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【感想】光る君へ  第36回「待ち望まれた日」


祝・彰子様ご懐妊!
そして『紫式部日記』実写化おめでとうございます!
『紫式部日記』は彰子出産の場面から始まるので、そのままの展開です。
陣痛で苦しんでいたり出産で大変な時に屋敷中に響き渡るお経や祈祷など、彰子様や女房たちへの同情が禁じ得ません。
兎にも角にも、無事のご出産おめでとうございます。
伊周の呪詛もまるで効果なしでした。

薄桃色の装束を着ていた彰子様が「本当は青が好き」と言っていましたが、ご出産後からは青い装束を着るようになっていました。
大変喜ばしいことでした。
襲のグラデーションも美しかったです。
終始にこやかな彰子様、これからもますます藤壺は繁栄していくことでしょう。

おめでたい話の一方で、やっぱり距離が近すぎた式部と道長。
式部の望月の歌を「覚えておこう」とか言ってる場合ではありません。
「若紫はいないか」で公任と式部が一緒にいるところを見た道長がすかさず式部を呼び寄せたあたりも、酔っていたとはいえ、だいぶ無防備です。
詰めが甘いのでは、道長くん。
赤染衛門からどういう関係なのか問われた式部は来週どう答えるのでしょうか。
けど倫子様との修羅場はないような気がします。

皇子が生まれたのは嬉しいけれど、東宮をどうするのか、後見人になっている敦康親王様の処遇をどうするのか、道長の思いは複雑です。
兼家だったら「出来した」ともろ手を上げて大喜びしたでしょうが、道長はこれから自分の孫を天皇にするためにどうするのか、天皇にするべきなのか、決断と行動を迫られます。
道長はおそらく生まれてくる子どもが男の子だった場合と女の子だった場合と、様々考えていたことでしょう。
もしかしたら女の子が生まれることを望んでいたかもしれません。
敦康親王様は道長のことを慕っているし、道長もまんざらではなさそうでした。
ドラマ的にどういう展開になるのでしょう。

そして不穏な種も撒かれました。
源氏物語の存在に憎々しげな清少納言、倫子に負けてたまるかの明子様。
明子様はかつて兼家を呪詛していましたので、また誰かを呪詛するのではないかと予感せずにはいられません。

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