2023年ジャパンカップ②(天皇賞秋組)

前の稿で出走予定馬の中から馬券対象になる可能性のある馬を以下の6頭まで絞り込みましたので、ここからは各馬を精査していきたいと思います。

  イクイノックス
  スターズオンアース
  タイトルホルダー
  ダノンベルーガ
  ドウデュース
  リバティアイランド

まずは「天皇賞秋」組から見ていきます(爪のトラブルで回避したスターズオンアースに関しては、別の稿で書きます)。

▽ダノンベルーガ

3歳だった昨年は、ダービー4着からの休み明けで天皇賞秋3着の後、ジャパンカップは5着でした。

一方、今期は3月にドバイターフ(2着)を使った後、夏の札幌記念(4着)から始動して、天皇賞秋(4着)を経て、ここに出走する予定です。

この馬は右トモにウィークポイントがあってバランスが良くないのですが、使い込むほどにバランスが悪くなっていきます。そういう馬が、①今年の天皇賞秋でもウィークポイントを騙し騙しという感じに見えたこと、②昨年よりも臨戦過程としては1戦(札幌記念)多いこと、③昨年よりも結果を出していないこと、が気になります。

デビュー以来、掲示板を外したことのない堅実な馬ですし、名手モレイラ騎手が継続騎乗しますので、ここも大崩れはしないと思いますが、積極的に買いたい馬ではないかなと思います。

そもそもこの馬のベストは東京の1800〜2000だと思います。折り合いのつく馬のようですので2400もこなすとは思いますが、今回のようにイクイノックスをはじめとする超一流馬を相手にするのは少し厳しいのではないでしょうか。

▽ドウデュース

前走、休み明けの天皇賞秋は、レース直前で主戦の武豊騎手から戸崎騎手に乗り替わり、人気を裏切っての7着という結果でした。

今回も武豊騎手は怪我の回復が思わしくないようで、戸崎騎手が再び手綱をとることになりましたが、ドウデュースに関して結論を先に書くと、私は消しです。

この馬、あくまでも私の評価ですが、距離適性は「本質的にはマイラー。距離は1600から、(古馬の一線級相手だと)もって2000まで」だと思っていまして。

ダービーをレコード勝ちしていますが、最後の直線、武豊騎手の技術でなんとかまっすぐ走らせていましたが、「右ムチを入れると左に逃げ、それを修正するために左ムチを入れると右に逃げ…」という感じで馬が苦しがっていたように、私には見えました。3歳同士のクラシックや古馬相手のG2であればそれでも勝てましたが、さすがに前走の天皇賞秋ではイクイノックスを掴まえに行ってガス欠していましたので、ここも苦しいだろうという見立てです。

私、馬体を詳しく見られる人ではありませんが、ドウデュースは馬体的にも「マイラー」だと思われます。なお、馬体に関しては、別の稿で書きますが「リバティアイランド」に関しても、私の中ではマイラーです。

あと、結構乗り難しい馬なのではないかと思っていまして、具体的には、前進気勢が強くて折り合いに気をつけなければならない一方で、馬込みに入れられない感じがします。戸崎騎手も天皇賞秋でのことがありますので、前を追いかけ過ぎず、むしろ後方外目、あるいは横山父騎手ばりの「後方ポツン」で追走して4角は大外を回すのではないかなと思います(とにかく周りに他馬がいない状況で道中運ぶことがこの馬のポイント)。そういう競馬を選択したときに、仮に末脚が爆発したとしても、本質マイラーのこの馬にとって最後の直線までの約1900メートルはそれなりにスタミナを消耗していることになりますし、馬券圏内まではとても届かないだろうと思います。

ということで、天皇賞秋から駒を進めるダノンベルーガとドウデュースの2頭は、いずれも「消し」ということにします。

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