#小説 記事まとめ

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リョウとチヅルのはなし

リョウはたぶん、ばかなのだと思う。  この日、帰ってくるとすぐ、「いく」と、リョウから業務連絡みたいなラインがきた。は、と思った。いや、ちょっ...

【掌編小説】この町で

「ぬけられます」 今日は、そんな立て看板が建てられた迷路みたいなこの町で出会った、あの男の人のことを話したいと思います。 その人はお姐さんの家...

五反田のクラブ、そのあとで

窓から差すオレンジの光は、マグカップから立ち上るコーヒーの湯気と溶け合って、古書だらけの研究室に居心地の良い雰囲気をうみだす。 おだやかで、眠...

『月に踊るならこんなふうに(If you dance on the moon, it like this)』

その日は、月が冴えた夜だった。  藍色の夜空に、絵筆でキャンバスを横になぞったような鈍色の雲が、いくつも浮かんでいる。柔らかい絵の具を散らした...