この町に暮らして
よく眠れた。といっても起きたのは4時。コーヒー淹れる。何やかやと過ごして、朝ヨガやる。ウォーキング2日目。空を眺め、ぐるっと町内を回る。
我が家の斜め前は高校3年生のときの担任の先生の家。先生の家の玄関先で実を写真に撮っていた。そしたら、そこへ先生が回覧板をもって出てきた。
先生、おはようございます。
なんだお前いつから朝のウォーキング始めたんだ?
明日からです、いえ、間違えました、昨日からです。
なんだ、まだ3日もたってないじゃないか。
そうです。先生、これなんですか?
まゆみだ。
おい、こっちこい、見てみろ。
鳥の巣じゃないですか、先生の家すごいですね、つばめもくるし。鳥が巣を作る家は幸運を呼ぶといいますよ。
こっちにもあるぞ。
2つもあるんですか、幸せですね。
朝から先生とこんな会話ができるって、恵まれて幸せなことだと感じる。ご近所さんがいい人多い。特に世話焼きというのとは違う。でも、声をかけあう。
ここの町が好き。生まれ故郷の隣の市よりも、ずっと好き。富士山の雪解け水がぼこぼこ湧いてる川がある町。それが水道水になっている。バイカモという水中花が咲く。
いつものカフェでは、小学校6年生のときの担任の先生と偶然合う。最初、あなたに似てる人を知ってるわ、と声をかけられた。わたしは苗字をいったら、やっぱりとなった。驚いた。もう、30年以上たってるのに、先生の記憶力って一体。それからは、たまに先生のキルト作品を見せていただく。器用で細やかさがある。それで、昔の話をしたり。先生の近況きいたり。わたしの話をしたり。
この町は一体どおなってるんだ?こんなご縁をいただける幸せな町。水のきれいな町。ひっそり自慢の町です。
それでは、またお会いできますように。
ありがとうございました。
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