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猿☆人間
2024年4月24日 09:23
欠けた記憶ほどよく語る埋められない大きさを知るから.願うばかり無地の夜離れ離れでも.静かに脈を打つその途中で逆を見る不思議を一つでも減らしておきたくて潤んだ世界にさよならを言う独りなら何処へでも行ける..惚れた昨日ほどまた光る超えられない正しさを知るから.黙るばかり無事な夜隣り同士でも.幽かに花は散るその普遍で底を見る不思議と最後まで
2024年4月23日 08:34
涙には溶けきらない愛しさの成分が浮かんでは弾けて潔く割れながら消える.数えられるくらいならば暇潰しにでもするつもりだったのに.抑えられなくて呑み込んだもう勢いに任せて忘れてしまおうとしたその痛みには慣れている筈なのに同じだけまた涙に変わった温かいまま落ちてゆくのを黙って信じた..時間には超えられない淋しさの一端が曲がっては離れて美しく朽ちながら
2024年4月22日 08:33
唐突に語り出せば終わりに向かう列は途切れる.立ち止まる交差点緩やかな熱草臥れた足音.その手を掴んだきっと選んだあの幾つかの中から誰にだって信じたいものの一つや二つあるということがもう証明する必要のないそのままの声で愛で嘘で夢で罪で運で僕だ..健全に思い出せば栞を挟む今も生まれる.振り返るカレンダー滑らかな円間違えた感動.また手を伸ばした
2024年4月21日 08:58
簡単に眠れるなんていつぶりだろうと考えながら布団の奥へと沈んでゆく.もう二度と醒めない夢の中でも呼吸は止まない.不自然に心ゆくまでは黙っている届かないくらいがちょうどよかったのにそれでもこれはどうしてか浮き輪も持たないで堕ちてゆく底..永遠に眠れるなんて今さらだろうと間違えながら瞳の奥へと潜ってゆく.もう一度逢いたい夢の中こそ呼吸は尽きない.
2024年4月20日 09:35
命らしくそのままで輝こうものならばここでお別れ.優しさの代名詞愛と勇気もうそろそろグッバイ.信じられないんだそれもそうか他人事だからねいつまでも涙ながらに語った言い分傍から見ればどっちもどっちのイーブンあとは多分難易度の違いくらいで見分けもつかないその上でどっちになりたいのか..心強くあるために羨もうものならばすぐに品切れ.愉しさの寒暖差夢と
2024年4月19日 06:53
そして背を向けたあっちも輝いていたから.まだまだ遠い空の色忘れられず.心許ないからかな泣いてばかりのこの頃は理由だけを捜しながらわざとらしく迷ったいつもの道逢いたかったんだ多分きっとさ..やがて手を振ったそっちが賑わっていたから.いよいよ長い風の中見つけられず.取るに足りないとはいえ逃げてばかりのあの頃は自由だけを叫びながらわざとらしく笑
2024年4月18日 08:38
思い出を並べた窓際の本棚模様替えで動かせば埃と共に見つかった写真.その度に開かないと忘れてしまうようなものでもこんなに恋しい.知らなかったそんなことばかり笑っていいのか判らないのならばもう知らないふりのまま知ったかぶりのまま演じてみる感慨深そうな顔を作って程よい涙も抱えてなりきってみるたまには..溜め息を重ねた街角の公園遠回りに準ずれば視界の隅で見
2024年4月17日 08:43
切り取れば幾つでも物語は生まれるこの今だって.その笑顔に忍ばせた遅効性のばい菌が思い出の中で猛威を振るう.勝てないそう知って初めて痛みを伴ってぼろぼろのままに天を仰ぐ泣いてもいいけれど替えの服は持っていない汚さないでね..踏み出せば何度でも紙芝居は始まる今さらだって.その言葉に灯らせた指向性の眼光が優しさの外で好機を狙う.咲かないそう知っ
2024年4月16日 09:14
それぞれに泣く夜人知れずともやがて流れ着く先にはきらきらと.舟に引かれた光その色は七つどころではない.ここから一番遠い雲を今日も静かに見つめている何かの拍子で降りかかってこないかと落ちる訳もないその柔らかさのこと考えているここから一番遠い雲は気づくとすぐ近くにあった..どうしても止む雨仕方ないからきっと思い出す頃にはまざまざと.酒に呑まれた瞳そ
2024年4月15日 08:43
判りきったことを敢えて何度も確かめたかった嬉しくて.花と散り際抱かれるようにそっと見つめ合いながら.空をかける流れる風を詠み滑り落ちれば好きだったことまでも忘れられるだろうかまた一から始めたくなったなんて恰好よすぎるかな..思いついたことも既に幾つか懐かしくなった眩しくて.雨と泣き言赦されるようにきっと苛まれながら.星に黙る倒れる雲を裂き
2024年4月14日 09:49
そのさようならを私は見ていない雨の溜まった水槽の底は思ったよりずっと昏い.手探りで掴んだつもりの左手の袖口.やっていることは変わっていない知らないことだって数えきれない折り畳んだ夢の真ん中なんてあるんだろうか今日もまたここまで..その懐かしさを私は信じない神に願った水曜の午後は思ったよりもっと苦い.いつの間に迷ってしまった思い出の入口.待っ
2024年4月13日 08:55
同時に落ちてはくれない涙ばらばらに流れたその先で一つになる.美しい始まりにはまだ足りないものが多過ぎる.然らば諸共そんな拠り所知らずに頼り切ってしまい引くに引けなくなっている語るほどの愛は要らないただそっと心を洩らすくらいならばと..何度も消えてはくれない光ばらばらに外れたその先で一つになる.新しい閃きにはまだ待てないことが多過ぎる.い
2024年4月12日 09:26
巡り逢いそしてまた別々の方へ.それが一回転脚色に個人差はあっても同じ結末を知っている.涙に譲ったクライマックス幕が下りるまでは拭わない自分で決められないだからこそ自然に泣きたい懐かしさよりもずっと当たり前の場所でひとり..奪い合いそしてまた特別な物へ.それが及第点約束に時間差はあっても同じ退屈を知っている.痛みの走ったクライマックス部
2024年4月11日 08:38
安らかに眠る横顔に語るあれはいつかの思い出捨てたりしないで.半分だけ消した灯りに写る夢.涙ぐんでも決して落とさないそれはきっと取るに足りない優しいだけではもう何も守れないそれくらい誰でも知っているからこそ誰にもできないなんてこともあるだろう..朗らかに笑う横顔に黙るあれはいつもの風景飽きたりしないで.一瞬だけ止めた呼吸に残る声.思い出して