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⓪今回noteを書くにあたって、あと、ひとつの「お詫び」。

Not in serviceという、僕がアカウントで使ってる名義は、そもそも、2006年からやっている劇団…というかエンゲキプロジェクトというか…その名前だ。今はもう2019年。つまり結成して13年になる。

まあ、そもそも。
not in serviceは(こうやっていつも頭文字を大文字にするか小文字にするかも気分次第にしてしまう。本当にテキトーなもんだ)、俺がやりたいときにやる、そんな劇団だった。そもそも俺一人しか正式なメンバーはいない。
昨今、そんな団体は珍しくともなんともない。
それは音楽だって同じだろう。バンドはわだかまり、djやラッパーやトラックメイクのソロプロジェクトが増える。そんなもんだ。

そんなnot in serviceは、なかなか、エンターテイメントなことにおもねらず、自分の創作の中で、何か重要な位置づけをやる時に冠する言葉であった。エンタメは別の名義であり数人のそれこそバンド形式な「定時残業z」という別の劇団でやれている。やれていた。

だが、しかし。さっきも言ったが、劇団やバンド、なかなか継続することは大変だ。役者として動いてくれたメンバーは、ラッパーや会社運営に本腰を入れたり、あるいは転勤で大阪にいくなどしたのが、ここ数年。また、俺がロッカー荒らしにあってPC吹っ飛んだりイベントでラッパーに絡まれたりしたのもここ数年。少し、「HEIAN MCZ」以降エンゲキをしていなかった。
やらしい話だが定時残業zの公演の場合メンバーで金を出しあうため、個人の出費はあまり痛くないのだが、notはさっきも言った通り、一人でやるため、出費は段違いにデカい。そもそもの生活が完全にやれなくなる。
じゃあ定時残業zでずっとエンタメをやればいいのでは、と思うが、実は、僕にとってエンタメ脚本を書くのは、「俺のため」ではなく「他人(この場合、他の劇団員)のため」に書くもの、と決めている。だから、今、定時残業zの筆のエンジンは、どうしても回らない。


今、自分の執筆のエンジンがようやく回転に向かった。
それは自分にとって喜ばしいことだった、気がする。
金はなくとも、とりあえずエンゲキをやろう、という気持ちになれた。
そのきっかけを、ここで話したいな、と思って、あとまあ直前だし意気込みを書いた方がいいだろうとも、思って書いている

様々な要因がある。そのきっかけがなくとも生きてはいけた。
だが、どうしてもまた、こういうテンションに戻る。
話を戻してしまうが、not in serviceは結成して13年になる。けっこう長い。
有名にもなってないのにここまで長くやってるのも不思議だ。しかし、結構、「おやすみ」をいただくことがある。2010年や、2018年は、そんな年だったような気がする。一回もエンゲキをしない年。別にそのまますーっとエンゲキを辞めても良かった。でも、やっぱどうしても創作の場に戻ってしまう。

30歳を越えたあたりで、芝居や芸事で飯が食えてなければ才能がない。

俺は20代のころ、そう思っていた気がする。
しかし、飯を食うために芝居をしていたわけではないのだと、いつしかわかった。芝居、そのものが目的だった。
そして、その目的のさらに奥にある自分の気持ち、考えにいきついたことがあり、それは自分の今後の人生、創作人生を決定するだろうと確信し、それがnotを再始動させるポイントだった、と言っておきたい。2010年、一人でフジロックに行って感動し、2011年の地震以降、ただ「エンゲキがやりたい」という理由で起こした短編集で、僕は再度活動を開始し、定時残業zを結成した。今、もう一度、not in serviceを始動させ、さて、残りの人生でどこまでできるかなという、思いを抱いてやるのが、今回の公演だ。
タイトルを「3 dXXXX EP」とした。2011年の公演「3 Fire EP」と似せた。

自分が芝居をやる目的を、最奥の思考を、あまりやすやすと語りたくはない。どうせ、今後、いつか、明らかにするからだ。

ここでは、さっきも言ったがとりあえずのきっかけをつづる、と書いた。
しかし、なにかひどく曖昧で、2、3、あったりする。
だから連作になるだろうと思い、noteのマガジン機能を使うことにした。
普通なら稽古場blogとして、今の稽古場の状況とか、役者紹介をするべきだろう。だが、なにか、それは重要だと思えない。もっと書かなきゃいけないことがる。勿論、エンタメでもない、評価もされてない、こんなおっさんの企画に出演してくれる役者たちは本当に、僕の人生にとってかけがえない財産であり仲間だ。スタッフも、みんなそうだ。それは、言うまでもないことだからだ。いくら言葉を尽くしても足りない。

では、はじめる・・・まえに、ひとつの「お詫び」だ。
僕は最初、corichのサイトなどでは「短編集」と書いていた。だが、
あれよあれよと稽古が進み、通し稽古をする中で、役者たちが言いだした。
「いや、これ短編集じゃないでしょ」
そう、どうにも30分~40分、エンタメのかけらもない話が突進するので、
テイストとしてかなり重く、そもそも40分ものはもう短編じゃねえ、という
形になったのだ。

なので、俺は「短編集」という言葉を「作品集」という言葉に、訂正した。

俺はテキトーだから「やーフリー座布団とか出せば別に…」とか言い出す始末だったが、短編なのに、尺が長大であってたまるかという空気が充満しはじめ、僕は脚本を削る作業がタスクに加わった。なんとかひどい公演の尺にならないようにしている。

なるべく、心地いい時間の「短編集」、いや「作品集」をめざします。
ごめんなさいね。

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