優しい。そんなイメージでした笑

NSCの後輩芸人たちに講演していた時の内容が本書ではまとめられています。後輩芸人へのアドバイスや、今まで体験してきたことを関西弁で熱く語っています。すごく人生の経験が豊富なんだなと感じました。今回は島田紳助だけができることにはあまり触れず、皆さんでも役に立つような考え方を抽出してお伝えしていきます。それでは行きましょう!

 もし、あなたが芸人を目指すことになったらあなたはどんなことから始めるでしょうか?ネタ作り?優秀な相方を探す?あるいは話し方や、ジェスチャーの仕方を勉強しますか?島田紳助(以下 紳助)は違います。まずは、お笑いの教科書を自らつくりました。お笑いには教科書がありませんから、まずは徹底的に芸人たちの漫才をカセットテープで録画し、紙におこし、何度何度も繰り返し聞いたそう。そしてどのような「間」を使って、どのようなネタを作ればウケるのか分析しました。相方には一言一句台本通りに暗記させました。紳助曰くアドリブは一切しなかったそう。まずはひたすら調査と分析を徹底すること。一見だれでもできるように思えるかもしれませんが、これには莫大な時間と労力を要します。なので自分ではできそうにないなと感じる方はこうしたことを習慣化することがベストでしょう。習慣化するには僕の書評マガジンにある「いい明日がくる夜の習慣」「成功を習慣化する3つの記憶」をご覧ください。

ただ分析するだけではだめです。見極めることがとても大切だと紳助は言っています。まず人間は才能と努力という二つの軸で考えることが出来ます。ここではどちらも5段階で設定されています。それを掛け合わすことで自分の適職や向いていることを見極めることが出来ます。自分で例えますと、僕は正直noteを書く才能は2程度だと思っていますが、読んだ本をこうして文字にしておこしたり、自分の考えをシェアしているので努力は4あると思います。絶対評価ではありますが、、、なのでnoteがどの程度むいているのかというと、才能2×努力4で8ポイント向いているといえます。25点が満点と考えてみると全然向いていないかもしれません笑 また、紳助は「勝てない勝負はしない」スタンスをとっています。すごいですよね。負けるぐらいなら遠慮なく逃げる。逃げ恥という言葉が流行りましたが、恥をも感じないのです。これはしっかり自分の体調やネタ、その日の会場の客層、自分よりもうまい芸人がいるかどうかしっかりと見極めているのです。我々日本人は頑張りすぎる傾向があると思います。ただ、負けるとわかっているなら頑張るにはモチベーションは上がりませんし、負けると失うものは大きいですよね。もっと逃げていいんです。紳助はめちゃくちゃ怒られたそうですが全然気にしませんでした。

 次は「X+Yで物事考えろ」です。先ほどの才能と努力の話と少し似ていますが、Xは自分の能力、Yは世の中の流れです。紳助曰くどちらもわかっていないやつが多すぎるということを言ってます。皆さん本当に自分の能力を理解していますか?勉強していてわからないことがあれば先生に聞きに行きますが、「何がわからないの?」と聞かれたときに「全部わからない」なんて答えている状態の人が多すぎるのです。じゃあどうすればいいのか。あなたのことはあなたにしかわからない。そこには模範解答が存在しないので自分を見つめなおしてください。僕はこのnoteを書く一方、YouTubeで外国人に拙い英語でインタビューしてみたり、自分の考えをシェアしていますが、動画を編集していると自分にはこんな口癖があり、英語の発音が少し思っていたのと違うかったりします。なので友人に自分の特徴や性格を聞いてみるのもいいかもしれません(または、自分を客観視すること)。Yに対してはどうでしょうか。紳助曰く一発芸人が一発たる所以がここに詰まっていると言っています。たまたまその時にX+Yの公式が当てはまっただけで、Yが動くにつれて置いていかれていくのです。僕は今はテレビをみませんが、かつての8.6秒バズーカーやスギちゃんなんかはみかけないと思います。。。Yはどうしても動き続けるものなのでそれに合わせてXも変化し続けることが最も大事になります。

