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映画 記事まとめ

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映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2024年3月の記事一覧

映画:オッペンハイマー

先週の土曜日、109シネマズ名古屋に観に行った。いつもなら近所のイオンシネマに行くところだが、やはりクリストファー・ノーラン監督の作品はIMAXで観たいので。 封切り間もないせいか、席は8割ぐらい埋まっていた。客層は老若男女さまざま。 上映時間はほぼ3時間。登場人物やセリフ回しがやたら多いので集中力を維持するのに苦労する。物理学の専門用語も多く出てくるし、ノーラン監督得意の時系列ごちゃまぜ編集も健在なので、一般の人にはとっつきにくいかなと思う。付き合い始めたばかりの彼女(

オッペンハイマーを観た

クリストファー・ノーラン監督の監督11作目の『オッペンハイマー』を鑑賞した。TOHOシネマズ二条のIMAXにて。 最近IMAXづいている。5月公開の『マッドマックス/フュリオサ』も当然IMAXだ。然し、最新版予告編を観ていると、なんか若干不安が出てきた。 で、『オッペンハイマー』。3時間。180分。長尺だ。 原爆の父、ロバート・オッペンハイマーの原爆開発物語と同時に、1954年の「オッペンハイマー事件」においてスパイ容疑をかけられて、そこで彼が聴聞会で査問される話を交錯さ

『ゴッドファーザー』を観て中小企業の”事業承継”について思ったこと

『映画ゴッドファーザー』は1972年公開のマフィア映画で 『風と共に去りぬ』と並んで20世紀最高の映画といわれることもあります。 本質は家族愛や生々しい人間模様が描かれていて 観るたびに発見があります。 50年以上もの前の作品なのですが、 私は大好きな映画で 何度も繰り返し観てしまう映画のひとつです。 今年、コッポラ監督の生誕85周年記念ということで、 映画館で上映されていたので、 是非、劇場で観てみたい! ということで、TOHOシネマズ梅田で観てきました

#オッペンハイマー2024/03/29

3/29 オッペンハイマー公開決定。 随分前からカレンダーに予定を入れていた。 待ちに待った公開日。 日本での公開が延期になった経緯は知っていたし、色々と思う所はあれど、ノーラン監督の新作。観ずにはいられない。 以下、物理や歴史について なんの知識も教養もない女から観た 極めて雑な感想の記録や印象に残った場面である。 ※ネタバレあり、というか全編ネタバレ! ※反芻し自分で思い出し整理しながら書いているので無駄に長いです。間違った認識などが多々あるかも知れません。あくま

コンテンツ月報:2024.3

年初から書き始めたコンテンツ月報。映画館で鑑賞した映画を主に記録しています。1月は映画11本、2月は仕事が忙しくてわずか3本に留まりました。 反動なのか、3月は実に10本! IMAXレーザーGTで鑑賞したり、初めての応援上映を経験したり、良い映画体験ができた1ヶ月でした。 1.落下の解剖学 タイトルが秀逸すぎました。映画館から退出しながら「落下の、解剖学…!」と噛みしめながら見上げた夕暮れ空の透明さを忘れられません。 こんなに“怖い”映画だと思っていなくて、芯から冷えま

【神話 is Forever】デューン 砂の惑星PART2ネタバレあり感想&徹底考察

どうもTJです 今回は3月15日公開の「デューン 砂の惑星 PART2」を今更ながらネタバレありでレビューしていく 現在SF作家としてトップを走るデュニ・ビルヌーブだが、実写化不可能と言われたDUNEの大看板を前にして何を描き、何を成し遂げたのか 早くも2024年の代表作となることが確定している一本を徹底レビューしていきたいと思うので、是非とも最後までお付き合い願いたい あらすじ・キャスト監督は「メッセージ」「ブレードランナー2049」のドゥニ・ビルヌーブ 主演は前作に引き

忘れられないラストシーン - 映画『パスト ライブス/再会』について

はじめに4/5(金)公開の映画『パスト ライブス/再会』は数年いや数十年に1本の傑作でした。 3/22(金)~3/24(日)に開催された先行上映で一足先に鑑賞。その鑑賞後の衝撃と余韻が今でも残っています。 批評的な文脈以上に、あくまでも私的な経験に深く触れたがゆえであることを断りつつ、感想を書き連ねます。 1. 過去の「切ない系ラブストーリー」作品本作の宣伝や感想から、「切なさ」という言葉をよく見かけます。 胸が詰まるような切ないラストを迎える作品は多くありますが、近

