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保護者との関わり方

先日、職場の若手の勉強会に呼ばれまして。

事前打ち合わせで、担当の先生が「みんなに、hana先生に何を話してほしいかアンケートとったら、バラバラで。hana先生、好きに喋ってください」

なんじゃそりゃ(笑)

とりあえず、「教育相談」「特別な支援の方法」「保護者との連携」などがキーワードっぽいので、「じゃ、適切な見立てについてみんなでわいわいやるか」と思い、応用行動分析のさわりの部分を紹介しました。

若手のみんなが、生徒をよく見てるな、と感心。あとは、「そこまでわかってるなら、どうすれば適切な支援ができるかだね!」と、考え方をお伝えしました。

行動変容を狙うなら、まずは環境を変えてみましょ、と。先生方自身が、環境の一部だからね、と。

そして、話題は「保護者とどう接したらいいか」に変わりました。

そう、若い頃は、私も悩んだものです。保護者はみんな年上、自分は教員経験が浅く、自信のかけらもないですから。

そこで、アドバイスというか私が心がけていることをお話しました。

私「まず、保護者を敬いましょう」

???

あ、変な空気になった(^^;

私「だって、私達は中学校3年間しか生徒と関わらないけど、おうちの方は12年も育ててきてるんですよ。その中で、それぞれのお子さんを育てる極意みたいなのを持ってると思うんです。すごくないですか?」

私「私達は、つい、◯◯してください、△△できませんでした、気をつけてください、って、要求ばかりしがちですけど、おうちの方は、学校から連絡が来たら、嫌なことに決まってる!ぐらいに思ってます。だから、私はこんな感じにお話してます」


私「今日学校でこんなことがあって・・・」

保護者「先生、すみません・・・」

私「謝らなくていいんですよ、実はおうちの方に相談したくて」

保護者「相談、ですか?」

私「はい。おうちの方は、◯◯さんを育てるプロです。私より長い時間関わっていらっしゃいますから。こういう時、どんな言葉かけが効果があるのか、おうちの方に教わりたいなあ、って」

保護者「うちでは・・・」

私「なるほど!その言葉、私も使ってみていいですか?相談させていただいてよかったです(^_^)」


私「と、まあ、こんな感じです」

若手「なるほど」

私「共に歩む気持ちで行くといいのかな、って思います」

まあ、これが全てではないですし、自分の中でもっといろいろあるといえばありますが、短い時間で一つだけお伝えさせていただきました。


若い先生方だからこそ、保護者の方に上手に頼っていただきたいです。もちろん、自己研鑽の上、です。勉強もせずに頼るのは良くないと思います。誠実さが足りませんから。

私も一人の親として、娘の先生から「どうしましょう」と言われることもあります。特に自閉症で軽度知的障害、先生方が難しく感じるのは当然です。

自信も根拠のない、独りよがりの指導や支援で、先生方に自信をなくしてほしくありません。

先生方、共に頑張りましょうね!

特別支援教育に興味を持つ教員です。先生方だけでなく、いろいろな職業の方とお話して視野を広げたいし、夢を叶えたいです。いただいたサポートは、学習支援ボランティアをしている任意団体「みちしるべ」の活動費に使わせていただきます。