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「地球は当たり前に続かない」と衝撃を受けた幼いあの日に、思いを馳せて。


CCCマーケティングが立ち上げた「Tカードみんなのエシカルフードラボ」。
CCCマーケティングでは、コアメンバー以外にも、ラボに興味を持ったり、関わってくれている人たちがいます。
今回は「エシカルフード・キックオフセッション」を見て感じたことを広報の中川さんが書いてくれました。
ぜひお読みください!

……………

私がはじめて、地球に生かされていることを意識したのはいつだったか。

そう考えたとき、思い出したのは、小学校4年生のころのこと。
ふとテレビから聞こえた芸人さんの言葉でした。

「僕たちは自然に生かされているんだ。生かしてくれる地球に、ありがとう!」

それは、「無人島にたった2人だけで1週間生活をする」という番組内での発言。
お金も、住む家もなく、全て自分たちで考え行動し、生活してみるというものです。

食べるため海に潜って魚を獲り、雨風を避け、寝るために草木を利用する。
海の魚たちのおかげで食べることができて、大地のおかげで暮らすことができる。 

番組の最後、満天の夜空の下で、2人はそう、叫びました。

地球に住めることなんて、食事ができることなんて、当たり前…、
ぼんやりとそう考えていた私に転機が訪れたのは、その時だったと思います。


|地球に住めること、食べるものがあること


はじめまして。
CCCマーケティンググループの中川と申します。

先日開催された「エシカルフード・キックオフセッション」を聞きながら、
私はそんな小学校4年生の出来事を思い出していました。

「Tカードみんなのエシカルフードラボ」とは、持続可能な食につながるエシカルフードアクションについて、多様な視点や知見を持つみんなで学んで、考えて、行動していく共創型のプラットフォーム。

私にとっての持続可能な社会や食とは、
「僕たちは自然に生かされているんだ。生かしてくれる地球に、ありがとう!」
あの日テレビから聞こえたこの言葉に尽きるな、と思います。


朝目が覚めると「今日はどんな一日かな?」と楽しみに小学校に登校し、
父も母も兄も元気で、食卓には笑顔があふれ、
大好きな友達も沢山、笑顔がいっぱい、楽しいこといっぱい。

「地球にいること」「食べることができること」
そんな当たり前の生活を、疑ったことなどありませんでした。

しかし、この世に、当たり前に続くものなんて無いと衝撃を受けたあの日。
だからこそ、大人になった今でも、その言葉が胸に突き刺さっているのだと思います。


|地球上の誰一人取り残さない

私が、さきほどのテレビ番組を目にした年はちょうど、SDGsの前進となるMDGs(Millennium development Goals:ミレニアム開発目標)の目標下で、小学校の男女の就学率がほぼ同数になり、世界の新規HIV感染者数が約35%減少するなど、多くの分野で発展があった年でした。

しかし、MDGsは、発展途上国の経済問題などを解決しようと発足したもの。

その後、「社会全体をより良くするためにどう世界は変化するべきなのか?」と、経済面・社会面・環境面に対する目標がSDGsとして発足したことが記憶に新しいです。

2030年を年限とし、
地球上の「誰一人取り残さない」、
持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現する。

―――地球上の誰一人取り残さない。
私は、食の専門家でもなければ、地球環境のジャーナリストでもありませんが、SDGsが宣言するこの言葉は、考えれば考えるほど、奥が深く、
そして、もっとも本質的と気付かされます。

今を生きる一人一人がかけがえのない存在だからこそ、
そのかけがえのない私たちを生かしている地球のことをまず、
愛していきたいなあ、いくべきだなあ…と。


|昨日を知る。今日を知る。明日を知る。


みなさまは、「タンパク質クライシス」という言葉をご存知でしょうか?

産業革命以来、増え続ける世界人口。
一人あたりの肉や魚の消費量も世界規模で増加し続ける中、
2030年には、穀物などの供給が追い付かず、世界中でタンパク質不足が巻き起こること。(※)

つまり、畜産が限界に達し、食肉によるタンパク質摂取が難しくなる未来のこと。

この話をラボのリーダーに聞いたとき、私は、言葉を失いました。

危機迫るノンフィクションの未来まで、あと9年・・・?
この時に感じた思いは、「知らないことへの罪」。

得てして人は、いや、私も、
自分が知らないことを”知っている”と思い込んでしまうことがあるのだと、思います。
物事を知る前に感覚で結論を下したり、偏見で否定したり、
自分は出来ていると思い込み、そこで学びを終えたり…。

一人ひとりが、“知らないということを知ること”こそが、
私たちが暮らす地球の未来を考える、第一歩となる気がしています。


|これって、もしかして、ちょっとエシカル…?


では、いざ持続可能な食に繋げるために、私にもできることがあるでしょうか。

環境に良いからと言って、
美味しくないものを食べたり、いつもより高いものを買ったり、
例え社会にとって持続可能でも、私にとって持続可能でないと続きません。

セッション内では、有識者のみなさまから以下のような言葉が発されていました。

―地球に生かされていることに、すべての人が感謝できる社会。 
―明日に希望を持って今日を生きていける社会。
―将来に夢を持てる社会。
―優しさ。思いやり。丁寧な暮らし。子どもたちを大事にする社会。
―消費者だけでなく、生産者も流通もハッピーな社会。


毎日の暮らしのことだからこそ、がんばるんじゃなくて、我慢するんじゃなくて、地球にも、体にも、心にも、みんなにうれしいことを、わくわくしながら選んでいく。

そういう思いからでも、良いのではないでしょうか。


最近、ソーダストリームを使っています。
まず、カロリーが低くて健康に良いのに、とても美味しい。
その上、ペットボトルのゴミが出ないから。

最近、規格外の野菜を通販で買っています。
まず、ちょっと形が異なるだけでとても安いのに、味は変わらない。
その上、生産者の応援&フードロスに繋がるから。


「あれ。これって、もしかして、ちょっとエシカルになってる?」

そんな合言葉を胸に、
ちょっとずつでも、毎日続くエシカルフードを選んでいきたいと思います。


小学校4年生だったあの日、
「地球を、治して救うんだよ!つまり、“治救(ちきゅう)”なのだよ!」などと、純白だった心のままに、一生懸命考えていたことを思い出しながら。


※https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00090/00006/
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