3つの好きな映画|未来の記憶を掘り起こす[マッドマックス ガタカ ブレードランナー 時計仕掛けのオレンジ]

見えない未来を どう描いていくか レオナルド・ダ・ヴィンチは、数多くの発明を後世に伝えた。戦車、ヘリコプター、エンジン、水圧ポンプなどなど、膨大なアイデアを美しく描かれたスケッチで残している。 ダ・ヴィンチだけでなく、ミケランジェロ、ラファエロなど、ルネサンス時代の優れたエンジニアや建築家の多くは画家だったという。 その類まれなるスケッチで未来を描き、人々を魅了する。時代の権力者から職人まで、言葉を超えたコミュニケーションを可視化の力で成し遂げた。 可視化は 未来を

オッペンハイマーでクリストファー・ノーランが示した映画監督としての到達点

たった今、異例のアカデミー賞七部門を受賞して話題を呼んだクリストファーノーラン最新作「オッペンハイマー」を鑑賞し終えた。私はもちろん彼の全ての作品を視聴しているし、彼の最初の作品フォロウィングをDVDで買ってまで見たほど、彼の作品から多くの影響を受けている。 オッペンハイマーについての考察は他のブロガーやYouTuberが山ほど書くであろうと予測できるため、私はこの作品で改めて感じたノーランという映画監督のポテンシャルについて感想を書きたい。 先述した通り、私は彼の作品を好

掴まれてもいつかは離せる

2024年3月28日(木) いつもどおりに起床。 微妙な曇り空。 掃除をしてスムージーを飲んで、ゆったりした時間を過ごす。 仕事開始。 資料の作成を進める。 とある案件で上司とミーティング。 頼りないけど、今回は助けてもらう。 いや普通はそうなんだよ。 私の前の会社の社長がホントにバカなだけだったと実感。 昨日商談した方から電話での商談依頼。 こちらもすべての質問に応えて対応完了。 本日は午後から有休取得のため、これにて仕事終了。 だが取引先の連絡や同僚からの相談もあ

『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』感想文〜「資本主義社会」という名のディストピアを描いたとんでもない傑作

・はじめに 株式会社サンエックスが展開する人気キャラクター「すみっコぐらし」を映画化した、劇場版1作目の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(2019)と2作目の『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』(2021)に続くシリーズ3作目。いきなり結論から言ってしまうと、3月29日からAmazonプライムビデオで見放題配信が始まった本作『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』(2023)は、社会派映画としてもストーリー映画としても、ちょっとケタが違

「映画の指輪のつくり方」は続く

2024年3月末日 【はじまり】 元々、映画が好きなことと、ミニチュアが好きなこと、ものづくりが好きなことを掛け合わせて、映画の指輪を作り始めました。本格的に音楽活動をし始めた時でもあり、OKMusicの編集長に「映画をモチーフに作った指輪と一緒に、制作過程や劇中歌をカバーする動画を上げたら、面白いんじゃないか?」というお話をいただいたときは、とても嬉しかったです。そして本格的に連載として開始しました。 正直「バズりテェ」という腹黒い気持ちもありながら、大好きな映画のこと

『オッペンハイマー』は音で自己矛盾を描く

2024年3月30日(土)朝の6:00になりました。 我は死なり、世界の破壊者なり。 どうも、高倉大希です。 日本では、公開されないのではないか。 そんな噂が出回っていましたが、どうにか2024年3月29日に公開となりました。 クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』の話です。 休暇をとって、公開初日に観に行ってきました。 タイトルにもなっているオッペンハイマーとは、原子爆弾の開発者の名前です。 「原爆の父」として知られる、アメリカの理論物理学者です

映画『Take Out』

2004年/製作国:アメリカ/上映時間:87分 原題 Take Out 監督 ショーン・ベイカー 予告編(海外版) STORY  その日の夜までに借金800ドルを返済しなければいけない、中国移民の青年(本国に妻と息子有)の1日を描きます。  中華料理店の宅配係として働く主人公(ミン・ディン)は不法移民。  密入国する際にブローカーに多額の借金をしており、その返済金の利息は30%。支払期限を守れずにその利息が加算されてしまうとさらに支払いは困難となるため、なんとしても