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霊長類フリーマガジン「【EN】ZINE Re:Boost!!」、記事概要&寄稿者プロフィールを紹介します

0.概要と横顔

 こんにちは。「おらんうーたんになりたい。」こと、おらゑもんです。

 先日霊長類フリーマガジン「【EN】ZINE Re:Boost!!」の配本計画を公開しましたが、まず内容が気になる……!という方もいらっしゃるかと思います。

 そこで、この記事では収録した記事・漫画・イラストの概要を公開するとともに、寄稿して下さった方々のプロフィールを紹介します。(寄稿者の方々のプロフィールは、2021年現在の内容です。)

1.ルポルタージュ「焚き火にあたるサルーー犬山 モンキーセンターの取材を通じて」/岩田武(犬山さんぽ)

寄稿者プロフィール:名古屋市出身。元自動車部品メーカーのエンジニアからなぜか文章を書く仕事に転身した人。地域webマガジン「犬山さんぽ。」主宰。小学館・和樂Webライター。

 愛知県犬山市を中心に地域の情報を発信するライターとして活動されている岩田武さんのルポ記事。実際に日本モンキーセンターの「焚き火にあたるサル」を取材した際の写真も多数収録されています。観覧スペースからではなかなか見ることができないヤクシマザルたちの表情にも要注目です。

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2.コミック「コンポコ山にサルが来た!?」/七倉

寄稿者プロフィール:「Fundyism」で同人活動。タヌキの動物園写真集・漫画を発行。首都圏の動物園を中心にタヌキ&動物園の楽しみ方を発信。

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 ふだんタヌキを主題に精力的に創作活動を展開されている七倉さんが、「サル」を取り上げた漫画作品を寄稿して下さいました。架空の動物園を舞台に、七倉さんの他作品でも主役として登場する「タヌキのうめぞう」たちと、野生のハナレザルとの交流が描かれます。

3.コラム「猿の仮面の告白――『動物の擬人化』問題を超えて」/おらゑもん

 「進化史上のヒトの親戚」とされる大型類人を中心に取り沙汰される「動物の擬人化」問題は、霊長類について考えていく上で避けては通れません。本コラムでは、「動物の擬人化」問題をめぐってこれまでなされてきた意識啓発からさらに一歩進み、野生動物とヒトとの距離感をめぐる最近の議論を概説しています。

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4.コミック「マキコとMacaco」/たけまきこ

寄稿者プロフィール:ブラジルでキンガオサキの研究をしています。

 南米をフィールドに霊長類の研究をされているたけまきこさんは4コマ漫画を寄稿して下さいました。表題の「Macaco」とはポルトガル語でサルを指します。たけさんは書籍『今日のモップくん』(blueprint,2021)の監修・一部執筆など幅広くご活躍されており、研究生活での発見や打ち明け話がユーモアを交え綴られています。

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5.エッセイ「地味な『アヌビスヒヒ』と色鮮やかな『アカアシドゥクラングール』」/けいぱんだ

寄稿者プロフィール:ジャイアントパンダをきっかけに愛する動物が増え、動物に会いに行くために仕事をする一般人。

 寄稿者のけいぱんださんは以前から日本モンキーセンターのアヌビスヒヒのファンとして熱量を込めて活動されてきましたが、今回の寄稿記事ではよこはま動物園ズーラシアで飼育されているアカアシドゥクラングールの魅力と対比しながら両種について幅広い話題を展開して頂いています。

 両種の特徴を対比した表やヒトとの関わりに着目した厚みのある記述、ご自身の想いなど、非常に読み応えあるエッセイです。

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6.イラストレーション「LEARNING TO LOVE......」/もんたな

寄稿者プロフィール:半獣半人のヒト。ニホンザルが推し。

 昨年度発刊した「【EN】ZINE」では猿をテーマにした創作活動についてインタビューに応えて下さっていたもんたなさんが、新たに書下ろしでイラストを寄稿して下さっています。題材は「アカゲザル」。解題も付して頂いているので、ぜひ全貌をご覧頂き、思いを馳せてみてください。

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7.エッセイ「もう一度お猿と出会いたい季節」/富山 佳奈利

寄稿者プロフィール:この世のふしぎを追い続ける理系ライター。主にセキセイインコに育てられた人類。鎌倉FM「理系の森」出演中。JASTJ会員。

 ロボットを研究開発する「令和工藝合同会社」に所属するサイエンスライター、富山さんのエッセイ。ご自身の思い入れが強い「小鳥」との共通点である「歌」という切り口から「サルはうたう、ヒトもうたう。」というテーマを掘り下げられています。

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8.特集「あきはかなしき――詩歌の中の猿を鑑賞する/おらゑもん

 最後は私の「特集」です。昨年度から短歌に親しむ中で、「詩歌の中に登場する猿」と現実のサルとの距離感が気になりはじめ、ひとつの記事にまとめました。取り上げる歌人は松尾芭蕉から正岡子規、穂村弘に至るまで幅広く取り揃えています。想像力と実証科学とのあいだにあるものを追求しました。

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9.ひびきあう

 本文の執筆陣に加え、表紙イラストを昨年度の「【EN】ZINE」に引き続きねんねんさんに担当して頂きました。モデルは「響き合う」本作のテーマにぴったりの、つがいのフクロテナガザルです。

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寄稿者プロフィール:マンドリルに抱きつきながらウアカリに抱きつかれたいです。猿たちのLINEスタンプ発売中です。


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 ここまで見てきたように、「【EN】ZINE Re:Boost!!」には多様なバックグラウンドを持った書き手が「サル」という主題のもと集っています。

 研究者、作家、ライター……書き手の立場によって切り取り方も様々。読み応えのあるフリーマガジンです。胸を張って送り出せそうです。改めて参加された皆さん、ありがとうございます。

 このマガジンの入手方法に関しては、下記の「配本計画」記事もご一読ください。

 製本版の配本の条件となる「ブースター」(「サル」を主題にした文書図画等何らかの作品。形式・発表実績不問)の主催者宛提出一次締切は11/30PDF版の配本はメールやDM(twitter:@weiss_zoo)での問い合わせにより随時受け付けています。お気軽にお声がけください。