#小説 記事まとめ

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【掌編小説】瞳スイマー

[ 瞳スイマー ]  のんびりとした夏の夕暮れ。  うるさかった昼間の蝉時雨もちょっと明日まで一休みである。入れ替わりに町を包みこむのはノスタ...

永遠に終わらない冬(1)

十二月二十四日  ある男の子から好きだと言われました。男の子などと表現するのは申し訳ない年齢ではありますが、私にとって彼はいつまでも男の子です...

【短編連載 第1回】転生勇者が実体験をもとに異世界小説を書いてみた

数々のヒット作を生み出してきた乙一先生に、「恋愛」をテーマにした短編小説を書いていただきました。あがってきた原稿はまさかの……『異世界転生ファ...

フィンランドの国民叙事詩”カレワラ”にみるサウナの記述

2019年3月にタンペレでSaunakonkeliからサウナセレモニーを受けた折に何度か耳にした名前、ヴァイナモイネン。「ヴァイナモイネン」とはフィンランドの...

短編小説その1「人魚姫の泡」

短編集その一 人魚の泡 人魚の泡は無数に浮かび上がる貴重な宝飾品である。日差しに輝きながら昇って行く、どことてあてなどなくとも昇り続けるけれど...

【短編小説】山の上のアイス屋さん

「おーい、ぼく。アイス買ってきてくれよ。」 ブロック積みにトタンを渡しただけの古びたバスの待合所から男の声が聞こえた。 「ぼくのことですか。」...

1万8千字無料公開!!『刀使ノ巫女 琉球剣風録』試し読み

アニメ『刀使ノ巫女』のノベライズが7月19日に発売となります。 こちらに先駆けて、冒頭18000字を試し読みを公開いたします。 アニメ本編の1年前の...

池袋びっくりガード1

むかし、椎名林檎さんの「罪と罰」という曲が好きだった。冒頭、「頬を刺す朝の山手通り」という歌詞があって、埼玉生まれの私は、それはいったいどんな...

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営業マンとドーベルマン

二十年前。小学生の頃、捨てられていた犬を殺してしまったことがある。ダンボール箱に入れられて野ざらしにされていた子犬に「ご飯持ってきてあげるから...

梅雨とタバコとUSB

徹夜明けの気だるさだけが身体に残っている。七月上旬の暗い朝、梅雨は未だ明けず、もはや聴き飽きた雨音が窓の外から聴こえている。こんな日に外に出な...