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#グロース 記事まとめ

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noteのおすすめグロース記事をまとめていきます。
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記事一覧

心理学・行動経済学等の著名な研究論文が次々に追試失敗【心理学】

心理学の研究論文は再現性が低いことが指摘されていました。再現性が低くなる原因は、学界全体に「疑わしい研究手法 (QRPs)」が蔓延していたことにあるとみられます。 現在は学界全体をあげての対策が行われているようです。研究の事前登録、データの公開、追試などが重視されるようになっています。 学界は正しい方向に進んでいるようですが、だからこそ、重要な発見だとみなされてきた過去の研究成果が次々に覆されているようです。 少々調べましたが……、いやはやこれは……脱力しました。心理学

グロースの逆説 : メルカリで分析とサービスグロースをやる前に知りたかったこと

この記事ではメルカリという会社で4年ほどプロダクトやマーケティングの分析、グロースなどをやっていた僕( hik0107 / hikaru )がそこで得た学びをまとめておこうと思います。 特に「こうやったらうまく行った」というよくある成功談ではなく、 「これをわかってなかったために時間を浪費した」 「結局の所、これが一番大事という当たり前の結論に達した」 などという"知っていれば手間をショートカットできたこと"をメインテーマに書いていこうと思います。 そういう知見は一見

予算の作り方

経営の重要なツールである予算につき私見を書いてみる。 世に予算を「正確に策定する」議論は多く見受けられるものの、なぜ予算を建てるかに対してストレートに述べたものはあまり見ない。 「なぜ」がなければ「どのように」は導けない。 予算とは経営からのメッセージ予算は、スタッフの行動を促すための仕様書 CEOは、これを肝に銘ずるべき。 「見通し」で予算数値を作る人は経営していないと宣言しているのと同じ。 一方、単なる気合を書いてしまう人も、メクラ運転になるのでハタ迷惑。 仕様書

DXコンサルが絶対に言わない後ろめたい真実

【お知らせ】200名以上の有名企業のCxO / 責任者クラスのトッププレイヤーを、月額定額でアサインできる「SHARE BOSS (シェアボス)」というサービスを運営しています。DXや事業開発に関するお困りごとや、お悩みがございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。 https://shareboss.net/about/ 2019年くらいから、デジタルトランスフォーメーション (DX) の相談を受けるようになって、今はアドバイザーみたいなのを含めて10社くらいお手

メルカリ Analytics ブログ始めました

初めまして、メルカリのデータ分析チームのマネージャーの @Shuichi と申します。 このオフィシャルブログでは、メルカリにおけるデータ活用の実践をテーマに様々な具体的な取り組みとその成果を紹介して行きたいと思います。 メルカリにおけるデータ活用の歴史は古く、メルカリの歴史そのものでもあります。会社が創業された年から行動ログのトラッキングや各種KPIダッシュボードが存在し、経営判断やプロダクト開発の意思決定に広く活用されてきました。創業翌年からはデータ分析を専門とするチ

UXデザイナー・ジマタロさんの人気noteが書籍化!『ビジネスデザインのための行動経済学ノート』が9月13日に発売されます

noteで、UXデザイナーのジマタロ(中島亮太郎)さんが連載した行動経済学とデザインについての記事が、『ビジネスデザインのための行動経済学ノート バイアスとナッジでユーザーの心理と行動をデザインする』として翔泳社から9月13日(月)に発売されます。本書は、noteで投稿した内容に書き下ろしを加え、わかりやすく再構成したもの。noteが73のメディアパートナーと連携して新しい才能を世に送り出す「noteクリエイター支援プログラム」を通じて、出版が実現しました。 「だれもが創作

登録者数10,000人の背景にあるSpirのグロースサイクル

先日、日程調整カレンダープラットフォームのSpirが登録ユーザー数10,000人を突破したことを発表いたしました。 登録者数10,000人を突破した2つの理由こちらのプレスリリース内でも言及したのですが、Spirのβ版をリリースしたのが2020年11月、そこから約半年後の2021年5月に正式ローンチの発表をしたのですが、その時点では登録ユーザー数は約5,000人でした。そこからわずか2ヶ月程度でユーザー数は倍増し、10,000人を突破いたしました。 この期間に広告などのプ

