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こんなオトナになりたい! 【ノセヒロユキ→ウエノケンタロウさん】

こんばんは。書くんジャーズ木曜担当 のせ(@nose1119)です!

今週は結成1周年を記念して「書くンジャーズ結成1周年おめでとうインタビューリレー」を開催中です!

毎週ひとつのテーマで書いてきた書くンジャーズのメンバーがそれぞれインタビューを行い記事にするという初めての試み。

私が担当させていただいたのは金曜担当のウエノケンタロウさん。

お会いしたことがないどころか、お話するのも初めてということで緊張しまくりだったのですが、失礼のないように全記事を読み返してインタビューに臨みました。

これまで糸島110kmウォークの印象が強かったウエノさん、全記事を読み返す中でたくさんの共通点を発見。そして「なぜ天気にそんなに詳しいのか」という疑問が生まれ、話題が行ったり来たりしながらとてもおもしろいお話をお伺いすることができました。

結果、そこそこ削ったにも関わらず7,000字近い超大作となっております。

ウエノさんをよくご存知の方には「ウエノさんの良さを引き出せているか」という視点で読んでいただきたいですし、私のようにnoteでしかウエノさんのことを知らないという方にはこれを読んでいただければウエノさんのnoteが更に楽しくお読みいただけると思っています。

それでは、お読みください。

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自己紹介

まずは簡単に自己紹介をお願いします。

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ウエノケンタロウ52歳…あ、まだ51歳だった(笑)あと、1ヶ月半で52歳になります。IT系の会社で管理をやってますけど、前は銀行員やってました。

銀行員の時ってどういう仕事されてたんですか?

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一般的な銀行員で、全部やりましたね。銀行の業務でやってないことはほぼないんじゃないかな。預金とか…一番長かったのは融資。それから投資信託とか保険とかもやったし、あとちょっとだけ外為もやったことあります。

へぇ!それでどうしてIT系に行こうと思われたんですか?システム関係ですよね?

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そうですそうです!うちはバリバリ独立系のSI(注:システムインテグレーションの略。企業の情報システムの構築を請け負うITサービスを指す)やってるんで、要件定義から作って、保守までやってる会社です。

あの、社長との出会いはTwitterなんですよ。Twitterのオフ会で出会いましてね。で、まぁ銀行員やってて総務部長が退職するんでって言われて「ウエノ君IT詳しそうだからってことで声かけられて、ワクワクしそうな仕事だったんで転職したという。

ITの方は銀行員時代にもされてたりしたんですか?

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実は中学校の頃からプログラムを書いてて、大学くらいまでは普通にBASICとかCとか。で、大学時代アマチュア無線部に入っていたので、ちょうどその頃に日本にインターネットっていうものが入ってきて、慶応の村井さん(注:日本のインターネットの父と呼ばれている慶応大学教授 村井純氏)とかがほんとめちゃくちゃ若くて「これからは世界中と日本をつなぐぜ」みたいなのをアマチュア無線を通じて見てた感じ。で、アマチュア無線で今のパケット通信の実験とかしてたんですよ。今の携帯電話の実験をしたりね…

はぁ(驚きの溜息)…じゃあそれで逆になんで銀行に行かれたんですか?

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文系で経済学部だったんで、ちょうどバブルの時でしたんで。福岡という地元でお金稼げるところ。単純にそれだけです。間接的には銀行員ってたぶん、若い時から社長さんと会えるんで、非常にこうお金を通じて世の中のことを学べるんじゃないかなっていうのはありましたよね。で、元々実家が商売してたので、それを継ぐにも銀行員してるのはいいだろうということで。

それでいくと学生時代ってインターネット関係の仕事ってそんなになかった時代ですかね?

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ゼロです!ゼロ(笑)まったく…インターネットという言葉もないので、えーっとたぶん93年ですかねインターネットが商用利用されだしたのが。その頃、パソコン通信と言われてる分野、富士通がやってたニフティサーブでコミュニティを結構やってました。

それこそSNSの先駆けみたいな感じですね

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そうですそうです。当時は電子会議室って言われてたんですけど、そこで僕はスキーフォーラムっていうスキーをやる人たちが集まるところに入ってて、その電子会議室のボードオペ(注:電子会議室上でトラブル防止やユーザーに対するアドバイスなどを行うボランティア)やってて、広島にスキーに行くオフ会を企画したりだとか、夏とかは福岡で飲み会を企画したりだとかやってましたね。実は妻ともそのオフ会で知り合って…妻ともパソコン通信繋がり。

へぇ~!じゃあIT系はぴったりですね!!

