フォローしませんか?
シェア
猿☆人間
2020年11月30日 06:52
離れてしまう手が淋しがっているのを判っていながら変えられなかった運命を布団の中で睨みつけている..花の咲いた中庭に迷い込んだコーギーなんだこの夢はと夢の中で夢に戸惑う.結局眠ってしまったんだねすぐ隣りは冷たいシーツ震える指が捜している.包んでくれた手が淋しがっているのを判っていながら止められなかった一秒を布団の中で思い出している..穴の空いたドーナツに
2020年11月29日 07:13
雨はとうに止んで濡れることもなかった傘人の居ない通り振り回した勇者の剣.飲みたくなったコーヒー牛乳差し込む光に翳す利き手絵になる絵を描く.絶え間なく間違えるひび割れた朝塗りたくったバター太陽が焦がしてああ お腹が空いてくるああ 帰りたくなる..見せたくなったオーバーフェンス触れ込む兆しに鳴らす汽笛更なる差を知る.絶え間なく諦めるひび割れた午後繰り返
2020年11月28日 07:02
生まれるはずだった名曲が聴こえるらしいって当てもなく歩かされて.青空に星を見つけたなんて言ったところで誰も知らない話だろう.好きって気持ちは見逃した字幕もしかすると気のせいほんの少しの時差で届かなかったメッセージ恥ずかしいほどに真っ白なラブソング..変われるはずだった踏ん切りがつかないらしいってにべもなく通り過ぎて.星空に君を見かけたなんて言ったところで
2020年11月27日 06:50
意外と冷たいんだね朝のぬいぐるみみたい触れていた所だけ同じ温度になる.高い電線に留まるあれはたぶん烏まだ空を見る.きっかけもなく飛び立っても変わらない景色の中何を思ったのか泣きそうになって確かめるように回したのは右手の小指のリング..意外とうるさいんだね夜の冷蔵庫みたい聴いていた世界まで違うビートに乗る.赤い電飾が並ぶあれがたぶんリズムまだ星もある
2020年11月26日 06:48
落ち葉を拾うもう返せないけれど見上げた淋しさそっと胸に仕舞う.夕立ちが夢去った後に思えばあれは恋.ひらりふわりと地面を撫でる落ち着くことはきっとなく離れた時から判っていた止むなく風任せ..言葉を辿るもう戻せないけれど見つけた優しさちょっと頬を伝う.溜め息が嘘吐いた後に思えばあれも恋.のらりくらりと目線をかわす合わさることはきっとなく逸れた
2020年11月25日 05:26
画面がふっと消えた後ぼやっと映った顔にそれなりの月日を感じて息が長くこぼれる.そのままだと多分泣いてしまうから好きな動画をもう一つ余分に観る.懐かしい歌を歌っていた彼そう言えばあの歌ともだちが100人できた後はどうするんだったっけ思い出せないくらいならちょっと考えてみようかな..そもそもそんなにできなかっただから今居るその人たちをとても大切にした.いや、その
2020年11月24日 06:46
感情の引っ越しばかり入れっぱなしのまま段ボールは開けないであっちからそっちへ移動させるだけ.愛おしいものから失くなってゆくセオリー.自分を限りなく消してゆく透明になるかならないかそのくらいの薄さで息を潜めて漂っている淋しいがそれが私言わばいんちき生きづらくはなくてむしろ楽なの..公然の失敗ばかり脱ぎっぱなしのまま紙おむつは履かないでどっちでもぼっちで所
2020年11月23日 06:50
信じているものを信じていればよかったただそれだけのことなのに震えながら怯えている.風が吹けば簡単に飛ばされてしまいそうな地面に落っこちた羽根.背負いすぎた荷物を置き去りにして夜逃げ同然で飛び出すそれは勇気と呼べば光り輝いて見えるとても危ういバランス感覚飛べないのは飛ばないから..雨が降ればぞんざいに濡らされてしまいそうな綺麗に飾られた花.重ねすぎた気持
2020年11月22日 08:07
雨の銀河鉄道乗り継いで傘の要らない町捨てるだけの切符.星が欲しかった笑われちゃうよな平気な顔で言うけれど.また夜まだ夜..雨の銀河鉄道乗り継いで鍵の要らない部屋回るだけの時計.顔が見たかった笑われちゃうよな真面目な声で呼ぶけれど.いつか来たかった考えちゃうよな夜明けの前で知るけれど..決めた願いはあって練習だってした降ってくれるはずだった
2020年11月21日 07:01
今日はプリンを真ん中から食べたぽっかり空いたその穴は何で満たせばいいの.揺れる枝先の葉っぱが落ち葉になって枯れ葉になるそれが世の常.誕生日が来る度に思い出したように確かめる今日までの道のりのこと明日からの行き先のこと心配はしなくてもいいそういう風にできているいつかいつかを胸に抱えて..今日は日記を字でなく絵で書いたはっきり浮いたその箇所が急に恥ずかしくな
2020年11月20日 07:28
坂のある町の一角らしからぬ散歩の途中で立ち寄れば蘇る公園あの日もこんな空だった.花の咲く頃の一節らしからぬ泪の気配に振り向けば立ち止まるお互いあの目もこんな遠かった.語りかければよかったのかDo you dare?.たった一秒あれば世界も何も変えられるだって二人だけのものだからあれもこれもきっと長い夢もう一度目を瞑ろう..忘れられたらよかったのかDo yo
2020年11月19日 07:35
二人揃って窓を見遣って映る姿に微笑み合って.反転した髪の分け目が似合ってないと肩を突かれた.こう見えているのかなどう見えているのかな幸せそうだったら何だっていいや部屋の明かりを落としてあと少し近づく..二人並んで外を見つめて走る景色に寄り添い合って.回転して落ちる枯れ葉が積もってくると首を傾げた.もう見えているのかなそう見えているのかな幸せそ
2020年11月18日 06:16
夜を見すぎると目がなれてしまうから星を捜すのは上手くなる.誰かが初めて繋いだ星座が今もそこにあるのに.泣きそうなのは僕のせい伸ばした指先に当たってはまた散らばるやさしい風綺麗だねって言った綺麗だねって言った綺麗だったから..月が小さいと気になってしまうから空を見上げては立ち止まる.誰かが初めて浮かべた兎が今もそこにいるのに.泣きそうなのは君もそう逸らし
2020年11月17日 06:46
今にも呑み込まれそうな青空が道の真ん中に落っこちていた雨合羽の子どもが長靴でそこに飛び込んでいっちまった.アポフェニア難しい話は苦手..今にも呑み込まれそうな星空が道の真ん中に落っこちていた着飾った大人が革靴でそこに飛び込んでいっちまった.アポフェニア珍しい話は逆手..判らないけれども切り取られた翌朝の見出しには並ばない素晴らシーンそのスマイルは目撃者