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195.人と人は、やさしさを交換できないものでしょうか?

わたしの想いを受け取って下さい


《ハナミズキ》作詞 一青窈


空を押し上げて

手を伸ばす君 五月のと

どうか来て欲しい

水際まで来て欲しい

つぼみをあげよう

庭のハナミズキ


淡紅色の可愛い君のね

果てない夢がちゃんと

終わりますように

君と好きな人が

百年続きますように


夏が過ぎて

僕から気持ちは重すぎて

一緒にわたるには

きっと船が沈んじゃう

どうぞおゆきなさい

お先にゆきなさい


僕の我慢がいつか実を結び

果てない波がちゃんと

止まりますように

君と好きな人が

百年続きますように


日本音楽著作権協会(出) 許可番号1000475-001号

©NPО japan copyright association Hiroaki


この歌はみなさんご存知の、歌手一青窈さんの作詞した曲です。この歌「ハナミズキ」には様々な意味と想いが込められているのを知っていますか?

ハナミズキは1915年(大正4年)に初めて日本にお目見えした花です。

当時の東京市長(東京都知事)が日米関係の友好の証としてアメリカ合衆国へサクラを2千本を贈り、ポトマック河に植樹され、お互いの平和を願いアメリカ大統領がポトマックの州花、ハナミズキを日本に贈ったことはあまりにも有名な話です(「尾崎咢堂(尾崎行雄)」参照)。

あれから約百年近くを過ぎようとしています。

©NPО japan copyright association Hiroaki


ハナミズキの花言葉を知っていますか?

花言葉は《わたしの想いを受け取ってください》《返礼》という意味があります。また、《平和》や《親和》の象徴ともいわれています。

このハナミズキの花は注意して見ると、十字架の形をしていることがわかります。このハナミズキには様々な逸話があります、

そこでこんなお話をご紹介します。

二千年前、イエス・キリストが磔(はりつけ)に処された。当時、磔形として使用する大きく堅い強い木としてハナミズキ・dog wood(英国名)を十字架用木材として選ばれ、イエスはこの木に釘打たれました。

Dog wood(ドックウッド)は悩み苦しみました。

なぜって、平和と愛を唱えるイエスが自分の目の前で磔に利用されてしまうからです。ましてやこんな残酷な目的で自分が利用されてしまうからです。

ドックウッドは「どうか、お許しください、イエスさま。よりによってわたしが磔形に選ばれてしまうなんて・・。お許しください、イエスさま。神様、もう二度と生まれ変わらないようにしてください・・」

かれはひたすら泣き続けます。

そんなドックウッドの苦しみに、イエスは釘に打たれながらこう答えます。

「わたしの受難のためにあなたが嘆き憐れんでいる故に、今後dog woodの木は十字架に使われるほど育たないであろう・・」イエスは憐れむドックウッドを優しく憐れんだ。

それからというもの木は大きくならず、美しい花を咲かすのです。

しかし、その花は十字架の形をしていつまでもイエスを偲んでいました。

花は長い花びらと短い花びらの二枚ずつが十字架の形になり、花びらの縁が少しへこんでいるのは釘の跡。茶色と赤に染まっているのは錆と血の跡。花の中心はいばらの冠を思わせる容(かたち)にしたといいます。

©NPО japan copyright association Hiroaki


そして、こんなお話もあります。

一青窈さんの《ハナミズキ》の歌が生まれます。

これは平成13年9月11日のニューヨーク同時多発テロ事件がきっかけとなり、この時の想いを込めて創られたものです。

「世界中から戦争がなくなって、平和な世の中がずっと続いて欲しい」という切なる想いの歌でした。

この歌はテロで失ってしまった友人と三人の家族のお父さんが、まだ生まれたばかりの小さなこどもとお母さんを想う、お父さんの心情を《ハナミズキ》という歌を通して、描いたものだといわれています。

「空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと」

これは五月に生まれた赤ちゃんが手をのばしていたこと。

「水際まで来て欲しい つぼみをあげよう」

水際は三途の川でわたしの想いとハナミズキのつぼみをあげたい・・。

「君と好きな人が 百年続きますように」

もう二度と好きな人と別れることのないように、君と好きな人が百年続きますように。自分がいなくなっても家族が永く生きられますように・・。

「どうぞおゆきなさい お先にゆきなさい」

いつまでも悲しまないで生きて、しっかりと未来を歩きなさい・・。

「僕の我慢がいつか実を結び、果てない波がちゃんと止まりますように」

戦争が終わり、平和が訪れますように。報復や争い、憎しみを捨てて、その我慢がこの争いを静めますように・・。

詞だけ見ると難解ですが、このような意味の想歌だといえます。

©NPО japan copyright association Hiroaki


もうひとつこんなエピソードがあります。

一青窈さんのハナミズキの歌を結婚式に歌って欲しいと頼まれたが、これは反戦歌ですといったが理解されなかったという話がありました。

映画「ハナミズキ」が上映されしたね。

しかし、この映画は、一青窈さんの意に反して、どうやら恋愛歌として利用されてしまいました。

一青窈さんのコンサート会場ではこう語りかけます。

「人と人はやさしさを交換できないものだろうか?」

「自分の好きな人の幸せを願うことは当たり前にできること。一歩進んで、好きな人の好きな人、ひとつ先の幸せを願ってください。その気持が連鎖して、やさしい世の中になると思います。まずは私から、あなたとあなたの好きな人が百年続きますように・・」と。


ハナミズキの花は毎年4月から5月に咲きます、何も答えてはくれませんが、


 《わたしの想いを受け取って下さい》


 そういい続けているのかもしれませんね・・。

みなさん、ごきげんよう!coucouです。
さて、私も明日から日常の仕事開始となりました。

花水木の写真を写真を入れ忘れましたのでここでご紹介。確かに十字型ですね。数年前、一青窈さんのライブに出向き、この「ハナミズキ」の歌の意味を知りました。

それまでは意味不明な歌詞だと思っていたのですが、まったく違っていて驚きました。

「百年過ぎても続きますように」というかけがえのない人の愛の歌だと思っていたのですがライブでの話を聞き、これは反戦歌だと感じました。

十字架のような花水木

また、時の東京市長が世界平和のために桜の花を寄贈し、その返礼として日本にハナミズキが贈られたことも後に知りました。
その後、第2次世界大戦が起こり、戦後、現在もアメリカには桜が咲き誇り、日本でもハナミズキが咲き続けています。

「私の想いを受け取ってください」、というハナミズキの言葉と、
サクラの「私を忘れないで」という花言葉は、桜の花が散る儚い様子に、恋人が別れるその切なさを重ねあわせたのが由来です。

なんと素敵な、哀しい花言葉なのでしょうね。

ちなみに、この花言葉はフランスがでよく使われているそうです。

これから、梅の花が咲き、春とともに桜の季節となります。私たちはこの花と一緒に「世界が平和でありますように」「人々の心穏やかとなりますように」、あなたたちの想いは忘れないよ!と答えてあげるときかもしれませんね。

今日も、最後まで読んでくれて

みんな~

ありがとう~


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