フォローしませんか?
シェア
猿☆人間
2024年4月19日 06:53
そして背を向けたあっちも輝いていたから.まだまだ遠い空の色忘れられず.心許ないからかな泣いてばかりのこの頃は理由だけを捜しながらわざとらしく迷ったいつもの道逢いたかったんだ多分きっとさ..やがて手を振ったそっちが賑わっていたから.いよいよ長い風の中見つけられず.取るに足りないとはいえ逃げてばかりのあの頃は自由だけを叫びながらわざとらしく笑
2024年4月18日 08:38
思い出を並べた窓際の本棚模様替えで動かせば埃と共に見つかった写真.その度に開かないと忘れてしまうようなものでもこんなに恋しい.知らなかったそんなことばかり笑っていいのか判らないのならばもう知らないふりのまま知ったかぶりのまま演じてみる感慨深そうな顔を作って程よい涙も抱えてなりきってみるたまには..溜め息を重ねた街角の公園遠回りに準ずれば視界の隅で見
2024年4月17日 08:43
切り取れば幾つでも物語は生まれるこの今だって.その笑顔に忍ばせた遅効性のばい菌が思い出の中で猛威を振るう.勝てないそう知って初めて痛みを伴ってぼろぼろのままに天を仰ぐ泣いてもいいけれど替えの服は持っていない汚さないでね..踏み出せば何度でも紙芝居は始まる今さらだって.その言葉に灯らせた指向性の眼光が優しさの外で好機を狙う.咲かないそう知っ
2024年4月16日 09:14
それぞれに泣く夜人知れずともやがて流れ着く先にはきらきらと.舟に引かれた光その色は七つどころではない.ここから一番遠い雲を今日も静かに見つめている何かの拍子で降りかかってこないかと落ちる訳もないその柔らかさのこと考えているここから一番遠い雲は気づくとすぐ近くにあった..どうしても止む雨仕方ないからきっと思い出す頃にはまざまざと.酒に呑まれた瞳そ
2024年4月15日 08:43
判りきったことを敢えて何度も確かめたかった嬉しくて.花と散り際抱かれるようにそっと見つめ合いながら.空をかける流れる風を詠み滑り落ちれば好きだったことまでも忘れられるだろうかまた一から始めたくなったなんて恰好よすぎるかな..思いついたことも既に幾つか懐かしくなった眩しくて.雨と泣き言赦されるようにきっと苛まれながら.星に黙る倒れる雲を裂き
2024年4月14日 09:49
そのさようならを私は見ていない雨の溜まった水槽の底は思ったよりずっと昏い.手探りで掴んだつもりの左手の袖口.やっていることは変わっていない知らないことだって数えきれない折り畳んだ夢の真ん中なんてあるんだろうか今日もまたここまで..その懐かしさを私は信じない神に願った水曜の午後は思ったよりもっと苦い.いつの間に迷ってしまった思い出の入口.待っ
2024年4月13日 08:55
同時に落ちてはくれない涙ばらばらに流れたその先で一つになる.美しい始まりにはまだ足りないものが多過ぎる.然らば諸共そんな拠り所知らずに頼り切ってしまい引くに引けなくなっている語るほどの愛は要らないただそっと心を洩らすくらいならばと..何度も消えてはくれない光ばらばらに外れたその先で一つになる.新しい閃きにはまだ待てないことが多過ぎる.い
2024年4月12日 09:26
巡り逢いそしてまた別々の方へ.それが一回転脚色に個人差はあっても同じ結末を知っている.涙に譲ったクライマックス幕が下りるまでは拭わない自分で決められないだからこそ自然に泣きたい懐かしさよりもずっと当たり前の場所でひとり..奪い合いそしてまた特別な物へ.それが及第点約束に時間差はあっても同じ退屈を知っている.痛みの走ったクライマックス部
2024年4月11日 08:38
安らかに眠る横顔に語るあれはいつかの思い出捨てたりしないで.半分だけ消した灯りに写る夢.涙ぐんでも決して落とさないそれはきっと取るに足りない優しいだけではもう何も守れないそれくらい誰でも知っているからこそ誰にもできないなんてこともあるだろう..朗らかに笑う横顔に黙るあれはいつもの風景飽きたりしないで.一瞬だけ止めた呼吸に残る声.思い出して
2024年4月10日 08:27
震える手で書き上げた一行言葉よりこの痛みまで伝わってしまわぬよう.なるたけやわらかい線を辿る.ばらばらにして時間を稼ぐ悩ませた分だけちょっと濃くなる二人でならばきっと叶う遠い空に見つめられてゆっくりと染まる大差ないとは言えずともよく似た色へと..怯える目で切り取った一秒希望よりこの好みまで決めつけてしまわぬよう.そのままあたたかい夢に奔る
2024年4月9日 09:05
命までかけて登った山の頂で見つけた花誰かに踏まれていた.そんなものか何かを見るということは何かを見ないということになる.どっちもあって世界それでいてどっちにしたって世界知らなかったことが増えてゆくその中で美しかった花の名くらいは憶えていたい一つでも..心にもないと語った夢の切れ端で塞いだ穴今でも残っていた.そんなものさ何かを好くということは何
2024年4月8日 08:38
涙らしく素直に頬を滑って落ちるべきだったんだ.今のままではきっと報われない最期まで.時効のようにその時が来ると消えてしまうような思いがけない夢でもなお忘れたくはないと心に留めれば幽かな吐息に混ざって声が洩れる言いたかったんだ痛かったんだ..一つ一つ綺麗に夜を洗って落とすべきだったんだ.独りきりではずっと救われない最初から.希望のようにそ
2024年4月7日 10:26
世界はまだ知らないこんな僕らのことそして僕のこと一度たりとも思わない.だからって淋しくもないけれど勿体ないような.ようこそ未来笑う様まで誰かに似ている愉しかったのならばそれでいいそのままでいい感じたことを遺していい語るべきなのは多分きっと隣りのあなたへ..続きはもう要らないこんな僕らとまたそして僕とまた一度きりでも構わない.なのにって悔しくもな
2024年4月6日 09:03
春を背に手を掛けた扉に硝子窓窺い知る色.けたたましく鳴り響く煩わしい足音ばかり近づく気配に.世の常と頷くような独りで終末の変拍子まで演じきれるのか青空控えめに見て美しいあの花の周期の中でまたいつか..夜を蹴り手で拭う言葉に涙声確かめ合う顔.おびただしく散らばった嘆かわしい足跡ばかり無邪気な悲鳴に.世の為と欺くような瞳で何度目の繰り返