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259.政治家にも、著作権や肖像権があるんだよ。

1.「橋本知事似顔黙認」不正表示・事件・トラブルがあったらどうする!

 

橋下 徹 大阪府知事 2011.1.25YouTubeより

みなさんは、覚えているでしょうか?政治家の世界も良く見て見ると。似顔絵のキャラクターばかり。

そして、そのほとんどが無許可で放置している。この理由は、「公人」には、肖像権がない、という製造者側の勝手な考えなのだが、どうやら、政治家もそう考えているようだ。
こんなので、デジタル庁ができても、先が思いやられる。

さて、ここでその参考例のご紹介。
2008年7月24日。大阪の橋下知事、今度はキャラクター問題でトラブル発生!

大阪維新 なにわのまちおこし

このトラブルは大阪府池田市の第三セクターが橋下徹知事の承諾なしで知事の「似顔絵入り岩おこし」菓子を7月26日から発売することをめぐり、知事は「承諾していない。肖像権・パブリシティ権の侵害の可能性もあることから、法的措置を含め具体的な対応を検討する」とマスコミに向けて抗議のコメントを発表した。

この橋下知事の似顔絵キャラクターを販売しようとする池田市は、イラストが使われているのは市の第三セクター「いけだサンシー (3C)」が7月26日らの販売を計画し、その岩おこし菓子の箱と包装紙と菓子を包む袋に橋下知事のイラストを描いている。

大阪維新 なにわのまちおこし

大阪府は商業目的で知事のイラストを使うことは認めておらず、23日には使用中止を求めていた。

しかし、これに対し、サンシー社は「知事には6月中旬にイラスト入りのサンプルを見せたが指摘がなかったのでよいと判断した。
今のところ販売を中止する予定はない」とマスコミにコメントしていた。

サンシー側はこのように橋下知事にサンプルを見せたようだが、橋下知事は、池田市の倉田薫市長から1ヵ月ほど前に販売について相談があったことを明らかにした上で「43市町村のイラストもつくったら」という程度のアドバイスをしただけだという。

しかし、24日に「法的措置も含め…」と言ったにもかかわらず、翌25日には「肖像権の侵害などで池田市や三セクを訴える考えはない」と突然発言内容をひるがえしてしまった。

 一体、この背景には何があったのだろう?

そもそも池田市の倉田市長が「大阪にちなんだお菓子を作れないか」と池田市が出資している町おこし会社「いけだサンシー」に依頼して発案したのがきっけで、すぐにパッケージの見本は作られ市長は橋下知事に直接見せたのがことの騒動の始まりだ。
その時、橋下知事は何も意見がなかったために、倉田市長は了承と判断し発売のゴーサインを出したという。

大阪維新 なにわのまちおこし

橋下知事は、「事前に相談はあったが、承諾していない」とカンカンになり、倉田市長は「異論はあるだろうが、知事の町おこしを応援する商品だ」と対決姿勢を見せていた。

さらに池田市側は「公人には肖像権はない」と強気。

池田市の倉田市長は府市会会長として市町村への補助金を削減しようとする橋下知事とは激論を交わした間柄というのはテレビでも放映されて多くの人は覚えていると思うが、ここで第二ラウンドを迎えた。

一般的には公人と呼ばれる政治家には肖像権はないと言われているが、今まで政治家の似顔絵のついたお菓子で、宮崎県の東国原英夫知事、安倍晋三元首相、小泉純一郎の純ちゃんまんじゅうなどが有名だが、肖像権をめぐっての争いはないという。

しかし、この言い分は公人、政治家には肖像権はないということには結びつくものではない。

争いがない理由は、その肖像を利用された政治家が肖像権や著作権、氏名表示に関する知識にうとかっただけであって、公式に認められているものではない。

この池田市のお菓子は、倉田市長が発案し、市が出資する「いけだサンシー」が企画した『大阪維新なにわのまちお・こ・し』で、「岩おこし」を「まちおこし」とかけ、「なにわ」の頭文字と「徹」の名前から「泣いとおる」「睨んどおる」「笑っとおる」の三種類に橋下知事の似顔絵を描いてある商品で、大阪市生野区の製菓店が5000個製造。

