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ワイドショーの帝王、「坂上忍」を殴りたい。希望は、炎上。

現在、テレビ装置を保有していてテレビをゴールデンタイムに視聴できる日本人は是非一度つけてみてほしい。必ずどこかに坂上忍を見つけることができるはずだ。

しかし彼は一体なんのプロフェッショナリズムを持つ人間なのだろうか。昭和の人間ならわかっていると思うが、彼は最初「いたいけな子役」として我々の前に現れた。子役の才能なんてものは最初からどうでもよくて子役ブームというのは定期的にくる麻疹みたいなものだった。当然坂上忍もブームが終わると共にマスコミから姿を消し、自分の生活に戻っていった。

天才子役とまで詠われたのは秒速ですぎたが、彼は芸能界にしがみついた。不出来な父親が作った莫大な借金を返済するためには彼の母親がレジ打ちする程度では利息にもならないからだった。彼はつまり「父親というもの」から追い立てられるように芸能界にしがみつかされた。彼もまた時代の被害者だった。

だから常にストレスフルで自殺願望は100回以上頭をよぎり、

「東海大学付属高輪台高等学校に入学するも、入学式初日に体育館で取っ組み合いの喧嘩をし、退場させられそのまま自主退学」

とのことだった。彼の精神は常に限界だった。子役として現れた坂上忍少年ももちろん成長していき子役とはいえなくなっていった。子役イメージとのギャップが求められない役回りでの演技を強要した。彼は自分を芸能界に押し上げた子役ブームそのものとも戦うことになったのである。

そんな七転八倒の波瀾万丈の人生の中で転機が訪れる。大人気番組笑っていいともで毒舌キャラクターが受けてそのままバラエティーデビュー。2012年からいままでバラエティーで彼の地位は盤石で、彼は昼の番組の帝王とまでなって完全にフジテレビをジャックした。彼の出演番組は数十を超え、彼を脅かすものはない。

しかし、天才子役として芸能界に彗星のごとく現れた坂上忍は、子役期を超えると特に特徴のある俳優でなはく、一山いくらの盆百な俳優でしかなかった。毒舌キャラクターが受けてバラエティーにでずっぱりというのは俳優としてのキャリアパスには待ったく無関係で、これはお笑い芸人と同じカテゴリーの「TVタレント」だ。そして彼の持つ番組にはワイドショーもあり、政治的な発言も激しく、その中身は完全に彼の感情の赴くままに飛び出すトンデモ発言ばかりで、視聴率さえ稼げればかまわないフジテレビという地上最低の反知性主義のテレビ局と最高の相性をもって今も適当な根拠で意味不明な言説を垂れ流している。

果たして彼は何を「踏み台」にテレビに出ているのだろうか。天才子役という「一過性のブーム」の昔取った杵柄だけだろうか。彼に政治的な発言をたれられるほど我々は劣化しているのだろうか。彼が「あくまでも個人としての意見」として表明しているのならとにかく、彼は出演者の発言を遮り否定し、「フジテレビとしての見解」を代行していると言っていい。

しかし、彼は「芸のない芸人」だった。演劇集団「コントレンジャー・オニオンスライス」を知っている人はいるだろうか??「アヴァンセ」キッズアクタープロダクションから有名子役は輩出できるのだろうか???【出演情報】を見に行っても天才子役をもう一度、とはなかなか行かないようだ。彼の指導をテレビで特集していたことがある。時代錯誤のパワハラ上等の罵詈雑言の雨あられだったが、きっと演技の業界はまだ昭和が続いているのだろう。それには批判しない。しかし、芸のない芸人「坂上忍」に日本政治を上から目線で批評されることほど疑問なことはない。彼は所詮、本業では浮かばれなかったため「毒舌キャラクター」でテレビ番組に面白がられて使われているだけの「オモチャ」だ。彼も消耗品であることは、もう気づいているのかもしれない。それでも踊り続ける彼の恥ずかしすぎる操り人形としての「演技」は、彼にとっては過去最大の俳優としての「作品」になるかもしれない。もちろん、最悪の意味でだが。

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