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「一緒に住もう」と言われてから

一緒に住まないか?と言われた日は、
腐れ縁のうーちゃんの様子がおかしかった。

うーちゃんの就職先の話をしても
どこかうやむやにするし、
一人暮らしなんてなんでもやり放題だね〜
なんて冗談言ってもどこかもじもじ。

私は違和感を感じつつも、
特に気に留めてもいなくて、
せっかく出かけているのだからと
さんざんその場を楽しんだ。

夜にホテルに着いて、
近くのおでん屋さんに行く予定だったけど、
二人とも疲れてヘロヘロだったから、
私は風呂を
うーちゃんはカップ焼きそばのお湯を沸かしてた。
そのあとは、お互いボーッと
お湯が沸くまで無言で
地域のニュース番組を見てて、
お湯が沸いてカップ麺にお湯を注いだ後に
うーちゃんが突然振り向いて、

「嫌だったら全然断って良いんだけど、
一提案として、
一緒に住んでみるとかどうかな」と言ってきた。

自分達だけで楽しむ用のイラストなんだけど、載せてみちゃった

「え」

「え?マジですか?」

そりゃ嬉しいと思うさ、
一緒に住みたいと思ってもらえるような人間だって
認識してもらってることを伝えられたようなもんだから、

そりゃ喜んださ。

でもそれと同時に、
不安もよぎった。

これまでは、適度な距離感だったから
うまくいってただけかもと。

近づくことによって
うーちゃんに嫌われたら、
どうすれば良いんだろう。

どうでも良い人ならそんなこと思わず、
フワッと断るだけなんだけど、
相手はうーちゃん、普通に一緒に暮らしたい!!
だけど不安。

でもそんなこと思ってるって悟られないように
しなくちゃいけない。心の底から喜んでるふり。

喜んでるのに
どうしよう、どうしようと
本当はすごく迷っていた。

でも今は、あんなに考えてたのに
二人で二回目の内見の日程を組んでる。
自分の気持ちに半ば無理やり素直になってみた。
多分喧嘩することも、
冷戦状態になることもいっぱいあるんだろうけど、
朝起きたら、メガネのうーちゃんに会える
って事実がデカすぎて、
そんな後のことは、まだいいや。

しっかりお互いの意見言って
ちゃんと聞く耳持って、
なるべく干渉しないように生活していくことを
目指す。

本音を言うと、
めちゃめちゃ楽しみ。

だけど、調子にのって色々と
築いてきたものぶっ壊さないようにする。

慎重に慎重に行こうと思う。
生活してからがスタートだから。

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