 次に意識してほしいことは「相手を考える」ということ。僕が大学のゼミで友人や先輩後輩のプレゼンを見ていると「相手のこと考えてるのかな」って感じるときが多々あります。それはある界隈でしか使われない専門用語であったり、ひたすらスライドの内容を読み上げるといったことであったり。身内にもいますが、おじいちゃんが身内の家で流れていたネットフリックスの番組を見て、これは何の番組かと聞いたところ、「ネットフリックス」とだけしか答えないみたいなね。ネットはおろかWi-Fiという言葉さえあまり知らないおじいちゃんに対してそれだけじゃ伝わるわけがありません。紳助は漫才の客層を「20~35歳の男」という風に設定しました。それは自分たちと同じ年齢層で同じ性別だからというXとYを見極めたうえの判断でした。もしも俺たち(コンビ)が今「キャーキャー」言っているような女にウケを取りに行く漫才をしてしまった時には解散するしかないとまで言っていました。5年後実際にそのことが原因でコンビを解散してしまいます。すごく筋が通っていて潔いですね。

次は「人と同じことをするな」です。皆さんは人生を振り返ってみてどうでしょうか。今まで学校では周りと同じ服装で、周りと同じ授業を教えられ、みんなの様子をまねしながら生きてきたのではないのでしょうか。ですが大学や就職活動で求められることは「個性や専門性」なんです。芸能界もそうです。いかに目立つか、いかに見てもらうか、これに尽きます。紳助はどうすればもっと周りとは違うような差別化ができるのか考えたところ。こう考えました。「そうだ、悪役になろう」当時はスーツで七三分けのようなびしっとした格好で漫才をするのが一般的でした。そんな中、紳助は京都で不良少年だったこともあり、もっと「悪さ」を出していったんですね。髪型はリーゼントに、服装はスーツのツナギ。なんとも悪そうな格好です笑 しかし、もちろん上の方に怒られます。向こうが怒り疲れるぐらいその格好で何度も劇場へ向いました。正月では、タキシードか袴と、きめられているのにも関わらず紳助流を貫きます。さらには「ヘンなひとになりなさい」とも言っています。いろいろな興味を持ってウロウロすることが大事です。そして他人の知っていることは知らなくていい。知らなければその人に頼ればいい話だと割り切っています。

知識のドーナツ化を目指しましょう。紳助は誰もが知らないことを深く知る事こそが「賢い」と説明しています。そこで紳助は他人の知らない分野を極めるといったことをします。みんなが知っていることをテレビで言ったところで「へえー」とはなりません。みんなが知っている穴はいりません。味のある部分を語れば「この人は物知りなんだな」と思われます。それが芸人の「企業秘密」であるとも言っています。

最後は「心」で覚えること。皆さんが学生時代にした勉強の内容なんて社会に出ればすぐに忘れちゃいますよね。でももし、あなたが大好きな芸能人に会ってその芸能人が教えてくれたことなんかは一生心に残っているし、絶対に忘れたりしません。単に歴史人物の名前を覚えるよりも現地に赴きその人の墓の前まで行けば絶対に忘れたり。「心」で覚えられる人は感情が豊かで敏感な人だと言っています。僕もこれからは「心」で覚えていけるような人生の冒険に出ようと思います。

いかがだったでしょうか。今ままで、習慣術、記憶術、瞑想法なんかの書評をしてきましたが、たまにはこのような芸能人の歴史とかインタビューなんかもいいかもしれませんね。僕は本書を読んでいて「セグメント、ターゲティング、ポジショニング、差別化、相手の気持ちを考える」などの経営学を学んだんかと言わんばかりの内容で紳助はもしかしたら経営者が本職なのではと思いました(笑)最後までご覧いただきありがとうございました。ぜひこの記事が面白い、ためになったという方はスキ!とフォローを忘れずに!それではまた!

神様が「今、お前に”夢”と”若さ”売ったるで」と言うんだったら僕は10億円払うでしょう。ということはあなたたちは今10億円の価値を持っているということです。-島田紳助-



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