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はい、逆にうちの会社は基幹系・業務系のシステムばっかり作ってるので、こういう先端側のネットワーク絡みのことは意外と僕の方が詳しかったりするので。まぁ入社して3年経ったんですけど、社内でも「ウエノさんは総務で入ってきた割には結構システムに詳しい」って感じでは見られてるみたいですけどね。

採用面接とかも入られるっておっしゃってましたよね?

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そうですそうです。今3分の1くらいは採用の仕事してますんで。うちが毎年3~4人プログラマを新卒で採ってるので、だいたい100人くらいの学生とは会いますね。

すごいっすね!!!私も採用担当してるんですけど、鹿児島の田舎なのでそんなに会えないですもんね。

そうですよね。まぁあの、独立系で転勤がないっていうか、まぁ、東京はありますけど、ほぼほぼ福岡でやっていけるっていうところがありますし、給料もプログラマなんで悪くはないんで、ありがたいことに来てくれるって感じですね。

書くンジャーズ1周年を迎えて

note初めて1周年の記事を書かれてましたけど、そもそもこれまでお仕事とかで「書く」機会ってあったんですか?習慣というか。

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ほぼないですよね。習慣というとfacebookに毎朝5~60字を投稿するくらいで、それもほぼほぼお天気のこととかくらいで、長い文章を書くというのは本当にこの1年間。1週間に最低1回は1,500字くらいを書いてきたっていうのはもう人生で初めての経験ですね。

いつも書く時に決まった流れがあるんですか?

思いついた時にタイトルだけ書いてる奴が10本以上あって、最近は時間がなくてあんまり書けてないんだけど…

あと、毎週の書くンジャーズのテーマに関しては、テーマ決めの時に割と意見言ってる方なんで、自分が書きたいものが出てるような気はしますね。話をしてる段階で頭の中に「あ、こんなテーマだったらこんなこと書けそうだな」って思いながらミーティングに参加してるんで割とすっと書けてます。

意外とちょっと忙しくて金曜日に昼からチャチャッと書いてる日も結構あって。

※ウエノさんは書くンジャーズの金曜日担当

じゃあ、書くとき自体に時間をかけて準備したりするわけではないんですね

時間ないときは1~2時間で書いて、1時間後くらいにもう1回見直すくらいだけのときもありますし、ただ、時間がある時「これって絶対書きたいよね」ってテーマの時は、月曜くらいから書き始めて、じっくり書くときもあります

それもnoteを書き始めてからできた習慣ってことですよね?

はい、いままでそんなルーティーン全く無かったので。

書く時って大概、こんなこと書こうかなっていうのを3つくらいのことを書いて、まとめるようにはしてるんですけど。最近は頭の中のプロットを落としていけば書けるようになってきたんで。

じっくり書く時っていうのは、表現を考えてます。言葉の使い方とか、細かいところにこだわったりするときもあります。

それも書きながら身につけていったんですか?

あぁ、かもしれないですね。昔は「この言い方ってどうだろう」とかいうのはそんなに頭の中に浮かばなかったんですけど、1回読み返した後に「こうじゃなくてこの表現の方が伝わりやすいかな」っていうのは最近できるようになったスキルかなって思いますね。

伝わるかを考えるに当たって、イメージしてる相手がいるんですか?

題材によって違うんですけど、でも大体意識しているのは、普段付き合いのあるfacebookとか糸島で同じくらいの年齢の、同じくらいの考え方を持ってる人たちかなっていうのはありますね。

書けるようになりたいと思うようになったのは何かきっかけがあったんですか?

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今、採用、それから総務部長なんで結構社内に広報誌だとか色々あるじゃないですか?そこをもっと上手に書きたいとか、早く書きたいっていうのがあったので、これちょっとまずいよねっていうのがあったんですよね。まったくこれまでは広報なんて仕事はしてこなかったんで。

ただ実は…就職する時にマスコミも頭の中にあって、一応西日本新聞とか受けてみたりしたんですけど。なので、ひょっとしたら心の中に「書く」っていうのがあったのかなとは思ってます。

「小説も書きたい」って書かれてましたよね?

そう、あと1ヶ月なんですけど、あれは単純に書く延長で何か書くとしたら小説を書きたいね、物語を書けたら面白いなっていうのがあったんで。ひょっとしたら自分にも書けるのかなって。

昔から小説読まれたりするのも好きなんですか?

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本を読むのは子どもの頃から大好きで、特にSFが好きでですね。早川書房系の…人文学と言うよりはSFの方ですね。

私の苦手とする分野です(笑)横文字の名前とかが多いやつですよね?

