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エシカルフード・キックオフセッション開催しました! Vol.2(2/4回)

こんにちは。
少し前になりますが、2021年3月18日と24日の2日にわたり、「Tカードみんなのエシカルフードラボ」および「エシカルフードスコア(仮称)」の目的と活動内容について共通理解を築くため、12名の有識者のみなさまとともにキックオフセッションをオンラインで行いました。
SDGsや食の専門家、流通、シェフ、ジャーナリストなどそれぞれに専門分野と多様な視点をもつ12名の有識者のみなさまとともに行ったエシカルフードについての対話の様子をお伝えする第2回目の記事をどうぞ。



①「持続可能な社会の実現に向けて、あなたが暮らしにおいて大切にしていることは?」
②「持続可能な社会の実現に向けて、みんなが暮らしにおいて大切にするといいことは?」

Day1の対話では、この2つの問いをもとに対話が行われ、有識者からさまざま観点がでました。

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●「商品を購入するときの適正価格を考慮すること」
値段が安い、高いということではなく、その価格が“サステナブルな価格”であるか。消費者だけでなく流通、生産者に適正な価格であるかといった視点をもちたい。日本は欧米に比べてチェーンのスーパーマーケットが多く、価格競争が激しい。

●「はかることの大切さ」
ゴミを減らすといっても、どれだけ減らしたか進捗状況を数値などで「見える化」することが大切。「はかることをしないサスティナビリティは体重計のないダイエットのようなもの」といった言及も。

●「インサイドアウトだけでなく、アウトサイドインの目線も」
日本人は、自分にとって安全安心か、自分にとっておいしいかという「インサイドアウト」の視点に長けている。さらにその食品が、生産者や環境にとって安全安心かという「アウトサイドイン」の視点ももつことができるといい。

●「伝え方を大切にする」
「エシカルな食」の話題に興味のない人にどう伝えるかを考えることは重要。誰に、何を、どう伝えるのか、その人に合わせた伝え方を考えていく。今の若者は授業でSDGsについて学ぶので受け入れやすいが、中高年以上の世代にも伝えていかないと変わらない。2030年が目標年限であるSDGsについては、子どもではなく大人の宿題であり、やるべきは大人。エシカルフードも大人がどう変われるか、伝え方は重要。

●「無理はしない」
エシカルだけを追い求めると窮屈になってしまいがち。自分ができる範囲で、心に余裕がもてる範囲で進めることや、人に対して寛容な心をもつこと、楽しんでやることが大事。自分の手にするものがどうやって来て、どこに行くのか、考えてみる。そうやって想像力をふくらませることは気張らずみんなができることなので、そこから始めてもらうのはいい。そのためにも、「これをやるべき」ではなく、行動して楽しい、視点が変わることで世の中が変わってみえるといった感動体験をセットで話をすることも忘れずに。体感をともなった「知る」は大切。

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「Tカードみんなのエシカルフードラボ」の発足にあたり、エシカルフードとはなにか、その定義を考える必要があります。
エシカルとは「倫理的な」という意味をもつため、ルールやゴールのように明確に可視化されているものはなく、また時代と共に変わっていくものでもあります。
 だからこそ、「エシカルフードとはなにか?」をSDGsや食の専門家、流通、メーカー、シェフ、ジャーナリスト、生活者といった立場や分野の異なる人たちがひとつの場に集まり、一緒に考えて行動していくことはとても大切な取り組みだと考えます。

 もちろん、このキックオフセッションで答えが出るものではありませんが、持続可能な食への貢献という大きなテーマに向け、第一歩が踏み出せたことにワクワクしています。
 次回は、3月24日に行われたセッションDay2の様子をお届けします。


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