ボランティア活動を終えて
今日は、学校の生徒達を連れて、知的障害の方が生活している施設のお祭りのボランティアに行ってきました。
「ボランティアは初」という生徒が多く、最初は指示待ちで、動きも鈍かったです。
私「どうしてそこで固まっているの?」
生徒「何をしたらいいかわからないんです」
私「職員さんに聞いてみたら?」
生徒「・・・何と言えば・・・」
今回一緒に行ったのは、日頃から先生方が手を出し過ぎているところがあるなぁと感じている学年の生徒達でした。
私「お手伝いすることはありますか?でいいよ」
生徒「でも、邪魔かもしれない」
私「邪魔かどうかは相手が判断するよ。ボランティアをするために来たんでしょう?ボランティアは、自分から進んで、っていう意味だよ」
私は生徒の背中を押すだけ。生徒は心細かったかもしれません。でもこの苦しみが成長の瞬間。頑張れ、頑張れ。
生徒は無事に仕事をもらえて、働き始めました。
私「やることがなくなっちゃったら、職員さんの動きを見ているといいよ。仕事は自分からもらいに行く、という気持ちで」
30分もすれば、生徒達は自分から動くことができるようになりました。おかげで、私も安心してボランティアに参加(笑)
私が動いていると「先生、手伝います」
学校では聞いたこともない言葉です(笑)
生徒は自分が忙しくなってくると、私が暇そうに見えたのか、
「先生、クーラーボックスのお茶を2本、お客さんに渡してもらえますか」
と、私を使うまでになっていました(笑)
そうそう、それでいいんです。
こういうのが、楽しい。
先生も生徒もごちゃまぜで、一緒にひとつのことを作り上げていく。みんなが笑顔になる。これが楽しいんです。
生徒達も、ボランティアをしながら、合間でゲームをしたり、カラオケ大会に参加して会場を盛り上げたり、いつしかすっかり会場に調和して楽しんでいました。
生徒「ボランティアって楽しいです。自分で仕事を見つけて動くって楽しいし、この会場にいるのが楽しいし、いろいろな人がいるのが楽しい」
この子たちと、一緒に来てよかった!と思った瞬間でした。
これから先の人生の中では、楽しいボランティアばかりではないかもしれないけど、「いろいろな人と共に過ごす経験」は、確実に自分の視野を広げ、自分の考えを深め、結果的に自分の糧になると思っています。
重い物をたくさん持ったのでちょっと腰も痛いけど、とにかく、全力で楽しかったです!
特別支援教育に興味を持つ教員です。先生方だけでなく、いろいろな職業の方とお話して視野を広げたいし、夢を叶えたいです。いただいたサポートは、学習支援ボランティアをしている任意団体「みちしるべ」の活動費に使わせていただきます。