見出し画像

高校生2名が木村 一尋 様(株式会社 クボタ 専務執行役員)にインタビュー!!

こんにちは。認定NPO法人キッズドアです。

キッズドアはすべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現を目指し、経済的な困難を抱える家庭の子どもたちへ生活や学習の支援を行う認定NPO法人です。

中学生・高校生が企業の経営者などにインタビューする企画「Dialogue of the future」の第5弾として、木村 一尋 様(株式会社クボタ 専務執行役員)にお話を伺いました!

抽選で選ばれた2名の高校生が、若者ならではの視点で素朴な質問をぶつけました。
※この記事は2023年8月時点のものです。


一生懸命に考えて持ってきた意見に対しては、肯定的に受け止めるようにしています

——人の上に立つリーダーとして大切なことは何ですか?(17歳女子)

会社に入ると周りは目上の人ばかりですよね。

まずは、そこでいろんな人と接する中で、「こんな良い所があるんだ!」と気づいて取り入れてほしいですね。

それを前提として、私が特に気を付けていることは「人の話を聞くこと」です。

自分が人の上に立つ立場になると、自分がやってきたことが「成功体験」になってしまい、自分のやってきたことが「正しい」と思ってしまいます。

そうすると部下の意見に対して「それは違う。こうした方がいい」と言ってしまうことも多いです。

しかし私は、その意見を採用するかどうかは別にして、一生懸命に考えて持ってきた意見に対しては肯定的に受け止めるようにしています。

少なくとも最初から相手の意見を否定することは良くないな、と思っています。

人となりを理解した上で、仕事ができることが大切

——グローバルに働くために大切なことはなんですか?(18歳女子)

英語は絶対ではないですが、勉強をして損はないと思います。

しかし、語学よりも異文化への対応力が大切かなと思っています。

最近はダイバーシティ(多様性)という言葉が頻繫に取り上げられていますよね。

いろんな国のいろんな人と交流をして、その人となりを理解した上で仕事ができることが大切なんだろうと思います。

こういったことが日本でできないと、他の国に行ってもできないと思います。

ですから、人とのコミュニケーションする力をしっかりと身に着ける必要があると思います。

さらに、異文化を知るためには日本の文化を知る必要があります。

みなさんは高校生で時間に余裕もあると思うので、日本の歴史や文化をしっかり学んで欲しいと思います。

意欲さえあれば、高校生でも環境のためにできることはある

——高校生のうちから環境に対してできることはありますか?(18歳女子)

もちろん、あります。

クボタが協賛する「毎日地球未来賞」では、地域で「食料・水・環境」分野で課題解決に取り組んでいる団体や個人を表彰しています。

その中でも中学生や高校生の活動は目を見張るものがあります。

地域を巻き込んでの活動や日本独特の技術を海外で役立てるものなどスケールの大きいものから、身近な活動まで様々です。

高校生であっても意欲さえあれば、できることはたくさんあると思います。

ぜひ、毎日地球未来賞を見ていただければと思います。

——クボタでは環境のためにどんな活動をしているのでしょうか?(18歳女子)

身近なところですと「クボタeデー」という取り組みで、会社の周りや近隣の清掃などを行っています。

また、東京都の多摩川上流にある「クボタの森」では社員が森林保全活動を行っていますね。

大阪本社3階のテラスでは野菜や米を栽培していて、近隣の園児が簡単な農業体験ができるようになっています。

さらに、災害の際にはポンプ車や建設機械などを提供して、復興に役立ててもらうこともしています。

詳しくはクボタでは「ESGレポート」を毎年発行しているので、ぜひ読んでいただければと思います。

学生の時には、学生にしかできないことをして欲しい

——クボタで活躍している人はどんな人ですか?(17歳女子)

クボタが求めている人物像が3つあります。

一つ目は自分の成長を求めてチャレンジをし続けることができる人。
二つ目は噓をつかずに誠実に最後まで粘り強く頑張ることができる人。
三つ目に多様性を受け入れてチームワークを大事にできる人です。

それに加えて最近であればITのような専門性があるとさらに活躍ができるかなと思います。

——では、就職活動で大切なことはなんでしょう?(18歳女子)

まず、会社に入ってしまうと時間がなかなか取れないので、学生の時には学生にしかできないことをして欲しいと思います。

色んな所に行って様々な人と交流をしたり、異文化に接することはとても大事だと思います。

その上で自分が何をしたいかを決めないと、どこの会社が良いか選ぶことができませんよね。
自分の意思をはっきりと決めることが大切だと思います。

クボタでは10年ほど前までは、会社に入社してから人材を一から育てることが中心でした。

ただ最近では、しっかりとした目的をもって専門的な勉強をしている学生も増えてきています。

明確に「こういった仕事がしたい」と考える学生の思いを踏まえて、クボタでは職種別の採用を増やしています。

もしハッキリとしたいことが決まっているのであれば、学生のうちから専門的な勉強をすることもよいかと思います。

生徒の声

この度は貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
私は地域活性化に興味があり、社会貢献をたくさん行っているクボタさんのお話はとても参考になりました。
「高校生にできる地域活性化はありますか」という質問に対して「もちろんある」と答えてくださったのがとても印象に残っています。
また学生は学生時代にしかできないことをして欲しいというお話も心に残りました。
将来について考えるとても良い機会でした。楽しい時間をありがとうございました。(17歳 女子)

今回はお忙しい中お時間いただきありがとうございました。
普段は聞けないようなことを聞くことができ、今後の将来について考える良い機会になりました。私は大学に進学しようと考えています。「大学では大学でしかできない事をやることが大切」と聞き今のこの時間を大切にしようと思いました。

将来のために今何をやれば良いのか、今後何をしていけばいいのかなど色々考える機会になりました。クボタさんについて今まで知らなかったことも知ることができました。丁寧にわからない事を説明してくれ、とてもわかりやすかったです。
本日は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
(18歳 女子)