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中学生と高校生が須永 順子 様(クアルコムジャパン合同会社 アドバイザリーチェアマン)にインタビュー!!

こんにちは。認定NPO法人キッズドアです。

キッズドアはすべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現を目指し、経済的な困難を抱える家庭の子どもたちへ生活や学習の支援を行う認定NPO法人です。

中学生・高校生が企業の経営者などにインタビューする企画「Dialogue of the future」の第8弾として、須永  順子 様(クアルコムジャパン合同会社 アドバイザリーチェアマン)にお話を伺いました!

応募者多数の中、抽選で選ばれた2名の中学生と高校生が、若者ならではの視点で素朴な質問をぶつけました。
※この記事は2023年11月時点のものです。


与えられた環境に対して誠実に向き合った結果が今に繋がっていると思っています

——現在、どのような業務を行っていますか?(17歳女子)

5年ほど務めた社長を退任して、今年の6月1日からアドバイザリーチェアマンとして新しいポジションにつきました。

現在の仕事としてはビジネス目標の達成に加えて大きく3つあります。
一つ目は後継者の育成。二つ目はこれまで培ったネットワークを使った社会還元。

そして三つ目は5G(第5世代移動通信システム)という会社としての大きなテーマがあるので、5Gの利活用促進のための様々な活動を行っています。

——これまでのキャリアで、どのように壁を乗り越えてきましたか?(15歳女子)

今までのキャリアを順風満帆だとは思っていませんし、様々な場面で躓いた人生だったのかもしれません。

ただ、躓いたとしても与えられた環境に対して誠実に向き合った結果が今に繋がっていると思っています。

——では、これから自分たちが希望通りではない環境に直面したらどうすればいいとおもいますか?

今、私が思うことは「社会人人生はとても長い」ということです。
何時からでもやり直すことはできるので、その時々で素直に判断することがよいのではないでしょうか。

特に女性は様々なライフイベントでキャリア形成が男性と比べて難しいと言われますが、私の周りにも育休などから復帰して目覚ましい活躍をする方もいて、女性の活躍の場が広がっていると感じています。

ベンチャーの時から入社して会社の成長過程を見てきたので、常に変化を感じる毎日でした

——グローバルに働くために大切なことは何ですか?(17歳女子)

まずは包容力を持つこと、そして異文化に対して抵抗なく対応できることでしょうか。

そして、上手ではない英語だとしても話すことが大切だと思います。

皆さんの時代はバイリンガルの方や帰国子女の方も多くて「自分の英語が拙くて恥ずかしい」と気後れするかもしれませんが、どんどん気にせず英語を使ってほしいと思います。

——もし別のキャリアを選ぶとしたら、どんなキャリアを進みたいとおもいますか?(15歳女子)

半導体事業一筋40年で、前職も含めてずっとBtoBの仕事をしていたので、消費者とのコンタクトの強い所で働いてみたいかもしれませんね。

——では、今まで違ったキャリアに進むことを考えたことはなかったですか?

あまり考えませんでしたね。

クアルコムが成熟しきっていないベンチャーの時から入社して会社の成長過程を見てきたので、常に変化を感じる毎日でした。

また3G、4G、5Gと通信の進化とともにクアルコムの事業も拡大してきたので本当にワクワクしながら仕事に取り組めたと思っています。

本当の友人であればインターバルがあったとしても直ぐに元に戻ることができる

——人間関係において大切にしていることについて教えてください(15歳女子)

付き合いはどこまでも広がっていくので、私はエネルギーを消費しなくてもよい関係を大切にしたいと思っています。

最近は「ずっと繋がっていないと不安」という風潮もありますが、本当の友人であればインターバルがあったとしても直ぐに元に戻ることができるのではないでしょうか。

今後皆さんも、就職や進学で現在の交友関係が希薄になるかもしれません。
それでも、必要なときに連絡をしたら帰ってくるような関係を何人かと持つことができれば、それで十分じゃないかなと思いますね。

——今後の半導体産業についてどうお考えですか?(17歳女子)

半導体が必要な分野がどんどん増えることを考えると、半導体産業の需要は今後も伸び続けるではないでしょうか。

半導体といってもハイエンドから種類も様々ですので、半導体マーケットの中での自分の会社の立ち位置や、「どのような投資をしていくのか」が重要になってくると思います。

生徒の感想

先日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
須永さんの素敵な笑顔がとても印象的でした。
現在のキャリアに至る経緯や外資系企業についてなど、普段聞くことが出来ないお話まで幅広く聞くことができ、とても良い経験になりました。
須永さんの物事へのポジティブな捉え方や対応力はとても勉強になりました。
私も、今与えられている環境に誠実に向き合って努力していきたいです。
(17歳 女子)

今回は、このような機会を作っていただき本当にありがとうございました。

須永社長の『誠実であれ、寛容であれ』という信念が心に残りました。
与えられた環境で成功していくには、自分自身の努力だけでなく、周りの力を活かしていく必要があるとのお言葉に感銘を受けました。

まずは自分のクラスから関係を大切にしていきたいと思います。
(15歳 女子)