㊙︎アポロ309号計画
ミッション
APOLLO_No.309の打ち上げ
メンバー
・Yu Nobuoka
・Koki Sato
・Shuji Yamamoto
・G2
・Hiroki Yamada
・Satoshi Imao
・Riku Ishizuka
・Wataru Kudeken
・Yukito Huruta
・Kouga Matsuno daira
・Masaaki Takasu
背景
全人類ご存知だろうが、「名門の森 物理」には以下のような問題がある。
この問題の解説中、河合塾の先生が余談として学生時代にゴミ袋で気球を作った時の話をさらっとした。その話を聞いた僕は、じゃあ僕も作っちゃお〜となった。というかこれは僕に限った話ではなく、気球を飛ばした話を聞いて自分も作ろうと思わない人間はこの世にいないと思うが。
そして僕は同じクラスの友達を中心に「一緒に気球飛ばさない?」と誘って11人のメンバーが集まった。なんてイカした口説き文句だろうか。自分が面白いと思ったことを人に語り面白いと思ってもらい、巻き込んで共通の目標に向かって何かすることが得意だとちゃんと感じたのはこの時。将来もこういった仕事に就きたいと考えている。また、僕はこれを機に工学部への進学を決めることとなる。間違いなく僕の人生を変えた経験であったと20歳になった信岡氏は語る。
計画段階
抵抗する前提でものごとを考えるのはやめましょう
リスクヘッジとは。
こうやってちゃんと止めてくれるメンバーこそが僕らの紐でありリスクヘッジであります(まぁやるけどね)。いい友達を持ち過ぎてしまったものだ。
学校にピザ配達したり、賭博麻雀をしたり、全部バレて怒られてんのになんでそんなに自信があるんだ(笑)と思うが、なぜかあの頃僕らは無敵だった。
ミルクボーイよりも俺の方が先だったんだよね、実は。
初号機
「飛べる。」 ツターーンッ!!ってペンを置いたよね。
理論的には内部の温度が125℃を超えれば飛ぶ。となったらしくさっそく製作に取り掛かる。
ベースとなる部分をハンガーを曲げて作った。この机は河合塾のものだから多分自習室で作ったんだと思う。迷惑。
ゴミ袋は教室のやつを勝手に使った。エンジンはロウソクを採用した。
いざLIFT OFF!!
圧倒的火力不足。ロウソクの温度>欲しい温度だからいけると思ったけど、よく考えたら内部の気体全部をその温度にする必要があるわけだ。燃料がねえ!!!というピンチにヒーロー登場。
弐号機
パン屋の息子であるSatoshi Imaoが無水エタノールを持ってきた。バレんように武道場の裏で燃やしてみたら凄まじい火力だった。いけそう。
しかしどうも飛ばない。ここで袋を小さくして、ベースを軽くすることにした。また河合塾の講師室にみんながテキスト片手に列をなすなか、一人気球片手に質問に行った。その時の先生は「本当にやってくれたんだーー!!」とすごく嬉しそうだった。本来勉強とはこういうことなのかもしれない。
窪田先生には大変お世話になった。授業もわかりやすいし、イケメンだし、優しいし。先生のおかげで物理が好きになり得意になりました。気球の質問しにくる生徒にもしっかり対応してくれるし、まぢLOVE .
参号機
いける...!!!!
ぴえん🥺
考察
当時17歳だった僕が書き残した考察がこうだ。
・エンジンを置く位置が悪かった。もっと袋の内部に位置するように底をあげておかないと、熱の伝わりが悪いのと入口部分が火力に耐えられない。
・10月というのが悪い。冬でもっと外気が冷たければ温度差が大きくなり揚力も増すはずだ。
3D2Y
計画はここで無念の延期となった。なぜならば僕らは受験生だったからだ。ハロウィンやゲーム、カラオケと様々なことでみんなを振り回してしまったものだ。他の十人が全員第一志望にならなかったことは今でも深く反省している。許してほしい。
あとがき
学校横のカップルロードに面した公園でカップルに変な目で見られながら気球を囲んで騒いだ日々は確かに僕らの青春であったと思う。ついぞ11人全員カップルロードを使うことはなかったが。
気球じゃなくてもいいのだけれど、また全員で何かひとつに夢中になって打ち上げてやりたいと思う。今ならもっとすごいものができそうな気がする。みんなといるとまたあの頃の無敵感が湧いてくる。
2020/6/29
100万回はこの話してるけど一生忘れないように書き留めておく
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