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143.ペットの写真を撮ったらクレームがついて怒られた~


16・ペットを撮影したらクレームがついた
 
Q15 可愛いらしい猫や犬の写真を撮っています。利用方法はホームページに掲載したり、写真集を作成したり、ポストカードやカレンダーなどの販売を行っています。しかし、そのペットの飼い主より「無断で撮影して金儲けしているのは許せない、肖像権の侵害だ」と言われてしまいました。動物には肖像権がないことはわかっていますが、今後どうすることがよいしょうか?


©NPО japan copyright association


 
 
動物、ペットなどには肖像権はありません。
しかし、他人の敷地に無断で入り写真撮影することは違法行為となります。
 
また、他人の敷地に入らずとも、望遠レンズ等で撮影することも他人の敷地内を撮影するわけですから、何らかの問題は生じます。
 
また、最近ではペットブームを反映してか、動物の写真集や絵葉書、ポスター、カレンダーやブログ、ホームページなどで可愛いらしい動物写真などを見かけます。
動物には肖像権はありませんが、財産的な権利が生まれています。例えば、動物をモデル登録して、出演料を稼ぐなど、可愛らしいペットの肖像を利用したビジネスです。
もちろん、ペットにはそれでも肖像権はありません。
ただし、モデル登録を行っている会社は、その動物を撮影した著作権をもっています。これが写真による財産権になりうる権利のひとつです。
 
また、このように財産権がある以上、たとえ肖像権等がなかったとしても、動物やペットの写真には注意を払う必要があります。
そして、権利がなくても動物の飼い主にとっては、自分のペットを無断で利用されたら感情的になる場合もあり、どうしても公表したい、利用したい写真ならば、必ず許可を取ることがトラブルを防ぐ手立てとなるはずです。
 


17・後ろ向きの写真なのにクレームがついた
 
Q16 後ろ向きの写真で、誰だかわからない写真なのに「肖像権侵害だ」と言われて困っています。これは正面からの写真だと肖像権侵害になってしまうと思い、わざと後ろ向きで撮影したものです。これでは何も撮影できなくなってしまいます。どうすることが一番良いのでしょう?
 


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階段の後ろから後姿を撮影して逮捕された事件があります。
撮影した本人に悪意はなく、盗撮でもありません。撮影した者は、その人の顔や肖像がわからなければいい、またスカートなどをはいているわけでもない、スラックス姿の後ろ向きなら問題ないと考えて撮影し公表しました。
 
しかし、撮影された女性側からクレームが付き訴えられてしまったケースです。
 
これはめずらしい事件ですが、問題は後姿であっても、遠方からの撮影であっても、本人が特定できてしまう写真は肖像権侵害となる事例の一つといえます。
 
海水浴場などでも同じことがいえるでしょう。
水着でも、後ろ姿なら侵害行為にならないといえるでしょうか?
これも本人が特定できるものは同じです。
街を歩く女性のスナップ写真であっても、本人が特定できるものを許可なく無断で公表すれば、これも肖像権侵害になります。

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 「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)
https://www.npojapancopyrightassociation.com/

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トラブルに巻き込まれた時のために、次の連絡先を自分の「お気に入り」に保存しておくとよいでしょう。
 
 
■警察庁:インターネット安全・安心相談
http://www.npa.go.jp/cybersafety/
http://www.npa.go.jp/cyber/
■各都道府県別相談(サイバー犯罪)
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
■文部科学省
「24時間いじめ相談ダイヤル」 0570-0-78310
http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm

総務省電気通信消費者相談センター
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/madoguchi/tushin_madoguchi.html
法務省 人権侵害の窓口
http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_chousa.html
 ■インターネットの人権相談
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200808/3.html
 
相談できる内容:インターネット人権相談受付、みんなの人権110番など人権相談窓口があります。インターネットによる人権侵害のほか、様々な人権問題についても相談を受け付けています。
■インターネット人権相談受付窓口
パソコンからの相談はこちら / 携帯電話からの相談はこちら
全国共通人権相談ダイヤル(みんなの人権110番)
電話:0570-003-110(ゼロゼロみんなのひゃくとおばん)
最寄りの法務局につながります。
子どもの人権110番(フリーダイヤル)
電話:0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん)
「いじめ」や虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。
女性の人権ホットライン
電話:0570-070-810(ゼロナナゼロのハートライン)
女性の人権問題に関する専用相談電話です。
内閣府 
児童虐待、いじめ、ひきこもり、不登校についての相談窓口
http://www8.cao.go.jp/youth/soudan/map.html
国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/map/
相談できる内容:消費生活全般に関する苦情や問い合わせ。高額請求、ネット詐欺など
JADMA通販110番
http://www.jadma.org/DM110/index.html
  相談できる内容:通信販売のトラブル全般
違法・有害情報相談センター
http://www.ihaho.jp/
相談できる内容:インターネット上の違法有害情報相談窓口
迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/
相談できる内容:迷惑メール全般
セーフライン/一般社団法人セーファーインターネット協会
http://www.safe-line.jp/
■通報フォーム
https://www.safe-line.jp/report/
  できる事:違法・有害情報を通報→場合によっては削除
■インターネット・ホットラインセンター http://www.internethotline.jp/
相談できる内容:インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口
 ■一般財団法人インターネット協会 http://www.iajapan.org/hotline/dantai/1-039.html
  相談できる内容:インターネットのルール&マナーに反すると思われること
 ■著作権情報センター/著作権相談室 http://www.cric.or.jp/counsel/index.html#soudan
相談できる内容:著作権全般
web100
http://www.web110.com/
googleからの情報の削除の通報フォーム
https://support.google.com/websearch/troubleshooter/3111061?hl=ja
検索結果から削除してもらう場合の通報フォームです。 必ず削除されるとは限りませんし、元のサイトの情報はそのままです。 元サイトを削除されなければ、さらにコピー拡散もあります。
■Twitterの不適切画像の報告窓口 https://support.twitter.com/forms/cse
 

 https://www.npojapancopyrightassociation.com/

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