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早稲田のメルシー

 東西線の早稲田は、僕が学生時代を過ごした街です。僕の青春が詰まったこの街は、まさに学生街。腹ペコティーンの胃袋を満足させる学生向け食堂が、数多くありました。ここ近年では、街もずいぶんと綺麗に整備されて、古き食堂もずいぶん減ってしまった印象です。それでも、まだまだ根強く現役学生やOB、地元ファンに愛し愛されている食堂もあるのです。

 今日はそんな僕の大好きなメルシーにお邪魔してみますか。看板に「軽食&ラーメン」と銘打った本店は、そんな早稲田の代表的名食堂でありましょう。しばらく訪れていなかったですけど、しっかりお店、開いていましたよ!入店すると、昔と変わらぬ高い天井、どこかログハウス的な、油の染み込んだ木造りの店内は超開放的、テキーラッ!学生時代の定番は「ラー大、半ライス」、ラーメンの大盛りと半ライスという意味なのですが、何せこのお店のラーメン、そのままでも最高においしいのですが、白米と合わせるとなおのことよし、至極のおかず的ラーメンなのであります。そんな記憶も残しつつも、本日は実は初オーダーの炒飯にも挑戦いたしたく、炒飯+ラー大で攻めてみたく思うのであります!

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 まずは早速、炒飯の登場であります。おぉ、これがメルシーの炒飯か、なかなかクラシックなたたずまい、錦糸卵とカマボコ、サヤエンドウが良き配色。味は、、おぉこちらもクラシック、ややお米の食感の残る懐かしき炒飯の味わい、炒飯というより、焼き飯、と言う具合。なかなか幸先の良いスタートであります。そして半分くらいいただいたら、きましたきました、堂々たるラーメン大!これです、黒き醤油スープに大盛りストレート中太麺、メンマ、モヤシ、コーン、ネギ、焼豚、全く頼もしい。お腹ポッコリが気になり始めた昨今、悩みました、ラーメン普通か、大、かで。しかし着丼した瞬間、私の迷いなど宙へと吹き飛んだのは言うまでもありません、良い盛りだッ!そしてまずスープを一口、これです、まごうことなき煮干しテイストの濃厚醤油味、油も効いててガッツリしてますなぁ、、そして麺とともにズルりとガブリと。そうそう、こう言うことなんです、ラーメンというのは!!濃厚スープに良く絡んだ麺の愛しいことよ、「うまい!!」以外の言葉を失います!喉越しとか、味わうとか、ダシがどうとか、そういった細かな感想などこのラーメンには無用。カテゴライズしたり、批評したりするものではない、俺の魂、DNAに染み込んだ「メルシー」味のラーメンだッ!しかしこの味、食えば食うほど腹が減る、早稲田ストロングスタイルな圧倒的バンカラテイスト。まるで動物のように、ノンストップで食い進むほどに腹が、心が幸せな気持ちで満ち足りていく。お酢でチョイ味変もキュートな技!食べ終わる頃、半ライス必要だったかナ、、と軽微な後悔も。

 俺は、この国で、メルシーに、このラーメンに出会えたことを心から感謝したいと思っている。今も昔も変わらず変わらないこの早稲田メシ、フォーエバー!兎にも角にも、ご馳走様でした。次回は「ラー大、半ライス」かな。

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