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映画 記事まとめ

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映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2022年5月の記事一覧

【映画レビュー】まさかのライブ映画だった!能楽エンターテイメント『犬王』の感想

見届けてきたぜ。 湯浅政明監督最新作『犬王』のざっくりとした感想サイエンスSARU最新作『犬王』を観てきました。 『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』など今や世界に誇る名アニメーション監督である湯浅政明監督が、古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」を長編アニメ映画化。 脚本を『罪の声』などの野木亜紀子さん、キャラクター原案を「ピンポン」などの漫画家・松本大洋さんが担当し、音楽を『花束みたいな恋をした』などの大友良英さんが担当し、室町時代を舞台にした異色のミュ

映画史に残る名バイプレーヤー、追悼レイ・リオッタ 『アイデンティティー』【映画レビュー】

5月26日永眠 レイ・リオッタ。 追悼の意を込めて『アイデンティティー』を鑑賞レビュー。 「米俳優レイ・リオッタさん死去 67歳」 ドミニカ共和国で映画『Dangerous Waters(原題)』の撮影に入っていたが、宿泊先のホテルで睡眠中に息を引き取ったというニュースが飛び込んできた。 演技力は勿論であるが、何といっても顔面の良い俳優だったと思う。 濃いめの造形で役柄によって二枚目だったりヤバイ奴になったりで、一度観たら覚えてしまう顔面(誉め言葉)で強烈な印象を与えて

「トップガン マーヴェリック」までの36年間

2020年に「トップガン」の続編、「トップガン マーヴェリック」が公開されると聞いて、前作を観返した際、Filmarksに投稿したレビューです。 拝啓 トム・クルーズ様。 まさか今年2020年に、「トップガン」の続編が観れるとは思ってもみなくて、 本当に期待に胸を膨らませていたのですが、残念ながら、夏の公開予定が延期となり、この冬の公開を楽しみにしています。 そんな自分として、続編である「トップガン マーベリック」に期待したい事は、ただひとつ。 ケニー・ロギンスの「デン

【トップガン予習記事】最新作を楽しむために押さえておくべき登場人物

「トップガン」をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。 学生時代に鑑賞済みですが、続編にあたる「トップガン・マーヴェリック」の予習を兼ね、再鑑賞。 ザ・アメリカ映画という感じです。清々しい。 能力の高い主人公が、挫折をしたり、仲間や上官から刺激を受けたりしながら成長していく王道ストーリー。 あまりにも有名な作品であるため、内容に関するありきたりな解説は控えます。 最新作「トップガン・マーヴェリック」をより楽しむためのポイントに絞って解説します!! ブ

映画「20歳のソウル」奇跡の告別式という実話を基にした感動物語

2022年5月27日公開。 映画「20歳のソウル」を早速鑑賞してきました。 観た感想をまとめていこうと思います。 ※ここから先は本作品のネタバレを含みます。 ◆ 作品情報 ◆◆ キャスト ◆ ◆ あらすじ ◆ 1.たかけん先生 この映画の裏主人公は、間違いなく「たかけん」と呼ばれている先生です。 演じるのは名優の佐藤浩市さん。 吹奏楽部の顧問として鬼コーチのような指導をしながらも、伝えているメッセージは人として大事なことばかり。 高校生からすると、受け入れら

実況アナの両巨頭・西岡明彦さん、倉敷保雄さんがサッカー愛を語る バモス!実況席から見た世界≪6/4-10開催!ヨコハマ・フットボール映画祭2022≫

2021-2022年は実況アナの新時代到来。幼いころに憧れていたサッカーの実況アナウンサーになる夢はどうすれば叶う!?そんなお話を生で聞くチャンスがあります。サッカー実況を題材にした映画『バモス!ドミンゴ -夢の実況席-』の上映を記念してトークイベントを開催します。 みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第62回を担当します、石井和裕です。よろしくお願いします。トークイベントの進行台本を担当しています。また、WE Love 女子サッカーマガジ

静かなる遠吠え

全てではないが、芸術家の大半は薬や酒に溺れ理性を失い自ら命を絶つ。 生と死、これは未だに解明されていない芸術における永遠の課題ともいえる。 この二つに共通した芸術家といえば、真っ先にチェット・ベイカーを連想させる。 最近観たチェット・ベイカーの名曲をタイトルにした作品が「マイ・フーリッシュ・ハート」である。 以前にチェット・ベイカーを演じたイーサン・ホークが演じた作品、 「ブルーに生まれついて」で紹介した事がある↑ 以前、紹介した作品は若き日のチェット・ベイカーを

