2023年阪神JF⑥(とりあえずの結論?)

阪神JFの狙い目、結構悩みましたが、ようやく絞れてきました。後は直前の気配やオッズ等をみてファイナルアンサーにしたいと思いますが、私の見解としては、以下の3頭です。

◎アスコリピチェーノ

まず血統面では、父ダイワメジャーはこのレースに実績のある種牡馬。そして、この馬は肌馬がデインヒル系✕サドラーズウェルズ系なので、過去のこのレースの勝ち馬と共通しています。

前走新潟2歳S組は10年前にハープスターの2着のみで実績を残していませんが、以下のとおり新潟2歳Sの過去10年のレースラップを見る限り、個人的にはあまり心配していません。

そもそも例年の新潟2歳Sは、極端な後傾ラップ(道中歩いて直線だけ「よーいドン」)になるのですが、前半がある程度早めに流れた(正確に言うと前半と後半のラップ差が小さかった)年が何度かあり、そのとき(2013年)の勝ち馬が阪神JF2着のハープスターでした。ちなみに2014年と2020年もラップ的には例年の新潟2歳Sと異なる流れではありましたが、いずれも上位馬が阪神JFに出走していませんでした。

アスコリピチェーノが勝った今年は、ハープスターの年ほどではありませんが、テンが流れましたので、当日外差し馬場だったとはいえ、そのレースを勝ちきった同馬は、ここでも好走が期待できると思います。

また、同馬は関東馬ですが、前走後はいったん放牧(NF天栄?)に出され、11月17日からは、直前の長距離移動を避けるため、栗東入りして調教が行われています。

そういった点もプラスだと思います。

○サフィラ

血統面では、独オークス馬の母に、父ハーツクライで若干重い感じ(日本の競馬向きの軽快さ?)もありますが、実際には、この配合では、阪神JFの1週後に同コースで行われる朝日杯FS(阪神芝外回り1600メートル)を勝ったサリオスの全妹にあたりますので、血統面は大丈夫でしょう。

ここまでに3戦1勝ですが、前走のアルテミスS組は、過去10年で最多の11頭(5、3、3、21)が馬券圏内に入っており、1頭も馬券圏内に入らなかった年は2回だけという強力なデータがあります。

戦歴をみても、同馬の1勝は阪神芝外回り1800メートルの未勝利戦でしたので、類似のコースを経験している強みもあります。

また、新馬戦では、直線で進路が狭くなり、内ラチにぶつかる場面がありました。新馬、牝馬であれば、怯んで走る気を失くすことがあってもおかしくない状況でしたが、そこからさらに伸びてきた根性もなかなかです。

デビュー以来3戦とも馬体重が減り続けている点は気がかりで、その点から○評価にとどめますが、当日大きく(2桁台まで)マイナスになっていなければ大丈夫かと思います。

▲キャットファイト

正直迷いました。血統的によくわからないというか、いかにもゴドルフィンというか、いずれにしても、字面だけ見ればダートの短距離血統のような気がします。芝で思いつくのは、先日豪州の高額レースを勝ったオオバンブルマイくらい。

ただ、同馬の買えるポイントとしては、2点あります。

ひとつめは、新馬戦以降、芝1600メートルだけを使って3戦2勝、東京、新潟、中山と全て異なる競馬場を走り、勝った2戦はいずれもメンバー中上り最速だったということです。

なお、新馬戦の東京芝1600メートル戦こそ、ボンドガール、コラソンビートに遅れをとりましたが、当時は、いかにもとりあえず新馬戦使いました、という感じのもっさりした状態でしたので、度外視しても良いかと思います。

ふたつめは、前走の中山芝1600メートルのアスター賞ですが、五分のスタートから3番手で折り合い、直線は前の馬を交わすために少し進路を外に変えると、そこから強烈な脚を繰り出し、後続に0.8秒差、レコード勝ちでした。メンバーのレベルはさておき、なかなかのパフォーマンスでしたので、中山と同様、ゴール前に急坂のある阪神コースでも末脚を活かしてくれるのではないかと期待しています。

何よりも、ほどほどの人気にとどまりそう。

ということで、私が狙っている馬は、現時点で以上の3頭です。

【追記】
と書いて公開した後、フォトパドックを見ていたら、サフィラに引っかかるものがありまして(詳しくは次稿に書きましたが)、現時点での予想を以下のとおり変更しました。

【さらに追記】
ルメール騎手、ちょっと前の手が付けられない状態ではないですね。わざわざステレンボッシュに手を出すなら、もう少し穴狙いでもいい気がします。

◎アスコリピチェーノ
○キャットファイト
▲ステレンボッシュ→未定

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