【雑記】ちがう仕方で。――表現と輪づくりについての覚書3
先日から𠮷田恭大さんの歌集『光と私語』(いぬのせなか座,2019)を読んでいて、印象的な歌に出会った。
脚の長い鳥はだいたい鷺だから、これからもそうして暮らすから
この歌について、付録の栞で堂園昌彦さんが解説されている。
この鳥をアオサギだとか、コサギだとか、ダイサギだとか、あるいは鷺じゃなくてセイタカシギだとか、そういった同定は行わない。(中略)この人にとって鷺を見る喜びは喜びとしてあるが、それはアオサギの生態を細かく認識していくことでも、あるいは一羽一