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読書1「読んだら忘れない読書術」

読書についての悩み

 読書をするうえで、またはしたいと考えている人でこのような悩みにたどり着いた方はいませんか?

・読書したいけど全然時間がない!
・読んだはいいけど内容をあんまり覚えていない…

 せっかく自分のためにと思って読書に挑戦したいと思っても、こうした悩みにぶち当たってしまい、最終的には「読書なんてしなくてもいい!」と開き直ってしまう方もいらっしゃいます。それはあまりにもったいない行為です!と私は言います。もし読書について悩んでいる方がいれば、ぜひこの本を読んでほしい!と思い、今回記事にさせていただきました。

 私自身、大学生の時に一度読んでいるのですが、その時はこの本に書かれていることを実践しませんでした。案の定「読んだら忘れない読書術」を読んだのに読んだ内容について完全に忘れてしまっていたわけです・・・。そこでこれから読書をもっとして成長していきたいという思いから、もう一度この本を読ませていただきました。

記憶に残る読書のためのポイント

 著者の樺沢紫苑氏は、精神科医という職業の傍らFacebookやTwitterでは心理学の知識や情報を発信して多くのフォロワーを獲得。さらに月30冊の本を読破し、メルマガやYouTubeの動画配信を毎日欠かさず行っているという、縦横無尽のフル回転っぷり!どこからそんな時間が湧いてくるのだろうか・・・。
 そんな人物が「記憶に残る読書」をするにあたって大切にしていることが2点あるといいます。それが…

・アウトプットをする
・スキマ時間の活用


の2点です。

アウトプットをする

 著者は読んだ本について、とりわけこれは覚えておきたいという本に出会ったら、その一冊につき1週間に3回のアウトプットを行うそうです。アウトプットといってもその方法は様々で、いくつか本書で挙げられていた例について取り上げます。

・本自体にメモ、マーカーで気になったところに印をつける
・人に内容、感想を話す
・本を読んで得た感想や気づきについて他人とシェアする
・書評やレビューを書く

といった具合に本から読んで得た知識を自分の言葉で、感覚で出力する場面を多く作っていくことで読んだ内容について理解していくというのです。「生活の中で何度も利用される情報」と「心が動いた情報」は脳が重要な情報として記憶に残してくれるそうです。
 確かに思い返してみれば、学生の頃に英単語や漢字を覚えるために何回も何回も同じ単語を書き連ねたり、発音を声に出して確認したりしたことがあります。読書もこれと同じで、とにかく読むだけではなくアウトプット、自分から言葉を出すという部分に意味があるのかもしれません。(学生時代の単なる暗記とはまた違うので、このたとえが適当であるかは少し自信がありませんが・・・)

スキマ時間の活用

 このスキマ時間というのは、例えば電車やバスを待つ5分であったり、10分の休み時間であったりと、仕事や作業をするには短すぎるけど手持無沙汰な時間のことを言います。アサヒグループホールディングスが全国の20歳以上の男女を対象に、1日にどれくらいスキマ時間を持っているのかを調査したところ、世代や仕事の内容などで多少左右されるものの、大体一人当たり2時間未満のスキマ時間が存在するという結果が出ています。もちろんこれは「人による」のですが、こうしたスキマ時間をスマホなどのデジタルメディアに利用している方が最近では多い印象です。

 ここでなぜスキマ時間の話になったのかというと、そもそもに日本で月に10冊以上読書している人が約2%しかいない(本書が執筆された2015年当時)という点、また読書はしたいと考えているが時間がないと考えている人が多数いるという結果を踏まえてです。本書の中にもあるように、「読書術=時間術」とも言えます。本を読むための時間を、自分の中の空虚な時間の中からどれだけ絞り出せるかがそもそも必要になってきます。ただどんな読書術があったとしても、まず大前提となるのは「読書すること」。かくいう私も最初にこの本をとったときは月に1~2冊読むか読まないかくらいで、特段読書家ではありませんでした。(今でこそ読書量は増えましたが、それでも月最低5冊くらいです。)ですがこれを意識するだけで驚くほど読書量は増えていきます!「読書したいけどできない…」という方は、まずこのスキマ時間をしっかり意識して生活してみてください!何気なくSNSやメールのチェックで簡単に5分費やしてしまうのではなく、しっかりと本と5分向き合ってみるだけでも「自分が本当に読書がしたいのかどうか」はわかると思います。

自分に合った本選び

 読書はどれだけ読んだかではなく、何を読んだかがやはり重要です。例えばスキルアップを目的に何か勉強本を購入したとしても、その勉強法が自分に合ったものでなければ読む気も失せますし、そもそもの勉強へのやる気自体も失われてしまいます。
 ではどのようにして本を選べばいいのかというと、その本や章の結論部分から先に読んでみることです。俗にいう「ネタバレ」です。立ち読みができる本屋では本をぱらぱらとめくることができると思います。そうしたところでまず自分の気になる本を選び、その気になる部分の答えをまず最初に見てしまう。そこで自分が想像していた答えに対して意外性があったり、どうしてだろうと疑問を持つようになったのであれば、是非ともその本を買って読んでみてほしいです。欲を言うのならばその日帰ってすぐに、無理やりにでも時間を作って読んでほしいものです。鉄は熱いうちに打てと言いますが、そうした興味もホットなうちに突き詰めるべきです。買った本を読まずに放置する「積読」なんて言葉もありますが、そうした間違いなくここにあります。

感想

 私は読書自体は中学生のころから好きでした。本を読んでいる人はなんだか知的に見えるからかっこつけたいという気持ちも昔はあったかもしれません。しかし社会人になって改めてこの本を読んで、好きだからする読書から、自分の将来を充実させるために、少しでも学べることがあるならば読書にもすごく価値があるのではないかと思いました。日々の生活の中でスキマ時間を見つけて読書をしたり、また誰かに向けて発信することで本のすばらしさをアピールする。一方で自分のアウトプットの場としてこのような記事?感想文?を書くことで自身への知識の定着を図っていくという目的もあります。拙い文章かとは思いますが、このように様々なことについて発信していけたらなと思いますので、これからよろしくお願いします!

今回の読書📚
樺沢紫苑「読んだら忘れない読書術」 サンマーク出版 2015年


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