2023年阪神JF⑧(スウィープフィート)

土曜日の競馬をひと通り見た限り、ルメール騎手は一時期の手が付けられないというか、とりあえずルメール騎手の馬は馬券に入れとけ、という状態ではないようですね。

そうだとすると、ステレンボッシュについては、前走の東京芝1600メートル戦を上り最速で勝利し、「牝馬の国枝厩舎」管理馬という買い材料はあるものの、「国枝厩舎✕ルメール騎手の黄金コンビ」とか「ルメール騎手の馬はとりあえず馬券に入れておく」という要素はあまり考えない法科良いような気がします。

それとは別に、1頭「穴馬」になりそうなところを見つけました。それは「スウィープフィート」です。

デビューは小倉の芝1200メートル戦を使い3着、発馬のタイミングで少し、手綱をとった「永島まなみ騎手」の呼吸があわなかったようで若干出負け気味、その後先団まで押し上げていきましたが、直線はあまり伸びず、3着に終わりました。

その後の2戦は京都の芝1600メートル戦を使って1着、2着でしたが、いずれも上り最速でした。特に前走の白菊賞は超スローの流れを中団から追走し、直線では完全に前残りの流れを1頭だけ違う脚色で追い上げ、勝ち馬とタイム差無しの2着に入りました。

父は新種牡馬で産駒が順調に勝ち上がっているスワーヴリチャード、母の母はスウィープトウショウですので、阪神の外回りコース、字面からは切れそうな印象です。

スウィープトウショウは、新馬から3歳クラシック戦線の直前まで角田晃一騎手(現調教師)野お手馬でした、完全に個人的な好みですが、私、シスタートウショウ、ノースフライト、ジャングルポケットといった角田晃一騎手のお手馬が大好きでして。

話をスウィープフィートに戻すと、新馬戦から手綱をとっている「永島まなみ騎手」ですが、個人的には、騎乗フォーム、特に直線で馬を追うときの姿勢辺りに「牧原由貴子」騎手(※)っぽさを感じました。具体的には、鞍はまりの良さというか安定感と、馬に対する当たりの柔らかさとか、しなやかさのようなものです。

(※)JRA初の女性騎手として1996年にデビューした3名のうちの1名で、競馬学校の同期には福永祐一現調教師や和田竜二騎手のほか、現在、競馬メディアで活躍されている細江純子さん等がいて、当時は「花の十二期」と言われていました。特に牧原由貴子騎手(その後、ご結婚されて増沢由貴子騎手)は、競馬学校卒業時に騎乗技術を含めた成績最優秀者に与えられる「アイルランド大使特別賞」を授与されたほどでした。当時は今ほど女性騎手が活躍できる環境や競馬サークル内の考え方が整っていなかったので、騎乗馬の質・量に恵まれていませんでしたが、騎乗振りはなかなかのものでした。

今週は奇しくも「JRA初の女性調教師」というニュースがありました。「JRA初の女性G1ジョッキー」というニュースが続いてもいいような気がします。

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