見出し画像

ヘンだと言われるが、大好きな香りは「包装紙」な話


ここ最近、更年期のせいか、毎日しつこく寝つきが悪く、眠りも浅い。
しょうがないとは思うが、何かいい方法はないのか、と検索しては試して効果なし、を繰り返し、寝不足の日々を過ごしている。

ある日、更年期は自律神経を整えるといい、と書いてある記事を読んだ。
とはいえ、規則正しい生活をする、だの、リラックスするだのは、不規則に暮らしているわけではない私には日常的に出来ていることばかり。
ほら、やっぱり絶大な効果出るものなんでないじゃんね、と思った。


しかしその中に、
「好きな香りで寝室などを満たすとリラックスしてよく眠れる」
と書いてあるものがあった。
これは簡単に試せる、やってみようかな、と実行に移す。


私には昔から大好きな香り、というか匂いがある。
それは、包装紙の匂い。
デパートや菓子店の包装紙だ。
頂き物の包装紙は必ず匂いを嗅いでから捨てる。
我ながら、キモい。笑
家族の前では存分に嗅ぐのだが、もちろん冷ややかな視線を送られるわけで、あまり人前ではおおっぴらにはやらない。
でも嗅がずにスルーはもったいないので、こっそり嗅ぐ。
ちなみに、過去に一度たりとも「私も!」と言われたことはない。

包装紙ならなんでもいいわけではなく、中にはこれは違うという匂いもあるわけで。
我ながら、なかなか小難しい。
人に説明しづらいので、より共感されることがない。
娘は一応受け入れてくれているようで、包装紙がある時に「これは?」と、捨てる前に嗅がせてくれるようにまでなったが、違うと言うといつも「相変わらず謎」と最後はいつも冷ややかに終わる。


薄々気づいてはいる。
おそらく紙の匂いなのではなく、ある特定のインクの匂いが好きなのではないか、と。
◯◯のメーカーの⬜︎というインクのー、とか言い出したら、本当にヤバいやつになりそうなので、そこは自制している。
でも、これが私が好きな香り圧倒的ナンバー1なのだ。

かといって、寝室に山盛りの包装紙を置くのはさすがにキモいの極みだと思う。そのくらいは分かる。
アロマとかそういうのでも包装紙の香りなんて聞いたこともない。
そこで、2番目に好きな香りである「新築の匂い」で探すことにした。
あの新築の家に入った時の木の香りというか、それが好きなので、木とか森林のアロマならあるな、と探してみることに。

ところが、嗅げども嗅げども、全然好きな香りではない。
ひのきやヒバ、森林系、どれも木なのに…
なぜなんだ…
ひのきボールも嗅いでみたけど、なんか違う。
自分でもよくわからなくなった。
そこで、夫になんとなく相談してみたところ、

「新築の匂いってさ、壁紙っつーか、のりの匂いじゃね?」

え?
木じゃなくて、のり?

目から鱗だった。
確かに、こないだ自分でトイレリフォームをした後、トイレに入るたびに「新築みたいーいい匂い」と毎日言っていた私。
私の好きな匂いは、木じゃなくてのりの匂いだったのかも。
または、総合的に考えると、なんらかの「紙」(from 木)の匂いが好きなのかもしれない。
いずれにせよ、そんなアロマオイル聞いたこともない。(あたりまえ)

結局、私は、アロマストーンと、3番目に好きな柑橘系の香りのアロマオイルを買うこととなった。
寝室に置いているが、特によく眠れるわけでもなく、ただ部屋がほんのりいい香りになっただけだった。
熟睡への道のりはまだまだ遠い。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?