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いや、意外と国内のものも結構あって、例えば栗本 薫のグイン・サーガがずっと好きで、彼女の作品を結構読んだりしてましたね。そして中島梓。

あとは半村良とか高千穂遥とか…SFだとその辺ですね。

結構私も小説好きなんですけど、存じ上げないので興味範囲が全く違いますね(笑)読んでみます…グイン・サーガ

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ええ、グイン・サーガ。日本で一番長く…130巻くらい出てるんですね。でも作者死んじゃったんですよ。それで今は作者をリスペクトしてた人が交代で書き始めたんですけど、そこはまだ読んでない。

中学生の頃から読み始めてて、20年くらい、1年に4冊~5冊ハイペースで書く人で…中で3人か4人のストーリーが交錯しながらいくんですよ。

じゃあ、書かれたいのもそういうSFなんですか?

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それが実はこういうのを書こうっていうのは頭の中にあって、これは今僕は110kmウォークっていうイベントをやってるんですけど、その110kmウォークを題材にした「家族の絆」だとか「自分の限界に挑戦していく」ドラマっぽい感じですね。それを書きたいなっていうのがあって。1年前から考えてるんですけど、そこからなかなか進んでないっていう。

【フリー項目1】糸島110kmウォーク運営の魅力は?

私もマラソンとかトレランやってるんで聞いてみたかったんですけど、正直マラソンにしても何回も走ってると達成感って得られないと思うんです。そうなってくると運営の方が楽しいんじゃないかって思っちゃうんですけど…ウエノさん他の大会に出られたりするわけじゃないですよね?

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実は他の大会出たりはしてるんですね。一番最初に走ったマラソンが、39歳の時に阿蘇カルデラマラソンの50kmを走って、それからマラソンに目覚めて、大っきらいだったんですけどね、マラソン。で、糸島に帰ってきて110kmウォークってやってるってことで挑戦して、それからもう気づいたら実行委員になって、この6月からは実行委員長になってっていうイメージで。

ただ、選手としても、ウォーカーとしては「行橋~別府100キロウォーク」を毎年歩いてますし、先月は「東京エクストリームウォーク100」で小田原から築地まで歩きましたし。運営は運営でちょっとまた増やしていきたいって思ってますし、フルマラソンも来年子どもが高校生になれば結構行けるようにもなりますんで、それこそ指宿は走りに行ってみたいんですよね。銀行員の時なかなか行けなかったんで、指宿は絶対行きたいですし、来年こそ福岡マラソン当選すると思ってますけど…

ただ、先ほどノセさん話されたように、やっぱり達成感は一番最初のフルマラソン、ウルトラマラソンすごかったし、一番最初に110km歩けたときもすごかったし、最近やっぱり100km歩いても「あぁ、まぁ歩いたかな」って本当にそんな感じなんですが、スタッフ側は毎年毎年が全然違うんですよ。雨が降ったりだとか、予期せぬトラブルが起こったりだとか。これを全部クリアしながら、ゴールでウォーカーを迎える。特に最後の、制限時間ギリギリの人をお迎えするっていうところの達成感…これは、もう本当に…運営冥利に尽きます。

何人くらいで運営されてるんですか?参加者はどのくらい?

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実行委員はスタッフでフルで働いているのは20人くらいなんですけど、ボランティアは延べ200人超えます。

エントリーが大体1500人、そのうち1400人がスタートします。

それだけ多いと大変ですよね。道路を規制するわけではないでしょうし

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道路は規制できないので歩道を歩いていただくってことで、チェックポイント3つ、エイド3つ。6つくらいを運営して、マラソンと違って(制限時間が)28時間ですから、あるポイントだと20時間近くいなきゃいけないんですね。

糸島って珍しく一方通行じゃなくて同じコースを2周なんですよ。55kmを2周。なので、1周してきてもう1周っていくと、さっき歩いてきたところをもう1周なので精神的に大変なんですよね。それでまぁ、完歩率もちょっと低いんですけど。

2周なので後半になってくると1周目の人が通り過ぎたと思ったら、あと何時間かしたら2周目の人が来る

トップの人おかしいですよ。競歩されてる方なんで14時間30分。時速7km以上。走っちゃダメ、なので見た感じも本当に競歩。すごいです。

何月くらいでしたっけ?

4月の第3週です。

1回行ってみたいなぁ。じゃあ、今は運営にハマりっぱなしですね!

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そうですね。ちょうど今12月になったので、昨日もずっとボランティアのリスト作ったり、ポスター作ったりしてましたし、来週もう入稿しないといけないんで。

3月が一番忙しい時期なんですが、採用の忙しい時期と重なるので何とかやりくりしながらやってます。

【フリー項目2】どうしてそんなに天気に詳しいの?

