SNSで人気沸騰中の不要品クリエイターMICHIKOが語る「不要不急が排除される社会に必要なもの」
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SNSで人気沸騰中の不要品クリエイターMICHIKOが語る「不要不急が排除される社会に必要なもの」

世の中には絶対に必要のない「不要品」を作り続けてきた不要品クリエイターのMICHIKOさん。
独自のものづくり技術と、ユニークな発想から生み出される「不要品」は、YouTubeチャンネル「不要不急のアトリエ」は現在チャンネル登録者が10万人を突破。そのほかにもTikTokやinstagramなどのSNSで若者から絶大な人気を博している。
現在はネットショップ「MICHIKOのゴミ捨て場」にて制作物を販売しており、新商品が出ると必ず完売するほどだ。
そんな大人気の「不要品」を作り続けるMICHIKOさんに、不要品を作り始めたきっかけや、ヒット商品を生み出し続ける極意についてインタビューした。


ーMICHIKOさんが「不要品クリエイター」として活動されはじめたのは2019年からとのことですが、それまでは何をされていたのですか?

MICHIKO:以前までは、TVの制作会社で美術制作スタッフとして働いていました。学生時代は美大で空間デザインを専攻していて、マスコミ系の仕事に携われればいいなと思ってなんとなく就職したんです。
結局、制作会社で勤めたのは3年ほど。残業もかなり多くて辞めようかなと思った時に、YouTubeに初めて投稿していた「ゲロ浄水器の作り方」という動画がバズったこともあって、思い切って会社をやめました。

「ゲロ浄水器の作り方」は確かに衝撃的でしたね…。この動画は今や60万回以上再生されていますが、なぜこんなものを作ろうと思ったんですか?(笑)

MICHIKO:「ゲロ浄水器」は飲み会の帰りに思いつきました(笑)友達と飲んだ帰りに、あまりにも飲みすぎて帰り道で吐いてしまった時があったんです。飲みすぎた時って水が飲みたくなるじゃないですか?それで、自分のゲロを見ながら「ああ…このゲロが水になればいいのに…」と思ったのがきっかけです(笑)

ーなるほど(笑)昔からこういった変なものをつくるのが好きだったんでしょうか?

MICHIKO:美大時代から変なものを作るのが好きでしたね。「作品を入れると発火する額縁」とか「食べられるメモ帳」とかも学生時代に作ったものです。今までは作ってツイッターやインスタにあげていただけなんですが、せっかくなら制作過程も見せた方が面白いと思ってYouTubeチャンネル「不要不急のアトリエ」を開設して投稿したらバズった。という感じですね。
やってることは大学時代から変わらないんですけど、どういう風に世間にアピールしていくかでこんなに注目されるかが変わるものなんだなと実感しています。

ーそもそもなんですが、なぜ「不用品」を作り続けるのでしょうか?

MICHIKO:不要なものって、すごく心を豊かにしてくれると思うんですよね。小さい頃から「それ何に使うの?」っていうものばっかり集めて遊んでいたので、不要であれば不要であるほど心動かされるんです。昔から。
例えば、音楽やアート、そういった芸術も極論で言えば「不要なもの」じゃないですか。無くても生きていくことはできますし、生命活動においては必要じゃないですから。でも、世の中の人はみんな音楽や絵に触れながら生きている。不要なものに触れながらみんな生きているんですよ。

ー特に不要不急を控えるコロナ禍において、MICHIKOさんの活動は注目されていった気もします。

MICHIKO:おっしゃる通り、コロナ禍になって「不要不急」のものが一斉に排除されたということも大きいですね。「不要不急」なものがどれだけ社会に溢れていて、それが人生を豊かにしていたかを私も含めていろんな人が気づくようになった。それまで「がらくたクリエイター」という名前で活動したのですが、コロナ禍を機に「不用品クリエイター」と名前を改めました。

ーYouTubeチャンネルの「不要不急のアトリエ」では、週に2本動画を投稿されていますが、制作や撮影も全てMICHIKOさん1人でやられているんでしょうか?

MICHIKO:全部1人でやっています。なんですが、最近少し作業が増えてキツくなってきました。ネットショップの「MICHIKOのゴミ捨て場」でかなり注文をいただく数が増えてきたこともあって、注文品の制作に追われることが増えてまして…。動画制作の方は協力者を探して運営していこうと思っています。

ーオンラインショップ「MICHIKOのゴミ捨て場」では、どの商品が人気なんでしょうか?

MICHIKO:やっぱりダントツ人気は「消せない消しゴム」です。これはTikTokでかなりバズって、中高生を中心とした若者が結構注文してくれるんですよ。値段も安いので買いやすいですしね。
あと…、その他には「一円玉一枚だけ入る財布」が意外と人気です。これは私も全く想定していなかったのですが、どうやら切手がぴったりはまるサイズらしくて切手コレクターの方達の中で話題らしいんです。不要品を作ったつもりなのに、必要なものを作ってしまいました…笑。

ー少し下世話な話になるんですが、今の主な収入源って…?

MICHIKO:基本的にはYouTubeでの広告収入とショップの売り上げが大半を占めています。ただ、最近は企業さんからご依頼してプロモーション用に「不要品」を作ることも多くて、そういった仕事も増やしていければいいなと。あと、コロナが落ち着いたら展覧会もやりたいと思ってるんですよ。「不要不急展」みたいなの。それに似たような形でポップアップショップみたいのも企画していきたいですね。

ー企業さんとの仕事もあるんですね!どういったものを依頼されて作るんでしょうか?

MICHIKO:これまで依頼されたものだと、出版社さんとのコラボで「逆立ちしながら読める漫画スタンド」とか、洋服メーカーさんとのコラボで「簡単に破けて包帯にもなる白Tシャツ」とかを作りました。

ーめちゃくちゃ不要ですね(笑)

MICHIKO:まあ、そもそも企業さんに依頼されて作ってる時点で「不要品なのか」という部分もありますが…(笑)でも、「使い所のないもの」という点だけはブラさずに作っています。

ー今後はこういうもの作っていきたい!みたいな将来像とか、やってみたいこととかありますか?

MICHIKO:「不要ハウス」を作ることですね。

ー不要ハウス!?なんですかそれは…笑

MICHIKO:簡単にいうと、不要なものに溢れていて、そもそも住めない家です。今は自宅の一角をアトリエにしているんですけど、いつか不要ハウスにアトリエを作って不要なものをひたすら生み出すスペースにしていきたいなと。最近は個人でものを作って販売するクリエイターも増えてきているので、クリエイターが集まって何かを作る憩いの場みたいな感じにしていきたいなと思っています。

ー不要なものが生まれる不要ハウス…。魅力的です。最後にもし何かメッセージがあればお願いします。

MICHIKO:不要なものって周りを見渡すと意外と存在しない。世の中にあるものって大体必要なもので構成されています。だからこそ、不要なものってオンリーワンになることができるんです。これからも不要なものを作り続けて、私自身もオンリーワンの存在になっていきたいですね。

ー不要なものはオンリーワンになれる。なんだか多様性が叫ばれる今の社会にぴったりフィットしている言葉な気がします。MICHIKOさん、ありがとうございました。



※MICHIKOさんは存在しません。
※このインタビューはフィクションです。


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架空の人物による架空のインタビューを連載するWEBメディア「NOT FOUND」です。 編集長兼インタビュアーの小池が、今をときめく各界の著名人を丸裸にしていきます。 2021年4月26日OPEN、毎週更新予定。※インタビューは実在しない人物によるフィクションです。