#小説 記事まとめ

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記事

義理チョコはいらない

【小説】 「最近の会社じゃ、CCで全社員に『義理チョコ禁止令』が発布されるんですよ」  甘さと苦さと熱気がうずまくデパートのチョコレート売り場で...

赤いリボン-10年後のバレンタイン-

受けたい講義を自分で選べて、クラスや学年を超えて誰とでも繋がれる大学生活というものに憧れていたけれど、だからこそ、それまでのように顔を合わせる...

バルセロナで聞いた「守られない約束の意味」の話

疲れていた。ギャラリーめぐりで歩き回ったからだけではない。数日前に作品を買いたいと言ってた女性が、結局、買いに来ないことになったからだ。個展を...

限界腐女子による小説の書き方講座

自カプのPixiv検索件数がサイドンのR18より少ない全ての腐女子に捧ぐ。 はじめに 自カプが少ない!自カプがマイナー! そう嘆いているそこのお前、お...

機械仕掛けの墓標

海の見える丘に、その墓標は建っていた。  王族でも貴族でもない男のものにしては、いささか大きすぎる墓だった。  家屋三階分はありそうな、塔の形を...

リョウとチヅルのはなし

リョウはたぶん、ばかなのだと思う。  この日、帰ってくるとすぐ、「いく」と、リョウから業務連絡みたいなラインがきた。は、と思った。いや、ちょっ...

【掌編小説】この町で

「ぬけられます」 今日は、そんな立て看板が建てられた迷路みたいなこの町で出会った、あの男の人のことを話したいと思います。 その人はお姐さんの家...

五反田のクラブ、そのあとで

窓から差すオレンジの光は、マグカップから立ち上るコーヒーの湯気と溶け合って、古書だらけの研究室に居心地の良い雰囲気をうみだす。 おだやかで、眠...

『月に踊るならこんなふうに(If you dance on the moon, it like this)』

その日は、月が冴えた夜だった。  藍色の夜空に、絵筆でキャンバスを横になぞったような鈍色の雲が、いくつも浮かんでいる。柔らかい絵の具を散らした...

【短編】 Back In Time

大学の受験に失敗し、予備校に通うことになった。 それと同時にひとり暮らしを始めた。 今思うと実家から予備校に通うのは近所への体裁を気にしたのだろ...