#小説 記事まとめ

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記事

リョウとチヅルのはなし

リョウはたぶん、ばかなのだと思う。  この日、帰ってくるとすぐ、「いく」と、リョウから業務連絡みたいなラインがきた。は、と思った。いや、ちょっ...

【短編】ヨハンとアデルの朝

早朝の広場で青果店の店主が腰を抜かしたとき、ヨハンとアデルはまだ目を覚ましていなかった。 青果店の店主は自分の店に向かっている途中だった。広場...

短編小説「ゆなさん」

「ゆなさんって、呼んでよ」  はじめて参加となった、職場での忘年会。くじ引きでたまたま隣席になった彼女に、苗字をさんづけで呼びつつビールを注い...

永遠に終わらない冬(1)

十二月二十四日  ある男の子から好きだと言われました。男の子などと表現するのは申し訳ない年齢ではありますが、私にとって彼はいつまでも男の子です...

聞こえない音楽

聞こえない音楽を聞いてしまった。時速250キロで走行する新幹線の中で、僕は聞こえないはずの音楽を聞いた。聞くつもりはなかったし、まさかこんなとこ...

申し訳ないのはこっちです

1. どんなに超絶急いでいても、駅の改札は開かない時は開かない。特にsuicaにお金が入っていない時はなおさらだ。でも人は焦れば焦るほど、当たり前の...

魔法がとけた夜のこと

22歳になるまで、わたしは自分のことを特別な子だって思いこんでいた。  でも、絵が上手かったり、足が速かったり、これと言って才能があったわけじゃ...