思い出の補完

私には6歳離れた 弟がいましたので 子どもの頃は 怪獣アニメや 再放送で ウルトラマンシリーズも 一緒に良く 観ておりました。 昨日は 主人と映画 シン・ウルトラマンを 観に行きました。 製作者側は パンフレットにも 注意書きの帯を 付けるほどなので そのご意志を尊重し 内容には 触れないようにいたします。 再放送で観ていた ウルトラマンは 外星人(宇宙人)から 知的生命体としての 人間を観察し その人間が作り出すものを 冷静に見つめている 視点が描かれていま

【映画新作rie】昼の映画参拝。パリ13区。

出てるアジア系の女優が ちょっくら私似⁉と指摘の方の 情報が気になり 生きづらさと奔放さが対象的な二人の女性の話。 R18作品でセクシャルな場面も多いと聞き、若干ゾワゾワしながら映画館へ。ちょっと前まで 子供と大作映画を観に行く事が多かったから ディープな大人のドラマは久しぶり 先日観た" カモンカモン" にも似て、ここ3年程の鬱陶しい空気感を追体験しながら…明るい兆しも感じられ、コッチも救くわれた。どちらもウディ・アレン "マンハッタン" の影響を公言。 今回のタイ

台湾映画LOVERのつぶやき【その3・時代を映す鏡としての台湾映画】

◆時代を映す鏡としての台湾映画 多民族、多言語、中国本土との関係といった要素から台湾は常にアイデンティティーが揺れ動いています。またその揺らぎ故に様々なものの受容性も高いと言えます。それは国だけでなく、個人についても同様です。だからでしょうか、台湾の映画は他国よりも時代を映し出した作品が多く、時代を先取りしたかのように多様性を描いたものが多いと感じます。ここではメジャーなものをいくつかご紹介します。 ◆「好男好女」 「悲情城市」と共に、ホウ・シャオシェン監督の台湾現代史

カンヌ映画祭2022年の結果発表! パルムドールを受賞したのは?

どうも。 カンヌ映画祭の結果、決まりましたね。 ざっと言っていくと 大賞にあたるパルムドールにはスウェーデンのリューベン・オストルンドが監督した「Triangle Of Sadness」。 リューベン監督は「スクエア 思いやりの領域」に続いて2作連続でパルムドール。喜びを爆発させてました。 監督賞には韓国の鬼才、パク・チャヌクの「Decision To Leave」。チャヌクは前作「お嬢さん」がカンヌで物議を醸して賞がなかったんですが、今回見事に監督賞でした。 監

「ノマドランド」を観て思ったこと

昨日はとにかく映画が観たい日だった。 毎日少しずつ読んでいる「ザ・ファブル」。その映画化された作品を観て、続編が見たくなったのがキッカケ。 アマプラを見ているうち、気になる作品が今月末でプライムから外れることを知った。 「めぐりあわせのお弁当」 じゃあ、それも見ようと思った。印度映画らしいという情報しかない。 印度映画といえば、どんな映画も必ず最後、エンドロールのときは全員でボリウッドダンスを踊るという印象。 実際の映画は、働く人のもとに、家族が作ったお弁当を配達するという

映画 ハケンアニメ! 感想

コロナ禍で、なかなか新作映画が撮影・公開が難しかったkら、ここにきて楽しみにな映画がホント増えた。 ということで、気にはなっていて、評判良さそうという後押しもあり、観てきました。ハケンアニメ! では、 #ネタバレ 防止の改行を。あ、入場特典もいただきました。 どうしようかな、先にちょっと不満というか、気になったところを挙げておこう。 2つあって、一つは原作を読んでいないので微妙なところなんですが、観ていた時は「王子千晴監督役のが中村倫也さんだと(見た目が)若すぎないか

【映画に人生を捧げた男の勇姿を観て欲しい】『トップガン マーヴェリック』感想

5月27日から公開された『トップガン マーヴェリック』。前作『トップガン』から実に36年振りの続編となる本作が、公開直後から映画ファンを中心に大きな話題となっている。 筆者も早速観てきたが、これが予想以上の傑作。こういう作品に出会えるから、映画好きはやめられないと改めて思わされる作品だった。 前作にあたる『トップガン』が製作されたのは1986年。そのため『トップガン』を観てないという人も多いのではないだろうか(筆者もリアルタイムでは拝見できていない)。 前作は80年代を