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「#あの夏に乾杯」コンテスト入賞が書き続ける自信をくれた サトウカエデさん #noteクリエイターファイル

noteで活躍するクリエイターを紹介する #noteクリエイターファイル 。今回は、ニュージーランド在住のライター・サトウカエデさんにお話を聞きました。

キリンとnoteがコラボした「#あの夏に乾杯」投稿コンテストで、スイスイさんの審査員賞を受賞したサトウさん。スイスイさんも結果発表記事で大絶賛。

はじめてこの作品を読んでから、わたしの記憶にこの「あの夏」が存在してしまい海馬が混乱しています。群を抜いて最高でした。

また、TABIPPOとnoteのお題企画「#旅とわたし」に投稿したエッセイがライツ社から来春発売予定の書籍に掲載されます。

他にも、noteでは短編小説やエッセイを書かれています。ニュージーランドで暮らす日々のことや、娘さんの成長記録、夫婦関係など、ご自身の経験に基づく等身大の文章が共感を生んでいます。今回は日本に帰国したタイミングでお話を聞きました。


書き続けている人に背中を押されてはじめたnote

サトウさんがnoteをはじめたのは2018年4月。在住しているニュージーランドで、夫婦で営んでいた飲食店を売却し、新しくライターの仕事をはじめて間もない頃でした。

「2018年の2月から、海外にいながら日本と仕事ができるフリーのライターとして働きはじめました。クラウドソーシングに登録するところからはじめたんですが、自分でも文章を書ける場所がほしいなと思って。2016年頃からnote自体は知っていたんですが、それまでは著名人やクリエイターが投稿するもので、自分とはあまり関係がないと思っていたんですね」

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ちょうどその頃、ライター・エッセイストの吉玉サキさんがポートフォリオとしてnoteを書いているという記事を読んで、背中を押されたそう。当初は、月に何本か海外での子育ての記録を中心に綴っていました。2018年12月に開催された第一回目の#note酒場 をネット越しで見て、リアルの場で交流するnoteユーザーの姿を目にしたことで、読む機会も増え、noteがより身近な存在になったのだとか。

「とはいえ海外在住。リアルでのつながりはなく、一人で細々と書いていたある日、フリーライターの少年Bさんがnoteで私の文章を引用してくれたんです。インターネットの海の中で文章を書いている人はたくさんいる中で、私の文章を好きだと言ってくれる人がいることが衝撃で。初めてのことだったのですごく嬉しくて、書き続ける力をもらいました」

サトウさんは、2019年5月、令和のはじまりに「note毎日更新」にチャレンジすることを決意。同じように海外で暮らす、イタリア在住のイラストレーター・ワダシノブさんや毎日更新を続けたデザイナーのぽんずさんのnoteに励まされたと言います。

100日毎日更新を続けたら、noteを書く「友だち」ができた

インターネット上で、noteを通して応援や影響を受けて、noteの毎日更新をはじめたサトウさん。

「とにかく書いていて楽しかったですね。子育てや仕事との時間のやりくりが大変な時もありましたが、毎日書いていると、書くハードルが低くなって調子がいいんです。いい筋トレになりますね」

100日続けてみて、思いがけず得たものは、noteを書く「友だち」とのつながりでした。

「毎日更新をはじめてから、他の方のnoteもよく読むようになって、コメントをしたりいただいたり。Twitter上でもお互いに記事をシェアしあっていたら、自然とnoteを書いている方々とつながっていき、居場所のようなものができていました」

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note公式のコンテストだけでなく、非公式の企画やオフ会に(インターネット越しに!)参加するようになって、つながりが生まれていきました。2年半ぶりの今回の帰国の際にも、大阪で4家族合同で出かけたり、東京で昼も夜も食事をしたり、noteを通じてできた友人とお会いしていたそう。

「実際に会うのは初めてなんですが、お互いにnoteを読んで知っているから、緊張もしないし、はじめましての気がしなくて(笑)。昔から知ってる友人みたいな感じなんです。実は今回の帰国の大きな目的は、noteでできた友だちに会いに来ることでした」


1本のnoteが知らない景色を見せてくれ、書き続ける自信をくれた

サトウさんが今回家族でニュージーランドから帰国し、ご実家のお大阪からお一人で東京へ来たのは、「#あの夏に乾杯」投稿コンテストの受賞がきっかけだったと振り返ります。

「賞金で旅費ができたこともありますが、受賞自体がリアルで会いたい人たちに会う、原動力になりました。あの一つのnoteが、私に、これまで知らなかった景色を見せてくれました」

審査員賞を受賞した「8分間のサマー・トレイン」は、100日毎日更新を達成した後、少しお休みして2週間ぶりに投稿した、初めての小説。6時間程で書き上げ、1週間ほど飽きるくらい見直しをして、Twitter経由でクリエイティブディレクターの入谷聡(illy)さんからアドバイスをもらって仕上げていきました。

「公開当初から、note仲間が反応してくれて、スイスイさんやカツセマサヒコさんもシェアしてくれて、もう嬉しくて。コンテストの結果が発表されたときは、Twitterに届くコメントを見て、泣きました。何年かぶりに、嬉しくて流した、自分のための涙です」

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「賞をいただいて得たものは自信ですね。それまで人と比べて、嫉妬したり落ち込んだりすることもあったのですが、誰でも文章が書ける時代に、それでも私は私の文章を書いていいんだと思えるようになりました。創作し続けるスタートラインに立たせてもらったと思っています」

noteで文章を書きはじめて、約1年半。サトウさんは、「これからも楽しく書き続けていきたい」と話します。

「創作し続け、誰かとつながれる場所があることは、本当に嬉しいことです」

ぜひnoteで、創作を続けるサトウさんと出会い、つながってみてください。


■ サトウカエデ
ライター。夫と6歳の娘とニュージーランドで暮らしてます。▷noteでは育児、海外生活、夫婦の関わり、生き方について。▷キリン×noteコンテスト #あの夏に乾杯 で審査員賞受賞。▷執筆ジャンル|人事・採用・働き方等。 お仕事のご依頼はTwitter・DMから。
note:@830kaede
Twitter: @nzkaede

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