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ソクラテスが言ってたアレ

初心者でも取り組みやすい、できるだけシンプルな、それでいてセンスの良いもの。

どんなことでもみんな望むのはそういった感じの入口。今私の時間を結構な割合で占めている「お裁縫」もそのうちの一つ。

まず、ボタンホールもファスナーもいらない、直線だけでできる何かを作る。とりあえず作ってみる。

作ってみると、直線だけと思っていても、ミシンの扱いもすっかり忘れていることに気づく。
直線だけのものを作っていると、何かちょっとしっくり来ないことに気づく。曲線が必要。それでもやっぱり何かちょっとスッキリしない。タックを入れてみる。それでもなんとなく味気なく感じてくる。ギャザーのふんわり感が欲しい。ちょっとしたところを補強したくなる。バイアステープを使ってみる。ここを少し留めてみたい。スナップつけてみる?それでも、体型に沿わせると着るときに困る。そうか、ここでファスナーが要るのか。
布を切るのだってやり方がある。型紙を読むのも楽しい。縫い代だって、適当だとダメだってわかった。織りや目は大切にしないと。布に置く文鎮も用意した。ミシンで真っ直ぐ縫うためのちょこちょこした小道具も見つけてきた。

そう。結局は全てのことを学ばなければならないのだ。そしてそれぞれの項目に、必ず気をつけなければならないこと、ちょっとしたコツなどがあり、それらは例外なく失敗から学んでいく。

指導者に付いて、ものごとを頭から体系的に学ぶのも良い。しかし、このように己の手と目で、自分の必要とするものを見つけるのも、非効率とはわかっているけれど楽しい。結局学ぶということは、自分が知らない事柄が沢山あるんだということを、自分自身で痛感して前に進んでいくことなんだから(これを「無知の知」っていうことくらいわかってるけど、そんな簡単な言葉では言えない笑)。
頭で考えると楽ちんなことも、実際やってみると全然出来ない。自分って、なんて出来ないことや知らないことが多いんだろう‼︎としみじみ思うことが楽しい。そしてそんなことが少しづつ少しづつ出来るようになることも、生きている実感が湧いて嬉しい。50過ぎてもまだまだ前に進んでいるなぁと思うことができる。亀さんスピードだけど。

あれ?ラクして成果出したいと思うけど、結局は全てのことを学ばなければならないんだよね、ということを書くつもりだったのに、着地点が違う場所になってる。
まぁ、こんなこともあります(=゚ω゚)ノ


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