ブランド価値を高めるSDGs時代のマーケティング|経営とマーケティングを結ぶ設計図

最近P&G APACフォーカスマーケット ヘアケアCMO・シニアディレクターを退職した、大倉佳晃です。本記事で、SDGs時代に企業・ブランド価値を高めるマーケティングの考え方について、私の13年のP&Gキャリアでの多くの成功と失敗から培った経験をベースに語りたいと思います。 本当は、キャリアの一区切りの備忘録として書籍を書き上げるつもりだったのですが、出版となると時間もかかってしまうため、あえて今の時代に合わせてnoteで一冊の本のようにまとめて公開することにしました。その

YOUTRUSTが1年で売上を10倍にした方法

こんにちは、YOUTRUSTの新田といいます。2020年の4月に1人目の正社員セールスとして入社しました。 YOUTRUSTというとC向けサービスのイメージが強いかと思うのですが、実は法人向けにスカウトサービスとしてご提供しています。 この1年で売上を10倍にできたので、その過程でやってきたことをまとめられればと思いnoteを書きました。 実数は伏せますが、実績は以下の通りです。 何をやったか 営業資料を作ったり、ヨミ管理の仕組みを導入したりと細かいことも含めるといろい

OYO日本人第一号社員が振り返る、OYO LIFEの事業立ち上げから承継まで

先月をもって、リリースから2年強、OYOの日本法人(以下、OYO Japan)が運営してきた賃貸サービス「OYO LIFE」を、霞ヶ関キャピタルが新たに設立したKC Technologiesに事業承継することになりました。 私が最初の日本人としてOYO Japanに参画してから3年弱と、短い期間でしたが、個人的には節目のタイミングとなりますので、文字通り最初から最後まで関わってきたサービスについて、少し振り返ってみることにしました。規格外のこともたくさんありましたが、この振

シリーズAラウンドの資金調達と、MBOを終えて

DROBEの山敷です。DROBEはファッション領域でパーソナルスタイリングEC(https://drobe.jp/)を提供している会社で、2019年4月に三越伊勢丹ホールディングスの子会社として創業しました。 創業から2年と少しを迎える2021年5月、DROBEは、フェムトパートナーズから5億円の資金を調達し、それに伴い、経営陣が議決権の過半数を保有するかたちのMBO(マネジメント・バイアウト)を完了しました。 大企業からのMBOの事例はあまり多くなく、先行事例が少ないこ

「定性データの定量分析」ではインサイトは見つからない

このnoteで言いたいことを冒頭に書きます。 定性データを定量的に分析しても、それは定性分析とは言いません。定量分析です。 ましてや、文字などの定性データを定量分析にかけても、全体の傾向が分かるだけで、消費者のインサイトは見えません。「1万行のコメントを調べると、タレより塩の登場回数が2.3倍多いので、タンは塩派が多いです」とか言われましても「で?(so what?)」って感じです。 それはインサイトでは無いのです。ファクトなのです。 なぜ見つからないのか。理由はシン

プロダクト開発における仮説検証プロセスで得た学び

GLOBIS 学び放題でプロダクトマネージャーをやっている神崎です。 昨年、私たちの開発チームにフリーランスのUXリサーチャーがジョインしてくれました。 それまでは、比較的小さい規模の仮説検証を行っていたのですが、リサーチの専門家が加わったことで、ユーザー体験を大きくアップデートするような仮説検証に取り組むことができました。 今回は、その大きな仮説検証プロセスで得られたことを学びとしてまとめたいと思います。 私たちの仮説検証プロセスアジャイル開発における仮説検証には色々

CJM、リサーチ、スプリントを駆使して、動画配信サービスが電子書籍を統合し、改善を重ねている話

こんにちは、U-NEXTカスタマーリサーチャーの毛利健人と申します。ステイホーム期間を通じてマンガの面白さに目覚め、最近は古谷実先生の作品にはまっています! さて、U-NEXTのiOSアプリは今年3月にUIの設計を大きく変更し、新たに「ブック」タブを独立。電子書籍サービスのユーザビリティを向上させました。結果、直近の数字をみると、今までより多くの方々にご利用いただけるようになりました。 本記事ではこの変更に至る経緯を振り返り、カスタマーリサーチを元にサービスの大規模改善に