そうひとつ、すごく不思議だったのが、ウエノさんどうしてあんなに天気に詳しいんですか?

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え!?あー(笑)中学校の時とか、山登りもやってるんで僕の子どもの頃って当然スマホとかもないですから、「山に行くときは天気図が書けないとダメだ」って父親に言われてたんですね。それで、中学の頃とかはちゃんとラジオで気象通報聞いて、天気をやってたんですよ。

それが転じて、銀行員の時に「もう銀行員つまんねぇなぁ」って思ったときに、気象予報士が出たんで受けようと思ったんですけど、もう30過ぎだったかな、物理学が無理だなと思ったので。なので、気象は趣味の部分で何となく分かります。高校も地学専攻してたので。

【フリー項目3】BiSH

インタビューさせていただくに当たって、共通点探してたんですけど、マラソンや登山、採用も重なってるんですが、BiSHのこと書かれてたのでちょっと笑っちゃいました。私も最近ハマってるので

あはははは。BiSHもたまたまTwitterで見つけたんですよね。BiSHってなんだろうって。で、アイナ・ジ・エンドを見つけて、すごい声だなと、そこからBiSHは

(食い気味に)やっぱりアイナですよね!私もアイナ大好きなんで。ライブとか行かれたりしないんですか?

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いやぁ、行きたいんですけどね。たまたまスケジュールが合わなくて。タイミング合えば絶対に行こうと思ってるのが、BiSH…それからモモクロも行ってみたいですね。ライブは行きたいなぁっていうのがありますね。

**書くンジャーズで今後やりたいこと **

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1年間続けられたのはは皆さんのおかげというか、毎週書かれてると「書かないといけないよな」という気持ちになるので本当にそこは感謝しかないなと思ってます。そして、皆さん多才ですよね。幅が広いんで、そこが書くンジャーズのいいところだと思っていて

元から繋がられたりしてたんですか?

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カワゾエさんとは5年くらいかな。糸島に住んでて、一番最初の繋がりはEvernoteなんですけどね。Evernoteのセミナーを糸島でやって、そこで出会ってからかな。

どうして糸島行かれたんですか?

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これも本当に偶然です。転勤でたまたま糸島になって、調整異動だったので福岡の社宅が空いてなくって、糸島にアパート借りていいよってことで銀行の支店のすぐ裏のアパートに住んだんですよ。それで子どももちょうど生まれたばっかりだったので、「ここで子育て面白いよね」って話になって、それで糸島に家を建てて、気づいたらもう20年になります。

お仕事って福岡市内ですよね。通える距離なんですか?

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近いですよ。筑肥線に乗れば天神まで30分、博多駅まで40分です。なのでめちゃくちゃ都会に近いど田舎なんで。鹿児島で言ったら、吹上浜みたいな砂浜が広がってますし。

それでは、今後書くんジャーズでやりたいことって何かありますか?

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全員で一同に介してオフ会をやりたいなぁと思うんですよ。遠隔地の方がいらっしゃって、鹿児島と東京と福岡なんで、これが一緒になるっていうのはないかぁっていうのと。あと、書くンジャーズの合宿やりたいと思ってます。

今まで記事に書いてないことで、趣味とかあるんですか?

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スキーのことは書いたなぁ。あとは、山も書いたし、釣りは最近やってないし、あんまりロードバイクのことってそういえば記事に書いてないな。

あとは、ガーデニング、畑のことはあんまり書いてない気がします。

じゃあ、まだまだ引き出しがいっぱいありますね

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ええ、まだまだ大丈夫ですよ。色んなこと書けます。

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インタビュー後記とおまけ

ウエノさんと初めてお話させていただいて感じたのが「こんなオトナになりたい!」ということ。私と同じ勤め人でありながら、こんなにも人生を楽しんでる姿に希望と勇気をいただきました。

これまで書く機会がなかったという割に、スランプに陥ることがなかったのは素材が豊富という秘密がありました。まだまだ、引き出しはたくさんお持ちだということでこれからもウエノさんのnoteに目が話せません。

今回、インタビューをする相手のおすすめ記事を紹介することになっているのですが、私がウエノさんのnoteの魅力のひとつだと思っているのが、美しい写真です。

というわけで、おすすめ記事ではなく素敵な写真をご覧いただいて結びとさせていただきたいと思います。

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ウエノさんありがとうございました!!!

サポートいただきましたお金は、サブ3の達成や伴走活動、マラソン・トレイル大会遠征費用等に使わせていただきます!