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出来高・価格分析(VPA)手法

「出来高と値動きの関連性について知りたい」

そんな方向けに、記事を書いていきます。

まず出来高で何が分かるのかを説明します。
VPA(Volume Price Analysis)というリバモアやワイコフが利用した出来高・価格分析のテクニックがあります。

VPAにローソク足パターンを組み合わせることで、市場の方向性、価格がどのくらい動くか、その方向は本物かどうかが分かるようになります。

また出来高を見る事により、支持線と抵抗線の本当の意味が分かり、保ちあいやブレイクアウトを見極める事ができるようになります。

まず初めにこんな疑問を持ったことはありませんか。

疑問1

図のように高値圏で出来高を伴う実態の小さい足がでたら天井と教わったけどそれは何故?

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出来高を見るときは大口の気持ちになってみるとわかりやすいです。
値動きを操作する側の気持ちです。

大口は底値から少しずつ株を買い集め、天井圏で売るわけですよね。

仮に7日間かけて買い集めた大量の株を1日で利確しようとしたら、当然その1日の出来高は大きくなりますね。

これが出来高が大きくなる理由です。
この日をディストリビューション・デイといいます。

覚える必要はありません。

この日に何が起こっているか。
天井圏で新たな投資家の買いで参入するたびに、売りながら利食いしている大口と相殺されるため、市場が努力しても価格は上がらない状況になっているのです。

空回りしている状態といえばわかりますでしょうか。

この日は市場が弱まっていると表現されますが、出来高に注目しているひとは少ないです。

この日にできるローソク足は動いても元の価格帯に戻されるので図のように実態が小さくなることが多いのです。

この現象は、凍った坂道を車で登る動きに例える事ができます。
こちらをご覧ください。

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天井に達するとタイヤは空回りして、そのあと後ろに滑り始めて更に加速していきます。

このとき坂道を登り始めてから天井に達して、滑りながら落ちていく車のスピードをイメージしてみてください。

これが相場のスピードが一致していると言われます。


一つ注意点があります。
天井だからといって小さいローソク足がでるとは限らないことです。

売りと買いが相殺されると言いましたが、その日に買い勢力が続かずに大陰線になることも多いです。

よって天井や底のサインには出来高の方に着目してください。
出来高の大きさは大口の動きを隠せないからです。


次のような疑問もありませんか

疑問2

下落は早いのに上昇はゆっくりなのはなぜ?


こちらをご覧ください。

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