26日から大阪空港や池田市内など約10店舗で販売し、売り上げの3分の1は橋下知事が提案していたイルミネーションの事業費に寄付されるという。

7月25日、騒ぎが大きくなってきたためか?
橋下知事は一転し、肖像イラストの使用に関して、「盛り上がるのなら使ってもよいが、品質保証できない」と述べるにとどまり、使用を認めてしまった。このように弁護士とは思えぬとんでもない発言をした。

「僕の立場なんて肖像権もない。法的措置は取らない。オモシロおかしく大阪が話題になるなら」

「ものすごい広告になったでしょ」と言ってのけた。

この発言の裏側には、「商品のすべてを府や後援会が品質保証したわけではない。そこだけはわかってほしい」と、あくまでも府の公認ではないという立場を強調した。

橋下知事も倉田市長も出来レースといわれつっもこの反響に2人とも喜んでいるようだ。

7月26日。この橋下知事の似顔絵入りの岩おこし「大阪維新なにわのまちお・こ・し」は大阪空港内の売店から売られ始め初日から売上は上々だという……。

しかし、大阪府政策企画部秘書室のホームページには次のようなことが書かれていた。

〈橋下知事のキャラクター等について〉・橋下知事の氏名、写真、映像の商業目的での利用は、原則できません。

また、大阪府が、橋下知事のイラスト等のキャラクターを作成・使用することは一切ありません。・もし、橋下知事に似たイラスト等のキャラクターが、商品包装等に使用されていましても、大阪府は一切関知いたしません。

もちろん、大阪府が、当該商品の品質を保証するものでもありませんので誤解のないようにお願いします。

・無料での氏名、写真、肖像等の使用、あるいは知事の名誉を傷つけるもの等については、法的措置を含めて対応を行なうことがあります。

                        〈原文のまま〉

さて、このままで良いのでしょうか?
橋下知事は弁護士のはず!

雑誌や新聞などのイラストや漫画の風刺物などは別だが、橋下知事の肖像を入れた商品販売を認めてしまったことになるのではないか?

府側は品質の責任は負わないと表明しているが、一般市民はこの橋下知事のイラストによって安心して購入しているわけなのだから、一切の責任がないとはいえない。

たとえば宮崎県の東国原知事の不当表示に関しては騙された市民はどうなるのだろう?さらに食中毒や大事件が起こったときの対処はどうなるのだろう?

これはチャリティであろうか、福祉目的であろうが、寄付行為であろうが、完全なる商取引きであることには違いない。

品質の責任を負えない商品に、橋下知事の似顔絵が入っている……。

どう考えても法律家の考える表現ではない。

何も事件が起こらなけば良いのだが……。

政治家さん!危ないぞ!
どうするの?

 お客様の東京土産としては最高に面白いパロデイですが、しっかりと契約がなされていなければ、無法地帯となる。

誰もが勝手に便乗してこのような販売をするようになったらどうなるのだろう?もちろん、現在はネット販売の時代。全国どこでも販売できる。

だが、もし、トラブルや事件が生じた場合はどうするのだろう?
例えば、消費期限の問題、食中毒、その他、食べ物はとても怖い世界。
たとえ、肖像を貸しただけだといっても、昨今の〇〇教会ではないが、政治利用されてしまったり、悪用される場合もある。

そんな時の責任は当然、政治家にもあるはずだ。


こんなに楽しい、面白い商品アイデア。
公式に申請して、許可を取り、誰もがしっかりとした使用許諾を交わして、正々堂々と販売できる方が本当のイメージアップを計れる気がする。

下記の一覧を参考までに添えました。

キッシーはちみつレモン風まんじゅう


キッシーはちみつレモン風まんじゅう
誕生 スガちゃんまんじゅう

 

誕生 普ちゃんまんじゅう

 

日本をトリ戻す!トリ型まんじゅう


ポスト 純ちゃんまんじゅう


さよなら純ちゃんまんじゅう


ガンバレ純ちゃん好景気まんじゅう

 

 

国会内の販売店


国会内の販売店

 

祝誕生太郎ちゃんまんじゅう

 

純ちゃんまんじゅう

 

太郎ちゃんの漫画王 明太子かりんとう


※注 この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
これらがnoteのクリエイターさんたちの何かしらの参考資料になればと願いつつまとめ続けているものです。また、同時に全国の都道府県、市町村の広報機関、各種関係団体、ボランティア、NPО団体等にお役に立つことも著作権協会の使命としてまとめ続けているものです。ぜひ、ご理解と応援をよろしくお願い申し上げます。
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