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生徒3名が堀江 智生 様(株式会社Japan Asset Management代表取締役)にインタビュー!!

こんにちは。認定NPO法人キッズドアです。

キッズドアはすべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現を目指し、経済的な困難を抱える家庭の子どもたちへ生活や学習の支援を行う認定NPO法人です。

中学生・高校生が企業の経営者などにインタビューする企画「Dialogue of the future」の第4弾として、堀江 智生 様(株式会社Japan Asset Management代表取締役)にお話を伺いました!

抽選で選ばれた3名の生徒が、若者ならではの視点で素朴な質問をぶつけました。
※この記事は2023年8月時点のものです。


会社に入るのはあくまで手段。起業をずっと考えていた

——金融業界や起業に興味を持ったのはいつですか?(18歳女子)

私は大学を卒業後野村証券に入社しますが、実は就活の時には、金融関係の会社は1社しか受けませんでした。

就活の時は「起業するならどこの会社がいいのだろうか?」と常に考えていましたね。

その中で周りの方からも野村証券を勧められたことや、厳しい環境で成長できると思い、野村証券に入社を決めました。

——では起業するときに心掛けていたことはなんですか?(18歳女子)

まずはとにかくたくさんの人に会うことです。

それに加えて起業のアイディアを1日1個出すことはずっとやっていました。

——仕事上のコミュニケーションで気を付けていることは何ですか?(17歳女子)

働き始めたころは、営業についての本や心理学の本などを片っ端から読みコミュニケーションの勉強を行いました。
しかし当時学んだことを、今はほとんど意識していません。

意識していることを挙げるとすると「相手の立場に立つ」ということでしょうか。相手の気持ちを考えることは大切にしています。

——日々のルーティーンを教えてください(17歳男子)

1日の決まったルーティンはあまり無いのですが、1週間単位のルーティーンはあります。

月曜日から金曜日は日中は仕事をして、夜からは会食などを通して人脈を広げることに注力をしています。

逆に土日には人とは会わないで、自分の時間を大切にしています。

土曜日には自分が好きな筋トレやサウナ、マッサージなどのリフレッシュを行い、日曜日には新聞の読み直しや読書などのインプットに時間を当てています。

リスクと向き合うときにはビジョンに沿って決断をする

——起業で失敗を恐れることは無かったのですか?(17歳女子)

実際に、起業が失敗することを怖いと感じることもありました。

無鉄砲にチャレンジできる起業家がいる一方で、私はそのタイプではありませんでした。

その中でも私が起業にチャレンジすることができたのは、サラリーマンの時に積み上げてきた実績が大きかったと思います。

もし仮に起業が失敗に終わっても、元の会社に戻ったり、別の会社でも営業職であれば十分暮らしていける自信があったので挑戦することができました。

「起業をしない理由がない」という所まで考えて起業をスタートさせました。

——起業が成功した理由は何だと思いますか?(17歳女子)

私はまだ自分のビジネスが「成功した」とは思っていませんが、強いて挙げるとすればビジョンを一度もぶらさなかったことでしょうか。

経営をするなかで、リスクと向き合う中で迷うことがたくさんあります。

その時にビジョンに沿った決断をすることができたのは、良かったのではないでしょうか。

——英語を身に着ける上で、気を付けることはありますか?(17歳女子)

香港にいたときには英語で仕事をしていましたが、今でも英語には苦手意識があります。

ただ、私は外国人の方と食事を通してコミュニケーションを取ることは得意でした。

拙い英語でもユーモアさえあれば、相手と楽しく過ごすことはできます。

「うまく話そう」と考えることを止めたことがよかったのかもしれません。

「お客様のために」といつも強く思っている

——同業他社が多い中で、御社が選ばれる理由はどこにあると思いますか?(17歳男子)

起業した理由の一つでもあるのですが「お客様のために」ということは強く思っています。

多少こちらの手数料を削ったとしても、お客様に還元したいと思っていますし、それが自社のブランドになり、お客様に必要とされている大きな要因になっているのかなと思います。

——堀江さんの人生が変わるような大きな出来事を教えてください(17歳女子)

人生でとても印象に残っていることが2つあって、ひとつ目は大学時代の経験です。

私は慶応義塾大学でアイスホッケーをしていて、大学4年生の最後の大会で優勝をしてチームが数十年ぶりにトップリーグに行くことができました。

その時の一体感や、不可能を可能にした感覚は今でも忘れることができません。

もう1つは野村証券で最初に入った支店で、3年かけてお客様になってくれた方がいました。
その方がお客さんになってくれた時も、忘れられないほど感動しました。

このような体験を今後もしていきたいという気持ちが、今も原動力になっています。

時代の変化のスピードについていけるかどうかで、大きな差が出てくる

社会が変化するスピードがどんどん速くなっている中で、いい面と悪い面があると思っています。

いい面としては若い人にとっては大きなチャンスだということです。

私のしているビジネスも若い人にこそ向いているビジネスだと思っていますし、だからこそ私は早めに引退するために後継者を育てないといけないと思っています。

悪い面としては、この時代のスピードについていけるかどうかで大きな差が開いていくということです。

日本という国がどんどん成長しているときには、「なんとなく」でも幸せに生きることはできました。

しかし、国の成長が鈍くなり、変化のスピードがどんどん速くなる現在では難しいでしょう。

だからこそ「25歳までで人生が決まる」と思って、多少無理をしてでも若いうちに頑張る経験が必要だと思っています。

生徒の声

貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。
始まる前は、起業した方とお聞きしたので上手く質問できるだろうかと不安な気持ちでいっぱいでした。
しかし、お話を聞いているうちに幼い頃の社長さんと今の私が似ていることに気づき、親近感を覚えました。
今回のお話を聞き、コミュニケーションが大事ということを改めて学べました。
これからは、大学でのグループワークやアルバイトで積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。
日本人に限らず、留学生とも交流を深め、コミュニケーション能力を上げていこうと思います。(18歳 女子)

今回は、このような機会を作っていただき本当にありがとうございました。

正直、金融についてあまり知らなかったのですが、とてもわかりやすくお話ししていただけたのですごく理解できたので今まで知らなかった仕事について知ることもでき、勉強になりました。

特に学生生活での出来事が今に影響しているというお話を聞いて、私も学生生活を後悔のないように楽しんで、今のうちに色々なことに挑戦し、将来の選択肢を広げたいと思います。(17歳 女子)

今回のイベントでは、将来自分が起業するにあたって知りたいことを不足なく聞くことができました。
特に堀江さんのお話を聞いて、いざ起業するときには行動力が、そして起業してその後経営していく際には顧客のニーズに応えることが最も重要なのだと学びました。
今までにも何度か他の起業家の方とお話しする機会がありましたが、堀江さんの起業に対する根幹の部分や信念は他とは似て非なるものがあり、とても勉強になりました。
今後もこのような機会があれば積極的に参加して、将来の糧にしていきたいと思います(17歳 男子)