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「姉川の戦い」であったかもしれない太郎太刀のことと蜻蛉切のこと

『麒麟がくる』で姉川の戦いが描かれましたが、個人的に姉川の戦いといえば「太郎太刀」が出陣したかもっていうのでしょうか。

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月耕,福田熊次[郎] ,-『「太閤記の内」 「美濃攻」「姉川合戦」』(The British Museum所蔵)「ARC浮世絵ポータルデータベース」収録
(https://jpsearch.go.jp/item/arc_nishikie-BM_1906_1220_1791vvz1792)

今は熱田神宮で「真柄の大太刀」ということで所蔵されている大太刀の通称が太郎太刀。
常設展示されてます。

全長は3mを超えます。
ほんとにこれ実戦で使えたの?という大きさです。
自分の身長より大きいんですよ。
9割の現代日本人でさえその大きさよりも低いのに、戦国時代の男性平均身長は160cmないくらい。
重さも4.5kgらしい。私がスーパーで買う米とだいたい同じくらい。
米袋の重さに、さらに遠心力まで追加されたら、ぶつかった衝撃だけで気絶しそうです。

そんな大太刀をふるったのは『麒麟がくる』でいえば敵方の朝倉家臣、真柄直隆。
なんでも物の本によれば、足利義昭の御前で振るってみせたこともあるとか。

真柄直隆はその姉川の戦いで討ち取られてしまいました。
その討ち取られてしまった経緯は諸説あり。
『信長公記』によれば徳川家臣、青木某によって討ち取られ、その際に使われていた刀「真柄斬り」なんていうのも現存していたり。

また討ち取られる前、同じ姉川の戦いの中では本多忠勝との一騎討ちもあったとか。
本多忠勝ということは槍・蜻蛉切。
本多忠勝がいつから蜻蛉切を所持していたのかは分かりませんが、1572年の「一言坂の戦い」では蜻蛉切を持っていたらしい(出典不明)ので、1570年の姉川の戦いでも蜻蛉切を持っていた可能性はあるのかも。

太郎太刀も蜻蛉切も刀剣乱舞に実装していますので、もしかしたらかつて一騎討ちしていたこの2振が、今は同じ本丸で同じ目的のために戦っているのかも、などと浪漫が脳内に広がります。
ゲームの中では特段仲が悪いとかそういうのは一切ないんですけどね。


ちなみに姉川の戦いでは、織田信長から徳川家康に太刀・大般若長光が御礼として贈られてます。
大般若長光、最近なぜか私のnoteの登場回数が多い太刀です。
たまたまです、たまたま。


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