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猿☆人間
2020年12月31日 06:47
何度も説明させないでただ淋しいそれだけのことで泣いちゃ駄目ですか..夜の静けさが怖いわけではなくて賑やかさの消えたこの違和感が不安なの.やいのやいのと繰り返す雑音の中に日常を捜す.何度も説明させないでただ淋しいそれだけのことで泣いちゃ駄目ですか.それでも駄目じゃないとは言わないで..増える奇怪さが嫌なわけではなくて穏やかさの欠けたこの違和感が
2020年12月30日 05:18
最後に聴くのは子守唄がいい明日もまた目覚めるように無邪気に眠りたい.ゆりかご揺らす風は吐息.冷たい指先でなぞる途中の線のカーブ迷いのない輪郭だったからそれ以上に語ることなどもう多分きっとないありがとうおやすみ..最後に聴くのは子守唄がいい腕の中忘れるように素直に眠りたい.微笑み返す朝は綺麗.優しい木洩れ日が作る大きなボタンホール期限のな
2020年12月29日 06:13
明け方の空があまりにも赤くて泣いてしまった僕を何処かから見つめている人へだからせめて笑っていて.暮れてゆく暮らし巻き戻しても昨日はない.いつかぶつかる壁を見て広さを知ったようにそれならばと決めつけの中で泳いだ棲み心地のよさと美味しいご飯が言い訳を許さないから帰れないんだ..泣き方の癖があまりにも強くて触れてしまったことをいつまでも気にしている人へだか
2020年12月28日 06:55
優しい色のコート道路を挟んだ向こうの通り見憶えのある面影とか捜しかけてしまった.引き留める手の温もりにはっとして息をつく光はいつも片面にしか当たらない.どちらかがあるのならば僕は今日もそっちこっちにはならないようにそう心掛けているのは誰のためでもなくそうなるべきだからそうであるべきなんだと..優しい街の感度景色を睨んだ瞳の通り可愛げのある淋しさとか選びかけ
2020年12月27日 07:14
頭文字から推測するあたりそれだけが欲しいそれだけが欲しい.いつかのレアカード拾ってきたまん丸の小石今はどこにある.夢が夢のままだったら僕が僕のままということせがんではいないけれども少し描いてしまった淡い絵の具の滲んだ明日とかどうせまたすぐ失くすのに欲しくてたまらない..言葉尻から想像するふたりここだけに居たいここだけに居たい.いつかの置き手紙困っ
2020年12月26日 07:23
この世界で一番人を殺したのは神様かじゃあ逆にこの世界で一番人を生かしたのも神様か.でもどうだろうやっぱりこの世界で一番人を殺したのは人間でこの世界で一番人を生かしたのも人間か.十代で終えるべき妄想の類いを今日とて広げて待つ.お前の番だと肩を叩かれるその日..高い崖から落ちるそんな気分耐えるべきは恐怖心ではなくて走馬灯に浮かんだ後悔もうないものばか
2020年12月25日 06:50
目の前から居なくなればそれとなく捜してしまうくせに追いかけたりはしないんだね.掻き込んだ牛丼が胃の中で踊っている..手の平から滑り落ちるそれなのに忘れられないままで投げ出したりはしないんだね.息巻いた口上が絵の中で笑っている.これで最後のエピソード..選んでいいのにそればっかり悪目立ちすればと飾った気障今世紀中には終わらない次の台詞も出てこない.拒
2020年12月24日 05:25
疲れ果てては辿り着かないベッド窓の外ってこんなに明るいんだな知らなかった.息を潜めていたらそのまま眠れないものかポケットの鍵が足に刺さって痛い.何も要らない誰も知らないこの町の片隅のひと部屋最新の家電は居眠りそうだこの感じ懐かしいと打ちひしがれながら負けた気分で眠りたい..声を隠していたらそのまま忘れないものかジャケットのタグが首に当たって痒い.何も要
2020年12月23日 13:18
優しいねって思いながら舌の上で転がる甘さに委ねる.なくなるまでの時間それだけの恋と.すききらいすき並べた上をなぞっては同じところで泣く判っていてもそれしかきっとできない..優しいねって思いながら舌の上で転がる甘さに委ねる.嬉しいねって笑いながら口の中で拡がる甘さに甘える.なくなるまでの時間それだけの夢と.すききらいすき余った端をつま
2020年12月22日 07:28
風の吹くこの星君の居ないこの町何が嫌なのか泣いているじゃないか.星の降るこの夜君の居ないこの部屋何のことなのか知っているじゃないか.声に出して言いたいそうすれば少しは晴れるかな.転んで擦りむいた膝がまだ痛いわけじゃなくて「痛かったな」って何でもないそんな言葉それを聴いてほしかった「そうだね」って何でもないこんな言葉それを聴いてみたかったそれだけなの.
2020年12月21日 06:59
歌えたら幸せこんな気持ちなんてどうにもならないせめてあの子のように歌にできたら.おとぎ話の始まりは誰も知らない遠い昔から.小さな部屋から生まれた物語私にも届いたのはきっと偶然ではないやさしい風には髪を揺らすようなロマンシチズムこの今も変わらない..笑えたら幸せこんな想いだって何にもならないせめてあの子のように顔に出せたら.おとぎ話の広がりは誰も知
2020年12月20日 07:21
とても弱い生き物です開口一番にそう供述する.などと話しているようです.星が綺麗だよあの夜を思い出す何の脈絡もなく誰かの台詞のように口から零れるのは涙味..とても甘い果物です錯綜する声にそう返答する.などと話しているようです.月が大きいよあの歌を口ずさむ何のきっかけもなくいつかのニュースのように頬へと流れるのは涙雨.嘘が上手だねあの顔がほくそ笑む
2020年12月19日 07:38
語り尽くせない暮らしの折々されど流れ流れ涙は落とさない歌謡な人生.夜に跨っては乗りこなせない幼さいつになるのか判らない果てしなく続く先笑っていたいものです時々滲んでも笑っていたいものです..覆い尽くせない暮らしの隅々されど破れかぶれ言葉は残さない歌謡な人生.故意に逆らっては振り返らない歯痒さどこを指すのか判らない忙しなく動く針願ってみたいものです
2020年12月18日 07:25
いつも下書きを繰り返してはただ眺める美しいだけの文章.太字にもならないような拙い切れ端が急に輝くなんてこと.望んでいるのは若い僕で今となっては消すという勇気さえ失ってしまった腑抜けた心からそれでもまだなお溢れ出す僕..太字にもならないような乏しい言い訳が不意に羽ばたくなんてこと.狙っているのは遠い僕で淵に立ったら飛ぶという勇気さえ失ってしまった